ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

風邪ひきの戯言

2008年10月22日 | ひとりごと
昨日のお昼から今朝の10時まで、なんも食ってないし……。けど、お腹空かへんし……。鼻水いっぱい出るし……。
なんて……最低な1日の幕開けです。鼻と喉の奥、痛いです

まうみ的風邪撃退法は、ただただ出るモノを出し尽くすこと3日、鼻の周りがカパカパになった頃、徐々に楽になり始める、です。
そんな超原始的な治し方を、横で見ている鍼灸師の心は穏やかでなく、僕に治させて~と言いたげな眼差し。
たまに、どうしても治りを急がなくてはならない事態になった時、ちょいとお願いしたりするけれど、
風邪の時はほとんどこの方法で、嵐が通り過ぎるのをジ~ッと待ちます。
3日間はめちゃしんどいけど、治った時は爽快です。なにも残ってないって感じがします
けど、それを小さかった息子達にもさせていて、今から考えると、よく重症とかにならなかったなあと思ったりもします。
あ、なったなった。Tは重篤な肺炎と肋膜炎を併発し、Kは重篤な川崎病。まったくろくな母じゃないわ、わたしは……

基本的に、若い頃から、錠剤とか注射とかに頼るのが嫌な方です。
けれどもわたしにも、そんなこと言ってられない時がありました。3階から転落した時のことです。
落下してから丸1日経って目覚めた時から、傷の治療、後遺症の治療で、4年間検査と手術で薬漬けになりました。
けれども、結局は、「ごめんなさい、手に負えません」という言葉でおしまい。
「あと1年、かな」と、さり気なく余命を宣告されたあの日、病院の玄関を出た所の、貧弱な枝に満開の花びらをつけた桜の木を眺め、すっきり晴れた空を眺め、薬と縁が切れた自分を祝いました。

その後、伯母からの勧めで入信した新興宗教で、良い食べ物を食べ、治るという意思を自分の細胞に訴えかけることを習い、
医者から宣告された余命時期を遥かに超えて、今もこうしてちゃっかり生かせてもらっています。

あの時、なんとか手だてはないものかと、懸命に治療方法を探ってくれた担当医と、宗教で出会った先生や仲間の人達に、
なにも恩返しできないまま今に至っていることを時々思い出しては、情けない気持ちになります。
こんなわたしごときの命のために、やれるだけの事を、祈れるだけの心を与えてくださった大勢の人達。
その人達のおかげでわたしは今もこうして生きて、風邪なんかをひいたりもしているのですね。
なのに医者嫌いで無宗教……ごめんなさぁ~い




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お家狂想曲終楽章

2008年10月21日 | お家狂想曲
我々の弁護士スチュアートに連絡しました。
今までにも何度か迷った時、どういう理由を持てば契約を破棄できるのか尋ねたことがありました。
契約当初の7月初旬、頭金20%で組めるはずだったローンが組めなくなった。
そういう事情を証明してくれる金融の担当者を見つけて、書類を作ってもらったら大丈夫とのこと。
今回はとうとう、その書類を作ってくださいと、3人の担当者のうちの1人にお願いしました。
実際に、金融業界が破綻してから、20%でのローンはほとんど無理な状態になっていたので、ウソの手紙をお願いする必要も無くなったわけです。

その手紙が明日ここに届きます。それをスチュアートの事務所に持って行って、あとは彼にお任せです。

日曜の夜からまた風邪をひいて頭が痛くてボーッとしています。
ぼんやりとあの家の部屋や黒光りした柱や床のモザイク模様を思い出していると、とても切なくなります。
フロントポーチに立って眺めるプライベートな公園の木々、なんとも言えない澄んだ空気、デイヴの遺言……。

オイルタンクの問題は時間が長くかかり過ぎたけれど、とりあえずちゃんと状況が分かったんだし、
それを掃除してきれいにしてもらえるんだし、要は更に時間が経てば解決する問題です。
ただ、アメリカの経済状況がこんなにひっくり返ってないのなら、待つ時間も別に気にならなかったかもしれないけれど、
待ってる間に世間の価値が見る見るうちに変わり、それを目の当たりにしながら待ち続けるのがなんだかアホらしくなりました。

