がんばれレッドタイフーン

　いま知ったニュースに吃驚！再来年のNHK大河ドラマの主演は、な、なんと福山雅治に決定だとさ！
　キムタコか福山、とは噂されてたけど、まさかホントに福山だとは。ガセだと思い込んでたので、驚き桃の木です。
　福山大好きですが、大丈夫かなあ？演技もだけど、一年間ドラマ出ずっぱりなんて、彼に似合わないし．．．でも最近の福山、映画といい歌といい、何だか柄にもなく働いてますね。タモリと二人きりで飲みました♪なんて楽しそうにTVで話すなど、軽くカミングアウトしてたし私生活も妖しい独身の福ちゃんです。
　大河、あとは相手役が誰なのかが気になるところ。○崎コ○とか、お願いだからヤメテ～！

　「ガチ☆ボーイ」
　眠ると記憶を失くしてしまう障害を持つ五十嵐は、大学のプロレス同好会に入部。マリリン仮面として人気者となるが．．．
　「ウォーターボーイズ」とか「サマータイムマシン・ブルース」（あの頃の瑛太、ほんと可愛かったよなあ）などフジテレビ製作。おちゃらけた軽～い内容で、ちょっと最後まで観るのがキツい、けど好きなイケメンに萌え♪という点が、すべて共通してます。
　ここは笑うところなんだろうけど、笑えないってシーンばかりなんですよねえ。私みたいに笑いに不感症気味な人間には、ほんとシンドイ映画です。笑わせようとする出演者の演技も学芸会なので、何だか痛々しくも思えたり。
　八百長、ていうか、基本はお笑いショーである学生プロレスの実態は、なかなか面白かったです。解説者の実況が笑えた。
　眠ったら記憶喪失、という五十嵐の障害は、笑うに笑えない深刻さです。プロレスなんかやってる場合じゃないとも思えた。ある意味、余命いくばくもない病気より怖いです。命が残りわずかなら、好きなことを思いっきり一生懸命やる！という気にもなるだろうし、応援もできるけど．．．五十嵐はあの状態で生きていかなきゃならないわけだから、本人も可哀想だし、家族も大変。五十嵐の未来を考えると、ノーテンキな笑いも冷めてしまいます。
　五十嵐役の佐藤隆太、大学生には見えない．．．けど、時々そのまんま東には見えて．．．昔はあのヘラヘラ笑顔も可愛いと思ったけど、さすがに最近では香取シンゴとかと同じで、いい年した男がいつまで可愛いコぶってんの？と気持ち悪くなってきてるんですよねえ。シリアスな演技の時はカッコよく見えるので、そろそろ芸風を変えたほうがいいよ隆太くん。裸はガリガリで萎え～服着てたら、スラっと長身でスタイル抜群なのにね。
　この映画を観たのは、もちろん向井理が目当てさ♪
　　
　プロレス同好会の部長、リングネームはレッドタイフーン。おさむっち、めちゃんこカッコカワいかったです♪今まで見た出演作中では、いちばん出番も多く役も大きかったかも。プロレスはヘボいけど、部長としては親分肌なおさむっち、カッコいい～今までは主に子分キャラ（ドラマ「バンビ～ノ！」でも共演してた佐藤隆太と、立場を逆転させてるのも面白い）年下キャラだったので、こんな男らしいおさむっち、新鮮で素敵今回の男らしい役がすごく自然だったので、これがおさむっちの地に近いのかなとも。
　ジャージ姿もイケてたけど、私服がすっげオシャレなおさむっち。スマートな長身で、まるでモデルです。とてもレスラーには見えない！あんなカッコいい部長がいたら、プロレス同好会だろうがアニメ研究会だろうが、入部します！
　裸も初披露のおさむっち。もちろんプロレス系のマッチョマンではないけど、前から思ってた通り、結構いいカラダしてます。腕も首も太いのがセクシイラストの、倒れたマリリン仮面とのシーンは、相手が佐藤隆太ではなく可愛いイケメンで、リングでははくベッドだったら、とＹＡＯＩ的はしたない妄想を抱かせます。プロレスではなく、今度はラブシーンで脱いでね♪
　おさむっち、ちょっと瑛太と見た目もキャラもカブるけど（声も似てるし）志茂田景樹先生化してる最近の瑛太に比べると、爽やかで健康的で知的。演技力を培い仕事を選べば、いつか瑛太越えも可能なのでは。がんばれ
　五十嵐が恋する同好会のマネージャー役は、ダルビッシュの嫁ことサエコ。ヘンなアニメ声がちょっと癇に障るけど、確かに可愛いですね。菊池桃子系？可愛いコブリッコだけど、最近人気のオバカタレントと違って、頭良さそうですよね。早大＆したたか結婚、という先入観のせいでしょうか？
　あと、ライバル？悪役？レスラーが、マッチョになったキムタクみたいです。顔も喋り方もナルシーなキャラも、ほとんどキムタコのパロディで笑えます。ホリがやってんのかと思った。
　　
　↑　おまけ画像　おさむっちったら可愛い顔して、腋毛もヘソ毛もボーボーなのがエロい！

