残暑お見舞い申し上げます!
お盆も終わりましたが、暑さはまだまだ続きますね~…やってらんない毎日、どう生きるかなんて大きなお世話よハヤオ先生!なんて八つ当たりしながら、涼しい秋を待ちわびてます…
夏のマイリトルガーデンは、もう無惨なほどに草花が死に絶えてしまってますが、クルクマは元気に鮮やかに咲いてます。春に初めて球根を植えてから、待てど暮らせど芽が出てこなかったので、土の中で球根が腐っちゃったのかなとガッカリしてたのですが、知らぬ間に発芽しててグイグイ急成長してビツクリ。この猛暑と日照り、あまり水やりもできないのに、ケロっと咲いてる強さに感嘆。可愛いけど強い、そんなクルクマのように生きてる人に憧れます。私も夏の暑さのような精神的肉体的疲労に負けたくないです。
「サン・スーシの女」
人権擁護委員会の会長マックスは、会見相手であるパラグアイ大使を射殺。逮捕されたマックスは妻のリナに、秘めていた少年時代の話を語り始める。ナチス政権下のドイツで父を殺されたマックスは、父の友人であるミシェルとエルサ夫妻に助けられる。ナチスの魔の手が迫る中、ミシェルはエルサとマックスをパリへと逃すが…
ロミー・シュナイダーの遺作。この作品でもロミーは、過酷な運命に翻弄される悲しみのヒロインを演じています。この最後の出演作でロミーがいっそう悲痛に哀切に見えたのは、彼女がこの作品の撮影に入る前に最愛のひとり息子を悲惨な事故で失くした、という悲劇を私たちが知ってるからでしょうか。降板することなく演じきったロミーに、ただもう畏怖あるのみです。推察するに、気が狂ったり自殺したりしないためには、もう演技に没頭するしかなかったのでは。でもそんなロミーの壮絶な苦悩や悲しみは、彼女の演技と美貌に深みや豊かさを与える。不幸さえ演技に昇華させてしまう、まさに女優の業。今そんな女優、いないですよね~。私生活が幸せな女優さんたちの美しさや演技って、たいてい表面的で無難。きれい、かわいい、それだけ、で終わってしまう。観る者の胸を衝く演技、心に残る美しさで多くの映画ファンを魅了したロミー、ああこれが真の大女優なんだ…と、この最後の出演作でも思わせてくれます。
エルサとリナ、二役を演じてるロミーは当時42歳、まさに散る寸前の牡丹を思わせる熟女の美しさ。優しそうだけど、決してナヨナヨしたか弱い美女ではなく、意志が強く毅然としてるところも、ロミーの魅力。劇中、不安と心痛からどんどん窶れて衰えていく容色が、痛ましくて凄絶。マックス少年役の子役と一緒のシーンが多かったのですが、撮影中のロミーの胸中はいかばかりだったのか。亡くなった息子さんとマックスが重なって、さぞや辛かったことでしょう。レストランでヴァイオリンを弾くマックスをエルサが優しく見つめるシーンの、万感の想いあふれるロミーの微笑みと潤む瞳の、悲しい美しさきたら!
「追想」や「離愁」そしてこの遺作で、ロミーといえばナチスに翻弄される悲劇のヒロイン、というイメージ。ドイツ人のロミーが故国の過ちを描いたフランス映画で渾身の演技を見せ続けたことは、なかなか感慨深いものがあります。ドイツ語の台詞もあるロミー。「ルートヴィヒ」は彼女がドイツ語で演じたバージョンが観たかったです。
エルサはハリウッド映画や邦画では、あまり見ないタイプのヒロイン。夫への愛が強すぎ深すぎて、マックスのことは二の次三の次なんですよ。夫のことで頭がいっぱいで、マックスをほったらしにしたり、ちょっとウザがって冷たい態度をとったり。母親というより年上の女、みたいな振る舞いをするエルサ。マックスもエルサに対しては、母を慕うというより美しい大人の女性への憧憬を抱いてる、みたいな感じも甘美でした。二人のベタベタしい疑似母子関係ではない愛の形が、まさにフランス映画って感じでした。
それにしても。ほんとにこんなことがあったとは信じられない、信じたくないナチスの悪魔な所業。道ですれ違っただけで、野良犬のようにマックスの父を笑いながら撃ち殺したり、子どもの足を木に叩きつけて一生治らない障害を負わせたり。ナチスを演じる俳優さんたちも、仕事とはいえイヤだろうな~。「地獄に堕ちた勇者ども」で優雅で冷酷なナチス高官を演じたヘルムート・グリームが、今回は逆にナチスと戦うミシェル役を好演してます。老人になったマックス役は、ロミーとは怪作「地獄の貴婦人」でも共演してた名優ミシェル・ピコリ。少年マックスを演じた男の子が、賢そうで可愛かったです。ラストで駆け出し時代のジャン・レノが、ネオナチの若者役でチョコっと出てます。当然ですが若い!