しんどいからかもしれません。とてもとても残念でなりません。気持ちを切り替えて次に進める気力がわきません。

仕事があって、夕飯作りがあって良かったです。せめて気持ちのしんどさだけは紛れます。

まだいっぱい好きやのに別れんとあかんねん。
恋人とこんな事情で別れたことが二回もあります。
今になって、こんな所で、三回目の正直がやってくるとは思っていませんでした。
三回目の正直の神さん、ほんま、しつっこいなあ。
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お家狂想曲

2008年10月21日 | お家狂想曲
とでも言って茶化していないと、この複雑な、そしてドヨ~ンとした気分にすっぽり覆われてしまいそうです。

土の中から取り出されたタンクは、予想通り腐食して穴が空いていて、そこからオイルが漏れていました。
漏れた量と、汚染の状況がはっきり分かるのに2週間かかるそうです。
汚染された土をきれいにする(?多分撤去するのだと思いますが)のにまた業者の手配をし、
浄化後あるいは撤去後の土の検査をまた行って、その結果が出るのにまた2週間。

4畳分ぐらいの面積の穴はどうなるのか、きれいな土を同じ分戻してもらえるのか、
そこは多分近い将来、ドライブウェイになるべき所なので、いっそのこと砂利などを置いて準備した方がいいのではないか、
それなら、穴のすぐ横に生えている大木を、今のこの時期に倒しておくべきではないのか、
いや、そうなると、まず市役所に行って、ドライブウェイを造る許可をもらうべく申請をしなければならない、などなど。

家を買うってほんとに大変なんだと、今回のことでいろんなことを学びました。
そもそも、大変になりそうな家を選んだわたし達のせいかもしれないけれど、ここまでややこしいとは思いもしませんでした。
待たされている間に季節が2つ過ぎ、世界の情勢も大きく変わり、このことで心配をかけただけでなく、迷惑をかけてしまった人もいます。

今日、旦那が弁護士に電話をします。
「その家を買わないことに決めました」そう言うためです。
家の内部状況を調べるインスペクターに払ったお金と、今までお世話になった弁護士料、これはもちろん返りません。
手付金として払った頭金の半額、これは大金なので返してもらわなければなりません。
でも、向こうはわたし達を訴えてくるかもしれません。いえ、多分訴えるでしょうね。
今の金融の嵐はたまたまこの時期に起こったことであって彼らのせいではありませんから。
けれども時間がかかり過ぎました。それもたまたまバケーション時の夏に始まった契約だったので誰のせいでもないけれど、
とにかくそんなこんなで、いろいろあって、わたし達の意欲と元気と勢いがすっかり失せてしまって、
もちろんあの家は今でもとっても好きだし、住んでみたいと思う家なのだけど、とりあえずお断りの電話をすることにしました。

弁護士がわたし達の意向を承諾してくれるかどうか、承諾してもらえても、それが向こう側の弁護士にとってはどうか、
売り手側にとっては契約違反になるのだから、失望させるし、わたし達を訴えてくる可能性だって大有りです。

この狂想曲、いったいどんな終局を迎えるのでしょうか。
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親のこころ

2008年10月20日 | ひとりごと
うちから車で1時間ちょっと北に走っただけで、気温がぐんぐん低くなり、紅葉も終盤を迎える山の風景が目に入ってきます。
夏にバーベキューで楽しく過ごしたニューヨーク州に住む友人夫婦宅に遊びに行ってきました。
3才と5才のAちゃんSちゃん姉妹は元気はつらつ。にこにこぴょんぴょん、一時だってじっとしていません。
そんな可愛い彼女達を、ああ、あんな頃もあったなあなんて、もうまるでお婆ちゃん気分で見つめるわたし……。

美味しい豚キムチ鍋と熱燗をいただきながら、選挙のこと、政治のこと、戦争のこと、教育のこと、普段から気になっていることなどを話しました。

お父さんTが、とりわけ熱く語っていたのは、娘達が何か興味を持てる事柄を見つける手助けをしてやりたい、ということ。
無理強いではなく、本人が興味を持ち、本人の意思でやりたいと思ってチャレンジする、という形がベストだと考えています。
それは芸術でも、スポーツでも、武道でもなんでも良いのだそうです。

ふんふんと聞きながら、わたしも今から16年前の、息子達が4才5才だった頃を思い出していました。
難しい時だったなあ。お腹を空かせないように、そればっかり考えながら、ズボンのポケットやタンスの引き出しの5円玉をかき集めたりして、
究極から極へ、並から並の下へ、貧乏のランクが少しずつ下がりはしたけれど、それでもやはりしんどい生活が長く続きました。

