「トリシュナ」
インドの貧しい農村で家族と暮らす美しい娘トリシュナは、イギリス育ちの御曹司ジェイと出会い恋に落ちる。彼の子を身ごもったトリシュナは、両親に連れていかれた病院で堕胎する。それを知ったジェイは…
ロマン・ポランスキー監督の映画や、エディ・レッドメイン出演のテレビドラマ版など、何度か映像化されてるトマス・ハーディの小説「ダーバヴィル家のテス」を、19世紀末のイギリスから現代のインドへと舞台を置き換えて映画化。トリシュナがテスなのですが、ジェイはテスに関わる男ふたりを合体させたキャラになっているなど、大胆なアレンジがなされています。
究極のだめんず女といえば、真っ先にテスが思い浮かぶ私です。男たちに翻弄され傷つけられ、挙句は身を滅ぼすヒロインなんて、今の自立した強い女性たちからすると、ただのバカ女にしか見えないかもしれません。私もテスのような人生なんて真っ平ごめんですが、テスのような愚かさって悲しいまでに美しくも思えるんですよね~。生き馬の目を抜くような世の中をサバイバルするため、自分が傷つかないため損しないため、理不尽な男社会に抗い糾弾するため、声高に自己主張や権利を訴える女性たちはカッコいい、憧れるけど、見ていて疲れることも。近年の映画のヒロインたちも、強く賢い女性ばかり。テスのようなヒロインなんて、今のハリウッドのトップ女優たちは絶対やらないでしょうし。女性がみんな強く賢くなったら、きっと世の中も映画もつまんなくなるだろうな、なんて言うと、フェミニストに怒られちゃうでしょうか。
女性が強くなったとはいえ、今でもテスやトリシュナみたいなだめんず女は後を絶ちません。すごい美女が貧乏で優しく、あまり賢くなく生まれると、悲しい運命をたどるんですね~。トリシュナがあんなに美女じゃなく、気が強く性格が悪くて頭が良ければ、もっと美味しい人生を歩めただろうに。何でそんなことする?!何で言いなりになる?!なトリシュナの言動には、イライラしたり呆れたりするばかりです。その理解できなさが興味深くもある。共感や好感もいいけど、神秘や謎こそ私を惹きつける女の魅力です。衝撃のラスト、ここも原作とはちょっと違います。トリシュナの、男と両親への復讐のような壮絶な最期にも、そんなことするぐらいなら男とも家族とも縁を切って独りで自由に生きればいいのに、なんて思ってしまいましたが…
ジェイ役は、大好きなリズ・アーメッド私のイケメンレーダーをビビビとさせた「ジェイソン・ボーン」よりさらに前、当時29歳のリズ。カッコカワいい!27歳の役でしたが、もっと若く見えました。大学生役でも通りそう。コテコテのインド人って感じではなく、濃さがほどよくマイルドなところが好き。ロンドン育ちの御曹司役なので、すごくスマートで洗練されてる見た目と演技でした。前半は金持ちで優しくて情熱的な最高の恋人、後半はケツの穴が小さい最低のクズ&ゲス野郎、二つの顔を巧演してるリズです。スウィートなリズも素敵でしたが、イケズなリズもセクシーでチョベリグ(死語)。ジェイみたいに、女の傷や過ちを許せず、価値が下がったかのような扱いをする狭量な男、ほんと気持ち悪い。そんな男とわかったら、さっさと縁を切るのが一番ですが、そう簡単にはいかないのが男女の仲なのでしょうか。そんな恋愛したことないのでわかりません(^^♪
トリシュナ役は、アカデミー賞受賞作の「スラムドッグ$ミリオネア」で一躍注目されたフリーダ・ピント。美男のリズとはお似合いの美女です。英語とインドの言葉(ヒンディー語?)のバイリンガル演技がお見事。インドの民族衣装姿も美しかったです。クズ野郎のジェイよりも、トリシュナの両親のほうに腹が立ったわ。親父は自分が起こした事故でトリシュナにも怪我させて、自分の治療費と家族の生活のためにトリシュナを売り飛ばすように工場勤めさせるし。ジェイの子を妊娠して戻ってきたトリシュナに冷ややかで、さっさと堕胎させたり。出ていけと追い出すし。インドの貧しい家に生まれなくてよかった!と心底思いました。ムンバイと田舎、金持ちと貧乏人の格差、現代インドの現実の描写も興味深いものでした。マイケル・ウィンターボトム監督の「ジュード」も、トマス・ハーディが原作でしたね。厳しい現実を描きつつ、生々しくなく透明感ある清澄な映像や雰囲気がウィンターボトム監督ならではでした。
↑ インド人って広島市街やK市でもよく見ますが、こんなイケメンにはお目にかかったことないです!ちなみにリズはインドではなくパキスタン系ですね🍛
