ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

続・旦那版ベリー・クルシンデマス

2009年12月25日 | 家族とわたし
仁さんからの依頼もあって(なんのこっちゃ?)、引き続き、自己治療の奮闘の甲斐も無く、依然として苦しんでる旦那の話のタイトル、ちょっと変えてみました。
タイトル通りの、少しの間だけちょっぴり楽になるだけの、まるで分娩室のベッドに横たわり両足を足掛けにかけてハァ~ハァ~やってる妊婦さんのごとく、
旦那は風邪道からまだ抜けられずに、少し楽になったからといっても食欲も無く、だからといって寝られず、かなり可哀想な状態のまま夕方になってしまいました。
けれども、それでもクリスマスをやりたぁ~い旦那は、パンプキンパイを焼き、「後は任す!!以上!!」と言ってひとまず退散。
引き継ぎ隊長のわたしは、豚のひれ肉の塊に2センチ幅の切り込みを入れ、そこにローズマリーとにんにく、そしてフェネルの種のみじん切りを塗り込み、
全体にオリーブ油をまんべんなく塗り付けたところに塩こしょう少々、それを強火で10分ローストした後、弱火でじっくり焼くという、レシピ通りの作業をし、
スウィートポテトとりんごの合わせ煮と、スウィートビーンズをさっと炒めたものとで、とりあえずクリスマス料理として間に合わせました。

クリスマスディナーはTとKとわたしとの3人でひっそりと。旦那は居間のソファで横になっていました。
それはあたかも、ジジジジと小さな音をたて、震えるように瞬いている切れかけの電球のもとで、早く食べないと真っ暗になっちゃうよ!と急いで食べているような、なんとも心細い、中途半端な気分の夕食でした。

今日はつくづく、わたしという人間は、こういう日の過ごし方が下手なんだなあ~と、自分ながらに呆れてしまいました。
いつも旦那任せ。実は旦那がいろいろと考えて引っ張ってくれるのにすっかり甘えて、子供のように頼り切っていたことに改めて気づきました。
ごめん!旦那!

旦那は台所に入ってきては、「あ~も~」と唸ってテーブルに突っ伏したり、飲んだ薬の効果のほどを報告したり、わたしに「ちょっとは休め」と言ったり。
今日一日、いつ見てもわたしが働いているからと、しんどい身体で気遣ってくれるのですが、旦那が病気だと他にやる事が無いので働いているだけ、
なんとも気持ちのバランスがうまくとれなくて、わたしもどうしたらいいのかわからない、長い長い一日でした。

西洋の薬にも、症状を抑えるのではなく、言葉はおかしいけれど、一旦悪化させて出すべきものを出させる錠剤が出たらしく、旦那はそれを昨日から試しています。
昨晩はそれを飲む時間が遅過ぎて、あの夜中の騒ぎになったので、今日は夕方に飲みました。
その後足首から先のマッサージを頼まれたので、いつもより念入りに、早く良くなれ!と願いを込めて揉みほぐしました。
1時間ほど前に、少しだけ咳が出ていたけれど、今はとても静かに眠っています。
このままの状態で朝まで続けて眠れたら、かなり力もつくと思います。

旦那のこと、大切にしなさいよ。
頼ってばかりじゃなくて、あんたももうちょっと、皆が楽しめるように考えたり動いたりしなさいよ。

クリスマスの日に、神様から宿題をもらったような気がします。





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旦那版メリー・クルシンデマス

2009年12月25日 | 家族とわたし
えらいことになってまいりました。
昨晩遅く、わたしが1階でラッピングをしていると、グワァ~ホンッ!ゲェ~ッホン!と、人間のものとは思えない音が2階から聞こえてまいりました。
3階の部屋から息子Kが驚いて、1階まで降りてきたほどの音なのでした。

う~ん、これはちょっと、救急のことも頭に入れといた方がいいかな?

もしこれが旦那以外の家族だったら、今頃きっと旦那があれこれ思案して、鍼を打ったりお灸をしたり、はたまた漢方を処方してくれたりしているのだけれど、
如何せん、当の本人が弱ってしまっているので、わたし達は彼の指示で薬を取ってきたり、ハチミツレモン湯を作ったり、マッサージをしたり、吐く時のために、枕元にボールを置いておくぐらいのことしか能がありません。

わたし達の寝室は狭くて、それを加湿器でガンガン空気を湿らせているので、部屋に入るとすっかり病気の匂いで充満していました。
う~ん……ここで寝る勇気があるのか?自分……と、かなり気が怯みましたが、こういう夜こそ独り寝は辛いだろうと、とりあえずベッドに入りました。

「西洋で抑え付けて誤摩化していたモノが、一気に外に出たがっている」
そう言いながら、ゲホゲホがぁ~がぁ~、身体を二つ折りにして苦しむ旦那。
よしよし、今夜はしんどいやろけど、そうやって一気に出すだけ出したらええねん。頑張れ旦那!負けるな旦那!
でも……寝られるわけないじゃあ~りませんかっ
辛いのは旦那。けど、わたしまでコケるわけにはいかんのですっ
湯たんぽで足元を温めながら、シーツですっぽり顔を覆って、菌さん、どうぞわたしの中に入って来ないでね~!!と祈りながら横になっていました。

明け方から早朝にかけて、なんかちょっと眠れたぞ、という時間があって、目覚めると、旦那がベッドから出ていませんでした。
えっ?と心配になりましたが、隣の彼の書斎から咳が聞こえてきたので、ああ、生きてる生きてるとホッと一安心。

たった今、わたしが起きてからやっと一眠りできた旦那が、ハナタレながら2階から降りてきました。
少しでも良くなった様子を報告できることを祈りつつ、メリー・クリスマス


コメント (8)
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