息子達にしてあげられたこと。なんだったろう。
スポーツ少年団、ボーイスカウト(制服のお下がりを貸してもらえたので)、スイミングクラブ、それだけです。
友達を招待しての誕生日会も、習い事も、それから歯の矯正も、何もしてあげられないまま2人とも大学生になってしまいました。
洋服や靴は見知らぬ人からのお下がり、自転車は大型ゴミかお下がり、申し訳ないと思いながらもどうしようもありませんでした。

息子Tは、こちらに越してくる1年前に大津の私立中学に入学しました。
それがわたし達が彼にしてあげられたただ一つの大きなことでした。
彼は家から大津駅までの長い上り坂を自転車で、大津駅から近江八幡までをJRで、近江八幡駅から中学校まで自転車に乗って通いました。
わたし達の知らないうちにブラスバンドに入り、トランペットを吹いていて、それがものすごく楽しいと、本当にいい顔して笑っていたT。
ところがしばらくして、歯並びが原因でトランペットから打楽器に変更させられたと、彼がさり気なく言った時、
前歯の歪みを直してあげたいと思いながら、それができないでいる自分達を呪いたい気持ちになりました。
やっと見つけたやりたい事を一所懸命に頑張って、とてもいい音が出るようになったとあんなに嬉しそうだったのに。

彼は気を取り直し、こちらに越してからも、地元の中学と高校でティンパニーを演奏し続けました。
クラブでは陸上にも入り、クロスカントリーの選手として記録を出したりしました。
なにもさせてあげられなかったけれど、やりたい事を自分で見つけ、始めたらコツコツ地道に練習したり訓練したりして、
打楽器の演奏、長距離走、ベースギターの演奏、剣道、バスケットボールなどを上手にできる若者になりました。

一方息子Kは、離婚直後の悲惨な状況を不憫に思ったわたしの父が、ほんの軽い気持ちで渡したゲームボーイがきっかけで、
どうしてだかどんなゲームでもすぐにうまくなってしまう能力?を持っていたために、ゲームにのめり込んで早16年。
それは、親として悩み続けた16年でもありました。
野球をしたらよく投げられるし打てる。バレーボールだってテニスだってすぐに上手になる。ドラムだってうまく叩ける。
そしてピアノ。弾きたい曲を弾けるようになるまでのあのしつこさと集中力。ああもったいないっ!!
そんなKを見守ってきたわたしと旦那の葛藤は、書いたら1冊の本が出来上がりそうです。冗談抜きで。
でも、3年前あたりから、とうとうわたし達も観念することにしました。
それがKのしたい事だったんだと。それがたまたまゲームだったんだと。
彼はここ東海岸では名の知れたプレイヤーです。彼と試合をしたくて遠くからやってくる子もいます。
仲間は高校生から大人まで、年令も職業もバラバラ、けれどもみんな妙に純で、お酒もドラッグも飲まずに、目をキラキラさせてテレビの画面を見つめています。
何時間だって平気です。4~8人が一つの部屋に集まってKを中心にめちゃくちゃ楽しそうです。
今は違う州にまで遠征試合。仲間で運転を交代しながら、片道8時間の道のりを旅行します。
トーナメントでは賞金も出ます。Kの稼ぎは寿司屋のバイトよりも効率が良いそうです。

わたし達は、かなり不甲斐ない、どちらかというと自分のことが中心の不出来な親で、
失敗もいっぱいしたし、実行できなかったこともいっぱいあったし、なによりもしてやれなかったことがいっぱいあります。

こんなトホホなわたし達だけど、一つだけ、これだけはましだったかもしれないと思えることがあります。
それは、音楽が好きだー!という気持ちを、ずうっと見せ続けてきたことです。
旦那はギターや歌を、わたしはピアノやクラリネットや歌を、
聞いたり演奏したり、遊んだり練習で悩んだり、時には地団駄踏んで苦しんだり、
それって結局は自分のしたいようにしてるだけじゃんって言われてしまいそうだけど、
本当に好きなことって一生もんだよっていうメッセージは、彼らに伝わっているんじゃないかなと思います。

ニューヨーク州の山の中のおうちから、ふうっと辿り着いた想いでした。
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ヒーター四方山話

