ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

もうひとりの息子

2009年12月07日 | 家族とわたし
「かかあ~」
「なに?」
「もうあれ送ってくれた~?」
「あれって?」
「日本の会社からの書類。いつ頃着くん」
「いつ頃着くって、送ってもいやへんのに着くかいな」
「えぇ~!送ってへんってかぁ~?!」
「そんなん、あんたがスキャンして送ってって言うたからスキャンして送ったやん。10枚も!ほんでそれっきりうんともすんとも言うてけえへんかったから、ああうまいこといったんやなって思てたし。送って欲しかったら送ってって言わなわからんやん」
「あんなん、全然読めへんかったし」
「そんなん知らんわ、なんも言うてけえへんかったら」
「……」

Tがこの夏、東京での就職活動をした際に、唯一内定をくださった会社から、分厚い封筒がうちに届きました。先週の木曜日のことでした。
開けてみると、内定証明書が一通、『新入社員教育テキスト・ビジネスマナー編』と『新入社員教育テキスト・電気&電子系編』という本が入っていました。
そして、その封筒は本当は11月のはじめに送られていなければならなくて、そのテキストを読んだ感想か、大学で研究した事柄についての小論文を書いて、12月の11日までに提出すること、と書かれてありました。
Tの一番苦手分野の論文を、しかも日本語で、大急ぎで仕上げなければなりません。
なので、速達かオーバーナイト便で送ろうかと何度も聞いたのだけど、とりあえずスキャンして送って、と言うのでそうしたわけです。
それで、送ったものがちゃんと読めたかどうか、それを聞いてから、郵送しようと思っていたら、全く返事がありません。
なので、ああ、ちゃんと読めたんだな、と思い、とりあえずそれでも書類を送って、というお願いも無かったのでそのままにしておきました。

それが……嗚呼っ!相手がTだということをうっかり忘れていました……それに、この頃ちょっとはしっかりしてきたと思っていたし……。
まあ、今月の18日の卒業式には無事席に座ってくれるそうで、それだけでも良しとしましょう。

結局、旦那がファックスから自分のパソコンに送り、それをTに転送し、10枚の書面の内容が無事に読めたようです。
スキャンで四苦八苦して使たわたしの時間、返してくれ

今Tは、とりあえず自分で論文を書いています。もちろん日本語の添削はわたしの担当。今夜はいつ寝れるんやろ……
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墓穴を掘る!せっせと掘る!

2009年12月07日 | 音楽とわたし
一般的に、いちびり、調子ノリ、エエカッコしいは、墓穴を掘りやすいタイプ。
わたしは、自慢やないけど、その3つの素養をぜぇ~んぶ兼ね備えてるから、掘りやすいっちゅうような程度ではない。
穴のサイズは、スコップでちょいちょいと掘ったようなんから、ショベルカーでガガ~ッといったぐらいのデカいのんまで、
数なんかだいぶ前から数えんようにしてるからわかれへんし、掘った場所もあっちゃこっちゃで覚えてへん。

今朝、新曲をチャラチャラと練習してて、おっ、ちょっとわたし調子ええやん。これやとあんまり時間かからんと弾けるようになるかも、とニンマリ。
けど違てん。ただ偶然にスルッと弾けただけやってん。そやのにいちびって、ちょっと自慢のつもりで、タイソンに吹っかけてしもた。

『あのさ、なんかあんまり時間かからへんみたいやから、来週末ぐらいにでも合わす?今月はクリスマスとかもあって、またカリフォルニアに帰るやろし』

心の中では、『まあ、そんな焦らないで。あの曲案外難しいし、クリスマス前の週にでも合わせたらそれでいいんじゃない?』ぐらいの返事を期待してた。

『オッケー。実はボク、今週から来週明けまでずっと暇でさ、話は長くなるから今はやめとくけど、だからいつでもできるよ。まうみは今週のいつが空いてるの?』
ゲッそ、そんな今週って……と、めちゃくちゃ狼狽えてるのに、指はなぜか『水曜日と週末』って打ってるし……ほんでそれ送ってしもてるし……。
タイソンの返事は電光石火、いつもどんな打ち方しとんねんっ!ってびっくりするほど速い。
さっきのは軽い冗談やってん。いちびってしもただけやねん。って英語でどない言うんやろ?とか考えてる暇も無い。
『今週はやっぱり急過ぎるから、週末か来週明け』という返事を、手を合わせて拝みながら着信のサインの所を睨んでると、

『そいじゃ水曜日。お昼頃に行くよ。駅に着いたらまうみを待ってるし』
あかん……あさってや……万事休すや……

掘ったぁ~掘ったぁ~まぁ~た掘ったぁ~!!
これでまた、一段と腕が上がるわい!ふん!


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North East Chanpionship "K"

2009年12月07日 | 家族とわたし


Kが、先週末にフィラデルフィアで行われた、『ギルティ・ギア』というゲームのトーナメントで優勝しました。
これで彼は、アメリカの東海岸チャンプに返り咲いたようです。
東海岸といえども、トーナメントにはアメリカ全州からわざわざ飛行機に乗ってやってくるゲーマーもいて、なかなか厳しい試合だったそうな。

離婚直後の、家族みんなそれぞれにとんでもなく重苦しいストレスがのしかかっていた時に、気分転換にと亡き父が与えたゲームボーイ、これがKのゲーム道のはじまりでした。
なんとかゲームから彼の興味を外そうと、散々いろんな作戦を練っては実行し、見事に失敗……話し合ったり喧嘩したり諦めたり、それはそれはいろんな思いが交錯したのだけれど、こちらに来てとうとう、我々が根負けをし、根負けついでに応援することにしました。

すると、あらあら不思議、なんとかやめさせようとしていた時には気がつかなかったいい事が見えてきました。
彼の友達はそれはそれは多様な人種、性別も問わず、年齢もまたバラバラ、住んでいる州も違います。
ゲーム=家にこもる、というイメージはもう古くて、ゲームをしなくなったTよりも社交性においては数段上かもしれません。

さて、明後日から前期末テストだよK。こっちの方でも優勝とはいかなくても、それなりに頑張っておくれよぉ~!
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