マンデラ元大統領。南アフリカ初の黒人大統領。アパルトヘイト体制を平和的に終結させて新しい民主的な南アフリカの礎を築いた人。
『Invictus』にはいろんな感動的な場面がありましたが、最も胸を強く打たれたのは、彼が27年半もの間(約10,000日)暮らした刑務所の部屋を見た時でした。
(1962年8月に逮捕される。1964年に国家反逆罪終身刑となりロベン島に収監される。1982年、ケープタウン郊外のポルスモア刑務所に移監)
映画に出てきたのは、ケープタウン郊外の刑務所の方で、ここには息子達二人ともが、旦那の両親に連れられて行った旅行中に実際に行って見ています。
大人が両手を広げたら両端の壁に届くような狭い部屋のコンクリートの床に、薄い毛布のようなものが敷かれているだけの寝床。それに一脚の椅子。
そこで、わたしの人生の約半分の年月を過ごし、労働し、犯罪者として扱われてきたこと、その過酷な運命をもたらした者や社会を許すことができた人。
その心の強さ、大きさ、深さは、I am the master of my fate. I am the captain of my soul.という彼の信念が作り上げていったのでしょうか。
わたしはほんとに、どこまでちっぽけな人間なのか。
自分が許せていない人や物事を、どうにかして許そうともがいているだけで、それが一向に前に進まないまま、忙しさを理由に放ったらかしにしています。
いい人ぶっているけれど、ほんとはつまらない、勇気の無い、グズグズうじうじしているだけの人間だと、この映画を観て思いました。
というより、人を許す、などという思いそのものが、奢っている証拠です。
I am the master of my fate. I am the captain of my soul.(私は自らの運命の師であり、私は自らの魂の指揮官なのだ)
あの最も辛い時期を生きていたわたしの中に、この言葉とよく似た思いがありました。
あの時に山ほどの人や物事を許し認め受け入れていたわたしが、今はすっかり甘やかされて情けない大人になっていました。
そんなわたしに、柔らかだけど、みぞおちに深く食い込むパンチを打ってくれた映画でした。
『Invictus』にはいろんな感動的な場面がありましたが、最も胸を強く打たれたのは、彼が27年半もの間(約10,000日)暮らした刑務所の部屋を見た時でした。
(1962年8月に逮捕される。1964年に国家反逆罪終身刑となりロベン島に収監される。1982年、ケープタウン郊外のポルスモア刑務所に移監)
映画に出てきたのは、ケープタウン郊外の刑務所の方で、ここには息子達二人ともが、旦那の両親に連れられて行った旅行中に実際に行って見ています。
大人が両手を広げたら両端の壁に届くような狭い部屋のコンクリートの床に、薄い毛布のようなものが敷かれているだけの寝床。それに一脚の椅子。
そこで、わたしの人生の約半分の年月を過ごし、労働し、犯罪者として扱われてきたこと、その過酷な運命をもたらした者や社会を許すことができた人。
その心の強さ、大きさ、深さは、I am the master of my fate. I am the captain of my soul.という彼の信念が作り上げていったのでしょうか。
わたしはほんとに、どこまでちっぽけな人間なのか。
自分が許せていない人や物事を、どうにかして許そうともがいているだけで、それが一向に前に進まないまま、忙しさを理由に放ったらかしにしています。
いい人ぶっているけれど、ほんとはつまらない、勇気の無い、グズグズうじうじしているだけの人間だと、この映画を観て思いました。
というより、人を許す、などという思いそのものが、奢っている証拠です。
I am the master of my fate. I am the captain of my soul.(私は自らの運命の師であり、私は自らの魂の指揮官なのだ)
あの最も辛い時期を生きていたわたしの中に、この言葉とよく似た思いがありました。
あの時に山ほどの人や物事を許し認め受け入れていたわたしが、今はすっかり甘やかされて情けない大人になっていました。
そんなわたしに、柔らかだけど、みぞおちに深く食い込むパンチを打ってくれた映画でした。