2008年10月19日 | ひとりごと


またまた家猫ショーティの登場です。
キッチンのヒーターで、ベーコンエッグやブリオッシュを乗せるお皿を温めていると、彼女もお腹を温めたくなって並びました。
朝晩は2℃ぐらいまで気温が下がってきたけれど、我が家はまだセントラルヒーティングを使っていませんでした。
今朝、この秋初めてのセントラルヒーティング!
ショーティもずうっと心待ちにしていたようで、何も教えてないのに、自分の寝床から一直線にやってきました。

カバーの中身はこんなふうな感じです。これは縦長タイプ。キッチンはこれの横長タイプです。




今年はここでもうヒーターを使わないだろうなあ、なんて思ってたのに……。
引っ越しするのかしないのか、決めることもできないままオイルを使いたくなかったので頑張ってきたけれど、
風邪ひいちゃったりしたらメッチャしょうもないやん、と思い直しました。
でもまあ、とりあえず、朝1番だけ暖めたらスイッチを切って、




あとは一部屋だけ暖める、この電気ヒーターを使っています。




なので、朝起きる時、さっぶぅ~と言いながら、ブルルと震えながら着替えます。
日本で暮らしていたら当たり前の寒さが新鮮なのは、エネルギー浪費にすっかり慣れてしまっていたからでしょうね。
本格的な寒さがやってきたら、節約などと言ってはいられなくなるけれど、
せめてそれまでの間は、日本で学んだ暮らしの常識ともったいない精神を忘れずに、
少しぐらいの我慢をせんとあかんのとちゃうか、なんて、アメリカン旦那から諭されている今日この頃です。
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さてなんでしょう?

2008年10月18日 | ひとりごと


旦那の友人で、ガラス工芸雑誌の編集長をしているアンドリューが作りました。
なんだと思う?
自信なさげに「イルカ?」
自信たっぷりに「おっぱい!」
アンドリュー「……」深いため息ひとつ。

ちなみに、写真の中の本物のフォーチュンクッキーの中には『Share your joys and sorrows with your family』と書かれた紙が入っていました。




「もう寝るで~」と言ってた旦那が、突然ドアの向こうから、カラードグリーンという野菜の残骸をニョキッ。
わたしのすぐ隣の椅子でくつろいでいたショーティ、びっくりして固まってます。

ちなみに、ドアのノブ下に見えるアメリカ地図は、わたしのあまりの地図オンチを心配した友人Jからの贈り物です。
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イヤなニュース

2008年10月18日 | 世界とわたし
昨日、CNNでイヤなニュースを観ました。
いわゆる白人至上主義の人達の、オバマ氏に対する反感がどのようなものであるかを取材したビデオや、
ペイレン氏の応援集会に集まった人達の、全国ネットのテレビ取材と分かっていての言動をまとめたものです。

巨大なてるてる坊主にオバマ氏の名前を貼り、木の枝に首つりのように吊るしたり、
サルの縫いぐるみにオバマ氏の名前が書かれた鉢巻をつけ、それを乱暴に振り回したり、子供にグイグイ押し付けたり、
やっていることはほとんどガキの悪戯や意地悪のようなものだけど、彼らが大声で叫ぶ言葉には悪意が満ち満ちています。

ニュースでは、その地域は特に人種差別が激しいと報道されていたけれど、あの映像の中にいた人達すべてが、本当に同じように、人を差別したいのでしょうか。

わたしは43年もの間日本に暮らしていました。
もちろん日本にも人種差別は存在するし、他の、たとえば癩病などの患者を強制隔離したような恐ろしい差別もあります。
でも、わたし自身がその立場になかったので、差別は聞きかじりの、少し同情を伴って知る情報ぐらいの程度の存在でした。
そして今、ここアメリカで暮らしていますが、海岸沿いの、極めてリベラルな地域に住んでいるため、
ちょっと散歩に出ても、スーパーに買い物に行っても、知らない言葉を話すいろんな肌色の人達にたくさん出会います。
けれども、小さな差別や偏見はこの地域にもあります。
そういうことはしないようにしようと頑張っていても、たまたますごく疲れていたりイライラしている時に、ついやってしまうのですね。
意地悪な態度や言葉で応対したり、わざと困らせたり、無視したり、横柄な口調で見下したり、
本人が努力してなんとかなることではなく、どうしようもない容姿や肌の色で差別されるのは、
たとえそれがどんなに小さな些細な事であっても、差別された方の心は傷つきます。
あんなちっちゃな差別でこんなにグサッときたもんなあ。でっかい差別を毎日受け続けるってどんなんやろ?
長い長い歴史の中で、こんなわたしの何万倍もの差別を先祖代々受けてきた黒人と、差別してきた白人の間には、
わたしなどには想像もつかない、屈折した憎しみ、哀しみ、諦め、憤り、苦しみ、痛みなどがギュウッと固められた壁があるのでしょうか。