お盆も終わりましたが、暑さはまだまだ続きますね~…やってらんない毎日、どう生きるかなんて大きなお世話よハヤオ先生!なんて八つ当たりしながら、涼しい秋を待ちわびてます…
夏のマイリトルガーデンは、もう無惨なほどに草花が死に絶えてしまってますが、クルクマは元気に鮮やかに咲いてます。春に初めて球根を植えてから、待てど暮らせど芽が出てこなかったので、土の中で球根が腐っちゃったのかなとガッカリしてたのですが、知らぬ間に発芽しててグイグイ急成長してビツクリ。この猛暑と日照り、あまり水やりもできないのに、ケロっと咲いてる強さに感嘆。可愛いけど強い、そんなクルクマのように生きてる人に憧れます。私も夏の暑さのような精神的肉体的疲労に負けたくないです。
「サン・スーシの女」
人権擁護委員会の会長マックスは、会見相手であるパラグアイ大使を射殺。逮捕されたマックスは妻のリナに、秘めていた少年時代の話を語り始める。ナチス政権下のドイツで父を殺されたマックスは、父の友人であるミシェルとエルサ夫妻に助けられる。ナチスの魔の手が迫る中、ミシェルはエルサとマックスをパリへと逃すが…
ロミー・シュナイダーの遺作。この作品でもロミーは、過酷な運命に翻弄される悲しみのヒロインを演じています。この最後の出演作でロミーがいっそう悲痛に哀切に見えたのは、彼女がこの作品の撮影に入る前に最愛のひとり息子を悲惨な事故で失くした、という悲劇を私たちが知ってるからでしょうか。降板することなく演じきったロミーに、ただもう畏怖あるのみです。推察するに、気が狂ったり自殺したりしないためには、もう演技に没頭するしかなかったのでは。でもそんなロミーの壮絶な苦悩や悲しみは、彼女の演技と美貌に深みや豊かさを与える。不幸さえ演技に昇華させてしまう、まさに女優の業。今そんな女優、いないですよね~。私生活が幸せな女優さんたちの美しさや演技って、たいてい表面的で無難。きれい、かわいい、それだけ、で終わってしまう。観る者の胸を衝く演技、心に残る美しさで多くの映画ファンを魅了したロミー、ああこれが真の大女優なんだ…と、この最後の出演作でも思わせてくれます。
エルサとリナ、二役を演じてるロミーは当時42歳、まさに散る寸前の牡丹を思わせる熟女の美しさ。優しそうだけど、決してナヨナヨしたか弱い美女ではなく、意志が強く毅然としてるところも、ロミーの魅力。劇中、不安と心痛からどんどん窶れて衰えていく容色が、痛ましくて凄絶。マックス少年役の子役と一緒のシーンが多かったのですが、撮影中のロミーの胸中はいかばかりだったのか。亡くなった息子さんとマックスが重なって、さぞや辛かったことでしょう。レストランでヴァイオリンを弾くマックスをエルサが優しく見つめるシーンの、万感の想いあふれるロミーの微笑みと潤む瞳の、悲しい美しさきたら!