女衒と聖母

　大阪の轢き逃げ事件の容疑者が、やっと逮捕されましたね。絶対に迷宮入りなんかにしてはならない犯行でした。
　それにしても容疑者の男、バレないと本気で思ってたのかなあ。平然とホストやってたらしいけど、いったいどーいう神経してるのでしょう。異常性格としか思えません。
　こんな凶悪な事件が起こるたびに、運転する者としても歩行者としても、慎重にならねばと肝に命じる私です。

　「櫂」
　追悼・緒形拳②．．．
　大正・昭和の土佐を舞台に、女衒とその妻が織り成す愛憎のドラマ。
　「鬼龍院花子の生涯」や「陽暉楼」などの宮尾登美子原作＆五社英雄監督のコンビ作の中では、いちばん哀れで悲惨なヒロインだったかも．．．
　亭主はヤリたい放題な極道女衒で、くれるのは精神的にも肉体的にも辛苦ばかり。拾った子供だけでなく、愛人に産ませた赤ん坊まで育てさせられるなんて、あんまりです。長男は病弱な上にヤクザに殺されるわ、次男は不良で刑務所に入れられるわ、あげくに心臓を患って自分も病身になるわ。憎む代わりに愛情を注いで育てた夫の愛人の娘も、夫に無理やり奪われるわで、ほんとジェットコースターな不幸のつるべ打ちで、可哀想すぎます。あの時代と場所に生きる女ゆえの悲しい人生は、田島妖子先生を憤激させるに違いない不平等さ、理不尽さなのです。
　過酷な運命なのですが、不思議とヒロインは不幸には見えないんですよね。女として全ての喜怒哀楽を味わいつくした、とても密度の濃い豊かな人生に見えました。返って愛の喜びも苦しみも知らず、無難に静かに終える一生のほうが、ある意味とてつもなく不幸かも．．．
　ヒロインを、十朱幸代が熱演しています。優しそうで可愛らしくて、なおかつ女ざかりの色香があって、身も心も女！って感じで圧倒されます。夫との濡れ場では、エロすぎる白い巨乳もあらわに。ああいう情感と大胆さが、今のテレビや映画で人気の女優にないのが残念です。
　夫役が、緒形拳。まだギラギラしてて素敵女衒を演じさせたら右に出る者ナシな緒形さん。ひどい男なんだけど、冷酷非情な中にも優しさや義侠心や哀しさがあって、不幸になると知りながらも女たちが、どうしようもなく惹かれるのも理解できる魅力。そんな男を、緒形さんがニヒルかつウェットに演じてます。十朱さんだけでなく、真行寺君枝や白都真理の着物を剥ぎ、おっぱいを揉みまくる緒形さん、まさに野獣です。ケツの青いイケメン俳優には出せようもない、ケタはずれな男の色気です。今の邦画界に第二の緒形拳がいないのも、お寒いかぎりです。
　そーいや緒形さんと十朱さんって、「魚影の群れ」でも濃密に交接してましたね。
　養女役が、まだプッツンする前の石原真理子。可愛いです。あと、脇役で藤山直美とか島田伸助！が、若かりし頃の姿を見せてます。
　原作者の宮尾登美子先生も、チョコっと出てます。それにしても、スウィートラブコメホームドラマ「篤姫」と原作者が同じとは思えません。まあ、あの大河ドラマは宮尾先生の名前を借りただけなんでしょうけど．．．

