ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

500マイルも離れて

2009年12月17日 | 家族とわたし
12月17日、午前10時20分、予定より少し遅れて出発。
Tの大学最後のイベント、卒業式参列のために一路ヴァージニアへ!

いつものごとくドタバタでして、朝食を食べるのもそこそこに出発してしまったので、途中、うちとしては超珍しくバーガーキングにて朝食をとることに。



Kは前の晩徹夜で遊んでいたらしく、車に乗った途端に爆睡、寝ぼけて注文するのに時間がかかり、担当のおばさんはかなり我慢して付き合ってくれました。

まずはペンシルバニア州へ。



明日の昼間に、かなり大規模なスノーストームが来るという情報があり、なんとなくそれを予言するような空が……。



わたしが運転していたので旦那が写真担当。次のメリーランド州の看板を撮ろうとかなり前から構えていた旦那……がしかし……あえなく失敗……。

次に通るウェストヴァージニア州の入り口です。



ヴァージニアには軍の基地があります。そこからのヘリコプターがバタバタと空を飛んでいました。いよいよヴァージニアに近づいてきたようです。



ヴァージニア州の入り口です。



ようやくヴァージニア州に入ったことは入ったけれど、ここからまだ200マイルもあります。それで毎回、はぁ~……と読んでかなり気落ちしてしまう看板です。



道すがら、なんとなく気になった大きな幾何学模様の物体。

 

いよいよ日が暮れてきました。暗くなる前に着きたいわたし達、急ぎたい気持ちと長時間のドライブ疲れが重なって、なかなかに複雑です。



旦那はドライブ中疲れるとすぐわかります。身体をむずむず動かす。イライラ度満点のため息をつく。機嫌が極端に悪くなる。
そういうのをすぐ横で見ていると、こっちまでそのイライラ虫が移ってきて、精神衛生上悪いったらありません。
Kはそれまでずうっとひたすらグウグウ眠っていたので、ここは彼に登場してもらい、旦那をとにかく後ろの席に座らせることにしました。
そうなるとそうなったで、今度は「退屈や~」と騒ぎ始める大きなコドモ君。しゃ~ないので、久しぶりにしりとり遊びをすることにしました。

きつつき→きこり→りんご→ごましお→おとこ→こんぶ→ぶた→たんぼ→……。

久しぶりのしりとり。夕焼け空を見ながら、なぜだか楽しいのでした。

Tのアパートメントは閑静な住宅街にある一軒家でした。彼は地下の一室を貸してもらい、いつもの彼らしい、なかなかに散らかった部屋でした。
明日が卒業式だというのに、今朝に最後の試験を受けた……などと言っているT。その結果はまだわからず、明日ちゃんと名前読んでくれるかなあ~などと言う、とんでもなく頼んない卒業予定者。まあ、明日の朝卒業者名簿に名前あるかどうか調べとくわって……あのなあ……。

結局10時間に及ぶ500マイルのドライブでした。
でも、これが最後だと思うと、なんだか名残惜しいような気もするヴァージニアへの旅。
Tが4年半の最後の半年だけ住んだ、一番住み易かった、同室のルームメイトの居ないアパートメント。ごめんな、たったの半年間だけで。
明日の卒業式に羽織る、オレンジ色の校章が刺繍で入った黒のガウンと四角い帽子を見せてもらいました。
T、ほんまにあんた、やったな!

大学の卒業を明日に控える男の子がどんな夜を過ごしたいか、それをよく知ってる旦那は、こういう時は親の我々はしゃしゃり出ず、さっさとホテルに退散が一番と言うので、ちょっと寂しかったけれど、わたしもそれに従うことにしました。

車の中から何回か電話をかけて、Tの様子を聞いていたのだけど、その時だってもう素っ気ないったらありません。

「一緒に晩ご飯食べる?」「もう食べた」
「ほな軽く甘いもんでも食べる?」「今食べてる」
「ちょっとビールでも飲む?」「ここにいっぱいあるからいらん」

ま、こんなもんか……とすぐに気をとり直し、かといって、旦那とふたりでレストランに行ってまで食べる元気も無かったので、最寄りのスーパーに入り、そこで穴子寿司とビールを買って、ホテルの部屋で食べることにしました。
大学の隣のクリスチャンバーグという町にあるホテルは、一部屋60ドル。二人で泊まれるこじんまりとしたきれいなホテルでした。
こちらでは珍しく、部屋の中の空気がきれいで、旦那はなんとなく日本を思い出したと言っていました。

Tのアパートメントの隣のお家です。これはもう『クレージーハウス』の名称を獲得できる資格があると思います。



明日はいよいよ卒業式。無事にTの名前が呼ばれますように!そして呼ばれたら、正しい発音でありますように!











コメント (2)
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