インドの貧しい農村で家族と暮らす美しい娘トリシュナは、イギリス育ちの御曹司ジェイと出会い恋に落ちる。彼の子を身ごもったトリシュナは、両親に連れていかれた病院で堕胎する。それを知ったジェイは…
ロマン・ポランスキー監督の映画や、エディ・レッドメイン出演のテレビドラマ版など、何度か映像化されてるトマス・ハーディの小説「ダーバヴィル家のテス」を、19世紀末のイギリスから現代のインドへと舞台を置き換えて映画化。トリシュナがテスなのですが、ジェイはテスに関わる男ふたりを合体させたキャラになっているなど、大胆なアレンジがなされています。
究極のだめんず女といえば、真っ先にテスが思い浮かぶ私です。男たちに翻弄され傷つけられ、挙句は身を滅ぼすヒロインなんて、今の自立した強い女性たちからすると、ただのバカ女にしか見えないかもしれません。私もテスのような人生なんて真っ平ごめんですが、テスのような愚かさって悲しいまでに美しくも思えるんですよね~。生き馬の目を抜くような世の中をサバイバルするため、自分が傷つかないため損しないため、理不尽な男社会に抗い糾弾するため、声高に自己主張や権利を訴える女性たちはカッコいい、憧れるけど、見ていて疲れることも。近年の映画のヒロインたちも、強く賢い女性ばかり。テスのようなヒロインなんて、今のハリウッドのトップ女優たちは絶対やらないでしょうし。女性がみんな強く賢くなったら、きっと世の中も映画もつまんなくなるだろうな、なんて言うと、フェミニストに怒られちゃうでしょうか。
女性が強くなったとはいえ、今でもテスやトリシュナみたいなだめんず女は後を絶ちません。すごい美女が貧乏で優しく、あまり賢くなく生まれると、悲しい運命をたどるんですね~。トリシュナがあんなに美女じゃなく、気が強く性格が悪くて頭が良ければ、もっと美味しい人生を歩めただろうに。何でそんなことする?!何で言いなりになる?!なトリシュナの言動には、イライラしたり呆れたりするばかりです。その理解できなさが興味深くもある。共感や好感もいいけど、神秘や謎こそ私を惹きつける女の魅力です。衝撃のラスト、ここも原作とはちょっと違います。トリシュナの、男と両親への復讐のような壮絶な最期にも、そんなことするぐらいなら男とも家族とも縁を切って独りで自由に生きればいいのに、なんて思ってしまいましたが…
ジェイ役は、大好きなリズ・アーメッド私のイケメンレーダーをビビビとさせた「ジェイソン・ボーン」よりさらに前、当時29歳のリズ。カッコカワいい!27歳の役でしたが、もっと若く見えました。大学生役でも通りそう。コテコテのインド人って感じではなく、濃さがほどよくマイルドなところが好き。ロンドン育ちの御曹司役なので、すごくスマートで洗練されてる見た目と演技でした。前半は金持ちで優しくて情熱的な最高の恋人、後半はケツの穴が小さい最低のクズ&ゲス野郎、二つの顔を巧演してるリズです。スウィートなリズも素敵でしたが、イケズなリズもセクシーでチョベリグ(死語)。ジェイみたいに、女の傷や過ちを許せず、価値が下がったかのような扱いをする狭量な男、ほんと気持ち悪い。そんな男とわかったら、さっさと縁を切るのが一番ですが、そう簡単にはいかないのが男女の仲なのでしょうか。そんな恋愛したことないのでわかりません(^^♪
トリシュナ役は、アカデミー賞受賞作の「スラムドッグ$ミリオネア」で一躍注目されたフリーダ・ピント。美男のリズとはお似合いの美女です。英語とインドの言葉(ヒンディー語?)のバイリンガル演技がお見事。インドの民族衣装姿も美しかったです。クズ野郎のジェイよりも、トリシュナの両親のほうに腹が立ったわ。親父は自分が起こした事故でトリシュナにも怪我させて、自分の治療費と家族の生活のためにトリシュナを売り飛ばすように工場勤めさせるし。ジェイの子を妊娠して戻ってきたトリシュナに冷ややかで、さっさと堕胎させたり。出ていけと追い出すし。インドの貧しい家に生まれなくてよかった!と心底思いました。ムンバイと田舎、金持ちと貧乏人の格差、現代インドの現実の描写も興味深いものでした。マイケル・ウィンターボトム監督の「ジュード」も、トマス・ハーディが原作でしたね。厳しい現実を描きつつ、生々しくなく透明感ある清澄な映像や雰囲気がウィンターボトム監督ならではでした。
↑ インド人って広島市街やK市でもよく見ますが、こんなイケメンにはお目にかかったことないです!ちなみにリズはインドではなくパキスタン系ですね🍛