ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

心の中をのぞくと

2009年12月06日 | 家族とわたし
昨夜、道路の車線が見えなくなるぐらい激しく降っていた牡丹雪でしたが、やはりお初ということもあって、今朝はこんなぐらいしか残っていませんでした。



たくさん緊張した日の翌日は、気怠さがどっぷりとはり付いていて、動きも緩慢、こりゃもうゆっくりのんびりするっきゃない。
良妻賢母からはほど遠いわたし……けれども旦那はそんなことなど気にする様子もなく、いつもの日曜パンケーキを作ってくれました。

今日はお昼過ぎから、先週遊びに来てくれた大学時代の友人デイヴが、鍼治療を受けに来るというので、旦那は朝から材料を仕込みに行き、ボルシチとカラードグリーンを料理しようと張り切っています。
うちは、旦那の友人が遊びに来る場合は旦那が、わたしの友人、または演奏のパートナーが来る場合はわたしが、基本的に料理を担当します。
まあ、旦那の友人の中には、日本食を楽しみにして来る人もいるので、いつもってわけにはいきませんが……。

なので、今日は朝から晩まで、楽ちんちんのわたしです。

夕飯を食べて、デイヴが帰り、ふたりになった時、最近少し気になっていたことを話しました。
アメリカに引っ越してきて早9年半、日本の8年間も混ぜると、なかなかの年数になります。
わたしは家事をしたりピアノを弾いたり、どこにも出かけずに家の中で居ることになんの抵抗もありません。
家でピアノを教えていたこともあって、同じく家で英語を教えていた旦那と一緒に居る時間が断トツに多い夫婦でした。
こちらに引っ越してきてからの最初の1年半だけ、旦那は会社員になりました。その時、へ~、会社員の奥さんってこんなにひとりの時間があるんや~と感動したものです。
ところが同時多発テロの直前に解雇。失業して、鍼灸師になると決め、3年間の学校通いを経て今に至るまで、またまた一緒にいる時間が多くなりました。
アメリカの郊外の町に暮らしていると、ますます外に出るのが億劫になり、「ちょっとは外の空気を吸ってきたら?」とうるさく言う旦那を無視して、
パソコンの前に座って小説を書くか、ピアノの前に座って弾いてるか、それとも家の用事をしているか、いよいよ家にこもるようになっていました。

でも、今、ひょんなことからACMAの会員になり、そこからどんどん派生して、わたしは外の世界に身を置くことが多くなりました。
友達も増え、英語のメールを毎日誰かと交わし、もちろんピアノの練習時間もかなり増えました。
昨日、会場でポツンと席に座っている旦那を見て、あれ?もしかして彼は、ずっと寂しい思いをしてきているんじゃないか、と急に思いました。

それで今日聞いてみると、「そりゃまあ、寂しいことは寂しい」とさらっと言う旦那。
「でもボクはボクで、そういうことをマネージできる年やし、まうみのピアノの世界の発展は応援したいし、だから気にしなくていい」

いつだって一緒に居たからか、どれだけ長い時間一緒でも全然気にならないわたし達。
新しい形を互いに受け入れるための、気持ちの整理が必要になってきました。
こんな時、日本時代の最大の危機に直面していたわたし達をヒョイッと救い上げてくれたセラピストのフィリップなら、なんて言うかなあ……。
などと想像をしながら、久しぶりにじっくり、心の中をのぞいてみようと思います。
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お尻ぺんぺん

2009年12月06日 | アホな小話
最近、コーヒーはブラックでなく、ミルクを入れて飲んでいます。
旦那のやり方は、まずミルクを電子レンジで沸騰したと同時に出して、ぶつぶつとまだ泡立っているミルクの上にコーヒーを注ぎます。
なので、ミルクが切れるととても困ります。

一昨日、息子Kがいきなり、冷凍庫の主と化してしまっていたバニラアイスをなんとか消化しようと、ミルクと混ぜてバニラシェイクを作りました。
飲み過ぎてしっかり下痢になっていたようですが……。
ま、それはさておき、とにかくその時にありったけのミルクを使ってしまったので、今朝までにどうしてもミルクを買わなければなりませんでした。

どうしても買い忘れたくない物があると、旦那はよく、空になったそれを、なんでこんなとこに置くん?!とびっくりするような所に置きます。
今回のミルクは、台所のど真ん中より少し入り口寄りの床の上でした。
底にはまだほんの少しミルクが残っていたので、あんな所に置いといたら、誰かが知らんと蹴飛ばして、その勢いで中のミルクがこぼれるやん、と心配していたら、
なんのこっちゃない、置いた当の本人が思いっきり蹴飛ばして、残ってたミルクが一滴、外に飛び出しました。

「あ~!!こぼれたやんかぁ~」とすかさずわたしが文句を言うと、
「え、それが?なんかすご~く問題なわけ?」と言いながら、なんと、持った容器を逆さにして、中のミルクを床の上にポタポタと……。

誰やねんこいつ??

思いっきり呆れていると、「覚えてる?まったく同じことしたボクのこと」と旦那が聞いてきました。

旦那がまだ小学生の頃、夜にでかけることになった両親が、旦那達3人姉弟たちの世話をしてもらうべくベビーシッターさんを雇った時のこと。
旦那がふざけて、自分が読んでいたコミックブックに唾を吐きかけたそうな。
それを見ていたベビーシッターさん、「そんなことしちゃだめ!おとうさんに言いつけますよ」と旦那を叱りました。
すると旦那、「これはボクの本なんだから、なにをしようとボクの自由じゃないか!」と言って、こともあろうにまた唾を吐きかけたそうな。
激怒したベビーシッターさん、もちろん警告通りに一部始終を父親に報告。
旦那はその翌日、朝起きた時から父親が会社から帰宅するまで、お尻ペンペンの罰に怯えながら、長い長い一日を過ごしたそうです。
もちろんしっかり父親の書斎に呼び出され、ペンペンとお尻を叩かれた旦那。

そんなことをしたらダメ!と叱られると、ついついもっとやりたくなってしまう。

まあそりゃ、誰だってなにがしか、そういうへそ曲がりな、天の邪鬼な心を持っているんでしょうけど、何才やねん、あんた?
コメント (21)
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