上さま、ごむたいな！

　オータムジャンボも、サマージャンボ同様、見事なまでにスカばかりで撃沈。億万長者になる夢は、また潰えたのでした。
　見落としてるのかも、ホントは当選してるかもと、どちらのハズレ券も捨てることができず、家族や職場の人にチェックしてもらった私は、往生際が極悪でしょうか．．．
　次の勝負は、年末です。２億当てて、悪い男に狙われてみたいものです。

　「将軍家光の乱心　激突」
　追悼・緒形拳①．．．
　病身で錯乱状態の将軍家光は、嫡男・竹千代を亡きものにせよと暗殺指令を出す。凄腕の武芸者浪人・石河刑部は竹千代を守るべく、警護隊を編成して刺客や大軍と壮絶な死闘を．．．
　柳生一族に続いて、ここでもき○がい将軍な徳川家光。ほんとは江戸幕府を磐石にした名君なはずなのに、可哀想。ふざけんな！と、さぞかし草葉の陰で憤激してることでしょう。
　この映画も、はちゃめちゃトンデモ時代劇です。時代考証なんてクソくらえ！な設定＆内容が笑えます。
　話はほとんどない、と言っていいかも。ひたすら追っ手から逃げ戦う竹千代警護隊の、ド派手で凝ったアクションが最大唯一の売りです。
　やたらと爆破シーンが多かったのが印象的。あと、騎馬シーンも。落馬するスタントマンは演技だからまだいいとして、本物のお馬さんたちまで派手なアクションを強いられてて、可哀想！ひっくり返るわ崖をゴロゴロ転がってくわ川に落ちるわ、ひどい！動物虐待～！！
　安易なCGやワイアーアクションではなく、生身を張ったアクションの数々は、最近ではなかなか見られない類の迫力で、見ごたえはありました。アクション監督は、敵役でも出演している千葉真一。サニー千葉ご自身も、気合の入りまくった殺陣を披露。斬られるのは、またまた丹波哲郎先生。ぬおお～と出てあっけなく消える、お約束出演。
　石河刑部役の緒形拳が、シブくてカッコいい～
　緒形さんって、やっぱあの面構えと眼光ですよねえ。鋭く深い！荒々しくも哀愁ある演技は、顔だけ若さだけのイケメンとは違って、大人の♂の魅力に満ちてます。アクションの大半はスタントだろうけど、サニー千葉との死闘シーンとか、かなり頑張ってる緒形さんです。あらためて、ご冥福をお祈りします．．．
　丹波先生同様、ここにも出てる！な松方弘樹は、悪役ながら今回はわりとおとなしく真面目な感じなので拍子抜け。
　見た目もキャラも最狂なのは、家光役の京本政樹！白塗り顔で大狂乱な怪演が笑えます。吐血しながらの狂いっぷりは、岡田あーみんの漫画に出てくるキャラを彷彿とさせます
　石河刑部の配下のひとりに、ちょっと竹野内豊をワイルドにした感じの男前が。いちばん若い男は、あれ？！これって織田裕二？！死ぬシーンまで気づかなかった！壮絶な爆死を遂げるデビュー当時の織田ゆう子さん、さすがに若い！長門裕之じいさんも火だるまになって敵に突進！メンバーたちが次々と順番に迎える死にざまが、壮絶すぎて何か笑えます。見せ場になると、なぜかアルフィーの歌が流れてくるのが、笑いに拍車をかけます。
　足手まといな竹千代のお守り役女中が、なぜか見事な馬さばきで敵地を疾走。馬上は、どう見ても男のスタントマン