ここニュージャージー州のどこかに、KKKの組織が復活しつつあるというニュースを少し前に聞いて仰天したことがあります。
新しい形のそれは、以前のように、あのおぞましい白い三角帽子で顔を隠さないのだそうです。
わたしにとってはそれがどうした?、顔を出そうが隠そうがKKKはKKKです。
言論の自由を謳歌できる国に住んでいるのです。フィルムメーカーが、一度本気の本気でKKKのドキュメントを撮り、
そのドキュメントを元に、KKKのメンバーとそうでない人達を一堂に集め、公開討論会をし、その模様を世界に放映するってのはどうでしょう。
なぜその考えに至ったか、なぜその考えを信じるか、なぜその考えをもとに自分は白人以外の人間を心身ともに傷つけることが正しいと思えるのか、
本当の本当は?丸裸になった時のあなたの心は?
もしもこの世にたった独りになったとしても、白人のあなたは、自分が至上な存在であることがそんなに大事なのですか?

11月4日、多分、余程の異常事態が起こらなければ、この国で初めての黒人大統領が生まれます。
この国で、ということにとても大きな意味があります。
命を賭けてと、どこぞのお調子者の政治家はよく口にしますが、
今回は誰もが、そしてなによりも本人が、本当の意味で命を賭けていることを知っています。

アメリカに移って今年で8年。新生活はブッシュと供に始まり、長い長い8年を過ごしました。
愚かな人間が寄り集まって企てた愚かな戦争の数々と、経済の破綻と、格差の増大。
それらの尻拭いをし、立て直しを図り、内政の混乱と破綻を修復しなければなりません。
大きな会社や団体の腹の腐った連中を相手にしなければなりません。
なにもかもが良くなるなんて思っていません。同じような人間が周りにゴロゴロ存在するのだから。
それでも楽しみです。たくさんの人達が、この呪われた8年の終了を祈るような思いで待っています。

以上、10分あまりのニュースを観て考えたことをまとまりなく残しておきます
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散歩道から

2008年10月17日 | ひとりごと
秋晴れ、晴ればれ、とっても気持ちのいい午後のはじまりです。
もったいないので、散歩に出かけました。

わたし達がサクサク音をたてて踏んづけちゃう落ち葉です。




もうとっくに紅葉を終えて、裸ん坊になってしまった木もあります。ちょっと寂しいです。




ハロウィンに子供達を迎える気満々のおうち。巨大クモの巣、とても流行ってます。




別のおうちの庭先でくつろいでいるガイコツ君。昼間はいいけど、夜に会うのはどうだかなあ……。




ボォ~ッと歩いていたら、痛っ!葉っぱの先で突かれました。針みたいに尖っています。常緑樹と落ち葉のツーショット。




ある秋の日の風景でした。
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A sense of humor

2008年10月17日 | ひとりごと
昨日、YMCAのクラスが終わった後、階段の踊り場で突然始まった政治談義。
インストラクターのメリッサは、教師として普段は中立の立場を取っているのですが、
馴染みのメンバーばかりなので好きなこと言わせてもらうで~と楽しそうでした。
彼女が教えている別のクラスが副大統領のテレビ討論会の翌日にあり、ある男性が彼女に「昨日の討論会、観た?」と聞いてきたそうです。
メリッサ「もちろん観たわよ」
男性  「そうかそうか。ところであんた、ペイレンはどう思う」
メリッサ「う~ん……なかなか頑張ってたんじゃない?あなたは?」
男性  「She was hot!」
メリッサ「はは、はは、はははは」
階段の踊り場のメンバーの頬が、メリッサの超不自然な「ははは」に反応してピクピク痙攣しておりました。
いるんですねぇ~東海岸にも、そういう男が。ジョークじゃなかったっていうのが凄いです。

