まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

俺たち泥棒貴族

2012-07-09 | 北米映画 08~14
 え~っと、あの~…今、ちょっとどうしようか迷ってる、悩んでることがあるんです。
 こないだ職場の女子どもと飲んだ帰り道のことなのですが。夜の繁華街をホロホロいい気分で歩いてると、奇怪な人物が向こうからやってくる。初音ミクみたいなツインテール、AKBのステージ衣装みたいなコスプレをしたデブ男。ただの女装さんなら、微笑ましささえ覚えてすれ違うだけなのですが…彼女(彼?)の顔を見て私、あ!?と思わず声を出しそうになりました。ジャック・バウアーのモノマネで有名な、どきどきキャンプの太ってるほうが厚化粧をしてるようなその顔は…そう、my sister M子の亭主、つまり私の義弟にそっくりだったのです!
 いっきに酔いが醒めました。追いかけて確かめるのも怖くて、しばし呆然の態に。アルコールが見せた幻覚と思いたい。けど…もし本当にあれが義弟だったらどうしよう。このことは、私の胸にしまっておくべきでしょうか。それとも、M子に告げるべきでしょうか。

 「テイカーズ」
 綿密な計画と大胆な手口で金を奪い、リッチな生活を楽しむ強盗団。かつての仲間だった男が刑務所から出所し、彼らに大きなヤマを持ちかけてくるが…
 こんなんありえねー!うまくいくわけねーじゃん!なツッコミは野暮。ハリウッド映画ならでは、ハリウッド映画にありがちな、ド派手ハチャメチャ犯罪アクションもの。どれだけ面白く荒唐無稽になれるか、その時だけスカっと楽しめて観終わったらスポっと忘れるか。これこそハリウッド映画の醍醐味、真骨頂でしょう。
 強盗団の手口があまりにも派手で荒っぽいので、警察に足がつかないのが不思議でしょうがなかった。今あんなことやれば、強盗じゃなくテロだと思われちゃうよ。犯行後の華麗なる生活にしても、あんな目立つゴージャスライフ、警察に怪しまれるはずなのに。警察の目、節穴すぎます。
 強盗団のメンバーは、みんなわりとイケメン、男前ぞろい。おしゃれなスーツでピシっとキメた姿がカッコよかった(かなりチャラいが)。ただ、黒人率が高くて、なかなか顔と名前が一致せず困りました。あと、メンバーが多すぎなような気もした。そのせいで、ひとりひとりのキャラや特技、背負ってる事情とかの描写が薄く浅くなってしまい、魅力的で個性的な男に誰もなれなかったのが惜しい。男同士の友情や葛藤も、濃厚に濃密に描けたはずだし。
 この映画を観たのは、もちろんポール・ウォーカーに会いたかったからさ♪

 強盗団のひとりを演じてるポール。冒頭の犯行後、エロいギャルとの混浴シーンで、バックヌードを披露。プリケツが可愛かった。仲間に黒人が多いせいか、いつもに増して彼の金髪碧眼がキラキラ輝いて、るはずだったのですが。うう~ん。さすがのポールも、何か老けたな…と思わずにいられませんでした。いや、今でもじゅうぶんイケメンだし、スラっとしつつ筋肉質な体つきなどは非メタボな若々しさなんですけど…私をときめかせていた頃のポールとは、明らかに変化してる。あまり良くない意味で。俳優としては難しい年齢、岐路に立ってるのでしょう。イキのいい若者役はもうやめて、そろそろシブい大人の俳優として成熟を遂げてほしいものです。
 しかし。B級犯罪アクションにしか出演しないポールって、もうすっかりB級アクションスターのイメージが定着しちゃってますよね。本人もそこに安住しちゃってるみたいで、演技派俳優になってオスカー獲得!なんて欲も気概も毛頭なさそうですが、出演作や役がいささかワンパターン化しつつある。演技派への無茶な挑戦はしなくてもいいので、たまには恋愛ものとかコメディとかにも出てほしいです。ラブコメ卒業宣言をしたマシュー・マコナヒーの後釜とか、美味しいポジションではないでしょうか。
 黒人俳優陣の中では、ムショ帰りの元仲間役、チップ“T.I.” ハリスの怪しい美男ぶりが目だってました。強盗団を追う刑事役、マット・ディロンのオヤヂ頑張る!ぶりも、世の中高年男性を勇気づけるものでした。彼と強盗団のひとりとの追って追われる激走シーンは、なかなか見ごたえありました。マット・ディロンの相棒刑事役、ジェイ・ヘルナンデスもなかなかのイケメンでした。

 ポールの新作“Vehicle 19”も、犯罪アクションものみたいです。たまには恋愛ものとかに出てくれないかな~
コメント
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