「追想」や「離愁」そしてこの遺作で、ロミーといえばナチスに翻弄される悲劇のヒロイン、というイメージ。ドイツ人のロミーが故国の過ちを描いたフランス映画で渾身の演技を見せ続けたことは、なかなか感慨深いものがあります。ドイツ語の台詞もあるロミー。「ルートヴィヒ」は彼女がドイツ語で演じたバージョンが観たかったです。
エルサはハリウッド映画や邦画では、あまり見ないタイプのヒロイン。夫への愛が強すぎ深すぎて、マックスのことは二の次三の次なんですよ。夫のことで頭がいっぱいで、マックスをほったらしにしたり、ちょっとウザがって冷たい態度をとったり。母親というより年上の女、みたいな振る舞いをするエルサ。マックスもエルサに対しては、母を慕うというより美しい大人の女性への憧憬を抱いてる、みたいな感じも甘美でした。二人のベタベタしい疑似母子関係ではない愛の形が、まさにフランス映画って感じでした。
それにしても。ほんとにこんなことがあったとは信じられない、信じたくないナチスの悪魔な所業。道ですれ違っただけで、野良犬のようにマックスの父を笑いながら撃ち殺したり、子どもの足を木に叩きつけて一生治らない障害を負わせたり。ナチスを演じる俳優さんたちも、仕事とはいえイヤだろうな~。「地獄に堕ちた勇者ども」で優雅で冷酷なナチス高官を演じたヘルムート・グリームが、今回は逆にナチスと戦うミシェル役を好演してます。老人になったマックス役は、ロミーとは怪作「地獄の貴婦人」でも共演してた名優ミシェル・ピコリ。少年マックスを演じた男の子が、賢そうで可愛かったです。ラストで駆け出し時代のジャン・レノが、ネオナチの若者役でチョコっと出てます。当然ですが若い!
サン・スーシの女、タイトルには覚えがありましたが、こういうお話だったのですね。
ナチスの生み出した悲劇ということもあり、メリル・ストリープの「ソフィーの選択」を思い出しました。
ロミー・シュナイダーのなんと美しいこと。
写真によっては、アン・ハサウェイにも少し似ているように思いました。
(もしもアンがお嫌いだったらすみません。)
配信で見つけたら、是非見たいと思います♪
ソフィーの選択も胸えぐる悲痛な映画でしたね。メリル・ストリープの演技が圧巻でした。すごい女優だと衝撃を受けました。
ロミーが演じた優美で気品高く、そして悲しいヒロインは、映画の中とファンの記憶の中で輝き続けています。アン子さん、好きですよ!プリティプリンセスとかプラダを着た悪魔のアン子さん、チャーミングでしたよね。最近お見掛けしないような?
残暑が続きますが、何とぞ御身おいといくださいませ!
婚約解消後も、アランはずっと陰でロミー支えてきたようで、そんな友情や愛情が羨ましくてなりません。14歳の息子の葬儀もロミーの葬儀も、彼が手配しましたが、マスコミが押し寄せるのを避けるために葬儀は欠席し、後日一人で墓参したと。M.マストロヤンニと共演した『愛の亡霊』(1981年)のロミーは、半分あちらの世界にいるような雰囲気がありました。
クルクマってこんな複雑な?花を咲かせるんですねー。新鮮な驚きです。抗菌・抗炎作用があることから、結構なお値段するのにコロナ下で爆売れ、でもアジア食品店で買うとアホらしいくらいお手頃価格で買えるんです。
観てないロミーの作品まだいっぱいあるので、私も観たいです!ご感想楽しみ!マルチェロ・マストロヤンニとの共演作もあるんですね!アラン・ドロンとの共演作も、まだ観たことがないんですよね~。二人の恋人関係、凡庸な一般人には計り知れない濃ゆさ深さみたいですね。多くの女性を幸せにも不幸にもした稀代の色男アラン・ドロンも、何だか悲しい切ない晩年になってるみたいですね…
ちょっと変わった色のクルクマの球根を選びました!可愛いし丈夫なので、来春また新しい球根を植えたいです。食品になると高価なんですね!クルクマってウコンの一種でしたっけ?