ジョークといえば、昨日珍しく11時前までテレビを観ていた旦那とわたし。
そろそろ消そうかなとリモコンを手にした時、CNNのニュースで、白い蝶ネクタイ姿のマケイン氏がニコニコとスピーチしているところが映りました。
おや、珍しいなと思い観ていると、同じ列にオバマ氏も座っていて、マケイン氏のスピーチを大笑いしながら聞いています。

マケイン氏
「今朝上級顧問を全員解雇し、今後は『配管工ジョー』に任せることにした」
(討論会でマケイン氏が税金問題に触れた時、遊説中のオバマ氏に『増税反対』を直接伝えたこの男性を取り上げ、彼の名前を連呼したことでとても有名になりました)
「民主党ばかりのこの部屋にいても、誰かがわたしを応援している気がしてならない。ヒラリーありがとう!」

オバマ氏
「経済問題を話すと決まってわたしはマケイン氏に勝つ。さあ、経済のことを話しましょう」
「実はわたしのミドルネームはスティーブなんです」
「わたしの両親は、わたしが大統領に立候補するなんて思ってもいなかったんでしょう」
(ほんとはフセインで、イスラム過激派ではないかと中傷されているのを皮肉って)

ユーモアのセンスがあるかないか。すてきな大人になるってほんとに大変です。
うちの『違いがわかる男?』は、しばしばユーモアを場違いなタイミングで口にして、おおいにひんしゅくを買ってます。
まだまだ、ですね。


ユーモアとは全く関係のない、ひまわりとかぼちゃの種です。
朝ご飯の時、種やアーモンドをこんなふうにトレイにぶっちゃけて、トースターで軽くトーストして食べます。
旦那はこれの他に、高菜の漬け物か芥子菜や大根の葉やビーツの葉を炒めた物を食べたがります。
トーストとコーヒーとヨーグルト、そして種と緑の食物。なんてことないのだけど、わたし達の朝の定番です。
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敏感と繊細

2008年10月16日 | ひとりごと
旦那から皆さんへ、このブログを通じて質問です。

彼は大学時代からコーヒーに凝り始め、今では自他ともに認めるコーヒーフリーク。
おかげでわたしは毎朝、とても美味しいコーヒーにありつけるのですが……。

最近彼は、トルココーヒーからヒントを得て、カルダモンという香辛料の乾燥した実を豆と一緒にグラインダーに入れ始めました。
この新しい試みもいろんな試行錯誤を経て、実のほぼ半分をグラインドするのが良い(あくまでも我々の好みです)ことが判明。
まずは実を丸ごと2つ、ポットの中に入れまして、見事にボツ!
それで1つにして、なんだか中途半端でボツ!
じゃあ、豆と一緒に細かくしてみたらどうだろう……で、あとは量を見極めて……。
おもしろいですね。多分、外から見たら、ええやんか別にそんなことって思われるようなことでも、こだわっている者にとっては一大事。ちっともええことない!んですね。

もちろん豆そのものにもこだわっているわけで、でも、自分達の経済の許容範囲を超えるわけにはいかないわけで、
スーパーで売っている豆を買ってきては試し、また試し、値段と相談しながらイケそうな豆を見つけ、
それを量り売りで買って持ち帰った時の旦那の幸せそうな顔ったら。

前置きが長くなりました。本文に入ります。

昨日飲んだ豆が気に入らなかった旦那は、いつものお気に入りの豆を挽いてコーヒーを作りました。
ああ美味しい!
一口飲んだ後、満足気に頷く旦那。やっぱりこっちの方がうまい。
「なんか、カルダモンの効用かなあ。喉を通る時、スウッとする」
そう言ったわたしに旦那が「それってsensitiveってことかなあ」と聞きました。
敏感、繊細、感受性、日本語で言うとどれに当てはまるのでしょう。

sensitive,delicacy,別にそんなんどっちでもええやん、とすぐにめんどくさがるわたし。

旦那の質問。
味にうるさくて、豆の種類とか量とか挽き方とかの違いが飲んだらパッと分かるのを、日本語で言うと?
喉越しがスッとするなど、ついつい見過ごしたり聞き過ごしたりしてしまうことに気がつきやすいのを、日本語で言うと?

アメリカン旦那に分かり易く答えてくださった方には、鍼を無料でお好きなだけ。
おいおい、それってまずはそっちに来いってことかよって?もちろんそうです。お待ちしております
どっちの家でお迎えできるか、それは謎ですが……
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