「かかあ~」
「なに?」
「もうあれ送ってくれた~?」
「あれって?」
「日本の会社からの書類。いつ頃着くん」
「いつ頃着くって、送ってもいやへんのに着くかいな」
「えぇ~!送ってへんってかぁ~?!」
「そんなん、あんたがスキャンして送ってって言うたからスキャンして送ったやん。10枚も!ほんでそれっきりうんともすんとも言うてけえへんかったから、ああうまいこといったんやなって思てたし。送って欲しかったら送ってって言わなわからんやん」
「あんなん、全然読めへんかったし」
「そんなん知らんわ、なんも言うてけえへんかったら」
「……」
Tがこの夏、東京での就職活動をした際に、唯一内定をくださった会社から、分厚い封筒がうちに届きました。先週の木曜日のことでした。
開けてみると、内定証明書が一通、『新入社員教育テキスト・ビジネスマナー編』と『新入社員教育テキスト・電気&電子系編』という本が入っていました。
そして、その封筒は本当は11月のはじめに送られていなければならなくて、そのテキストを読んだ感想か、大学で研究した事柄についての小論文を書いて、12月の11日までに提出すること、と書かれてありました。
Tの一番苦手分野の論文を、しかも日本語で、大急ぎで仕上げなければなりません。
なので、速達かオーバーナイト便で送ろうかと何度も聞いたのだけど、とりあえずスキャンして送って、と言うのでそうしたわけです。
それで、送ったものがちゃんと読めたかどうか、それを聞いてから、郵送しようと思っていたら、全く返事がありません。
なので、ああ、ちゃんと読めたんだな、と思い、とりあえずそれでも書類を送って、というお願いも無かったのでそのままにしておきました。
それが……嗚呼っ!相手がTだということをうっかり忘れていました……それに、この頃ちょっとはしっかりしてきたと思っていたし……。
まあ、今月の18日の卒業式には無事席に座ってくれるそうで、それだけでも良しとしましょう。
結局、旦那がファックスから自分のパソコンに送り、それをTに転送し、10枚の書面の内容が無事に読めたようです。
スキャンで四苦八苦して使たわたしの時間、返してくれ!
今Tは、とりあえず自分で論文を書いています。もちろん日本語の添削はわたしの担当。今夜はいつ寝れるんやろ……。
「なに?」
「もうあれ送ってくれた~?」
「あれって?」
「日本の会社からの書類。いつ頃着くん」
「いつ頃着くって、送ってもいやへんのに着くかいな」
「えぇ~!送ってへんってかぁ~?!」
「そんなん、あんたがスキャンして送ってって言うたからスキャンして送ったやん。10枚も!ほんでそれっきりうんともすんとも言うてけえへんかったから、ああうまいこといったんやなって思てたし。送って欲しかったら送ってって言わなわからんやん」
「あんなん、全然読めへんかったし」
「そんなん知らんわ、なんも言うてけえへんかったら」
「……」
Tがこの夏、東京での就職活動をした際に、唯一内定をくださった会社から、分厚い封筒がうちに届きました。先週の木曜日のことでした。
開けてみると、内定証明書が一通、『新入社員教育テキスト・ビジネスマナー編』と『新入社員教育テキスト・電気&電子系編』という本が入っていました。
そして、その封筒は本当は11月のはじめに送られていなければならなくて、そのテキストを読んだ感想か、大学で研究した事柄についての小論文を書いて、12月の11日までに提出すること、と書かれてありました。
Tの一番苦手分野の論文を、しかも日本語で、大急ぎで仕上げなければなりません。
なので、速達かオーバーナイト便で送ろうかと何度も聞いたのだけど、とりあえずスキャンして送って、と言うのでそうしたわけです。
それで、送ったものがちゃんと読めたかどうか、それを聞いてから、郵送しようと思っていたら、全く返事がありません。
なので、ああ、ちゃんと読めたんだな、と思い、とりあえずそれでも書類を送って、というお願いも無かったのでそのままにしておきました。
それが……嗚呼っ!相手がTだということをうっかり忘れていました……それに、この頃ちょっとはしっかりしてきたと思っていたし……。
まあ、今月の18日の卒業式には無事席に座ってくれるそうで、それだけでも良しとしましょう。
結局、旦那がファックスから自分のパソコンに送り、それをTに転送し、10枚の書面の内容が無事に読めたようです。
スキャンで四苦八苦して使たわたしの時間、返してくれ!
今Tは、とりあえず自分で論文を書いています。もちろん日本語の添削はわたしの担当。今夜はいつ寝れるんやろ……。