ZBAT!競馬『【若葉S】デシエルトが初の芝挑戦で逃げ切る!無傷の3連勝』
3月19日の阪神11Rで行われた皐月賞トライアル・若葉S(3歳オープン、リステッド、芝2000m)は、岩田康誠騎手の2番人気デシエルト(牡、栗東・安田隆行厩舎)が初めての芝レースで豪快な逃げ切りを決め、デビューから無傷の3連勝。3馬身離れた2着の4番人気ヴェローナシチー(牡、栗東・佐々木晶三厩舎)とともに、4月17日に中山競馬場で行われる皐月賞(G1、芝2000m)の優先出走権を獲得した。タイムは2分00秒2(稍重)。
1番人気に支持された川田将雅騎手のフィデルは好位3番手追走から直線で伸びきれず、2着から1/2馬身遅れた3着に敗れた。
若葉Sを勝ったデシエルトは、父ドレフォン、母アドマイヤセプター、母の父キングカメハメハという血統。通算成績は3戦3勝となった。
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勝ったデシエルトは新馬、1勝クラスとダートで文句なしの2連勝。。それが初芝挑戦となった皐月賞トライアルで、前半掛かり気味だったにもかかわらず、3馬身差の完勝ですから大したものです。
と言いますか、今日のレースを見る限りでは、芝・ダートに関係なく他馬とは力が違ったのかも…。おそらく次は皐月賞に行くのでしょうが、まだ伸びしろもありそうなだけに、本番でも面白い存在になるかもしれません。
それにしても、ドレフォン産駒は本当に面白いですねぇ。
能力の高い馬は芝でも全然イケちゃいますし、たとえ芝でスピード不足だったとしても、ダートに替われば普通に強いという…。デシエルトのように両方強ければ言うことなしですが、そこまで都合良くことが運ばなかったとしても、一口馬主的には『いろいろと作戦の幅が広い、とても便利な種牡馬』じゃないかと思います。
ということで、シュウジデイファームでトレーニング中のドレフォン産駒、ドンカルロ(レトロクラシック’20)も順調に調整されていますし、適性含めて果たしてどんなタイプに育っていくのか、益々楽しみになってきました(^^ゞ
**2022/3/19阪神11R 若葉ステークス(L/芝2000m)・稍重**
シュウジデイファーム在厩のメリタテスは、おもにBTCの坂路でハロン16~20秒ペースのキャンター2本を乗られています。
◇石川代表のコメント 「普通キャンターを中心として、日によっては坂路の2本目に終い1ハロンだけ16~17秒まで伸ばしているところ。まだちょっと小ぶりに映る感じではありますが、BTC入りして日が浅い割には適度に走る気を見せてくれますし、特段気になるような点はありません。血腫についても、おそらくもう大丈夫だと思います」
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本馬については大腿部の血腫騒ぎもありましたし、BTCに入ったのは2月下旬になってから。。それまでは、せいぜいシュウジデイファーム内でハッキングをやる程度だったにもかかわらず、すでに16~17秒の試走をやるところまで来ているんですね。もちろん、基本メニューは20秒ペースでの体力強化だろうと思いますが、その中で『少しペースを上げてみようか』と思わせるあたり、やはり、走りに関しては非凡なものを持っているのかもしれません。
ちなみにまだ本格的に鍛える前の身体つきながら、シュッとしていて品がある馬体、動画で確認できる柔らかい動きを見ていると、American Pharoah×Tapitだと言われなければ、あまり米国産ダート馬っぽい感じを受けません。
能力、適性が分かってくるのはこれからですが、果たしてこの馬がどういう成長を見せるのか、矢作厩舎がどういう使い方をするのか、額面通りの活躍が期待できるのかなど、期待を持ちつつ見守りたいと思います!
【シュウジデイファーム在厩のメリタテス:公式HP(2022/3/18更新分)より】
シュウジデイファーム在厩のトリフィスは、おもにBTCのダートトラックでハッキング、坂路でハロン20秒ペースのキャンター1~2本を乗られています。
◇石川代表のコメント 「日々の調教に馴染ませるように少しずつ進めており、ひとまず以前のように反動がくるような気配はありません。運動始めなどにやんちゃな仕草を見せますが、まだ若い馬ですからね。元気があるのは何よりだと思います。今は成長の邪魔をしないよう、じっくりと体力をつけていきましょう」
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約一ヶ月前にBTCでの調教が始まり、20秒ペースのキャンターまで進んできました。以前と違い、トレーニング後に反動がくることもないようなので、この馬なりに体力がつきつつあるのでしょう。
ただ、石川代表が「今は成長の邪魔をしないよう、じっくりと」とコメントしている通り、まだまだ幼い身体つきをしていますし、(馬体重とは関係なく)本馬が成長途上なのは明らかです。進みが早い馬たちは、すでに15-15以上の速めにも取り組んでいますが、あとしばらくは、せいぜい17~18秒を上限に体力強化に取り組むことになりそうです。
今回の動画・写真の更新で、初めて坂路での走りを確認することができました。
今はまだ『可愛らしい』印象の方が強く、競走馬としては頼りない走りではありますが、これから基礎体力、そして脚力を磨いていけば、いずれはスピード感あふれるピッチ走法を見せてくれると思います(^^)
【シュウジデイファーム在厩のトリフィス:公式HP(2022/3/18更新分)より】
吉澤ステーブル在厩のカグヤは、おもにBTCの坂路や直線フラットコースでハロン18秒ペースのキャンター1本を消化。週1回、ハロン15秒ペースで乗り込まれています。3月中旬の馬体重は436kgです。
◇鷲尾マネージャーのコメント 「坂路に行く前の準備運動の時間を延ばすなど、少しずつ運動量を上げながら基礎体力の強化を図っているところ。依然として飼葉喰いに課題を残しているものの、以前から継続してきた乳酸菌の補強サプリ等の投与プログラムが効果を示し始めており、消化吸収の改善や冬毛の状態、肌ツヤの良化が感じられ、食べられる飼葉の量も徐々に増えてきています。まだ幼い状況でありながらも調教の動きはイイですし、スピード能力の高さを感じさせる馬体のバランスは長所のひとつと言えるでしょう」
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週一回の15-15を含めた体力強化は順調で、鷲尾マネージャーから「幼い状況でありながらも調教の動きはイイ、スピード能力の高さを感じさせる」というコメントが出るぐらい、走りについては全く心配ありません。
逆に言えば、もう一段の馬体の成長、更なるボリュームアップが課題なのですが、そこに関しても、『乳酸菌の補強サプリ等の投与プログラム』を継続し、少しずつ成果が出始めているとのこと。最近は、飼葉にサプリを混ぜるのも珍しい話ではないですし、(具体的な効果を見極めつつ)今後も積極的に活用して頂ければと思います。
まあ、そのあたりも含めて安心してお任せできるのが、吉澤ステーブルさんの良さですね(^^)
【吉澤ステーブル在厩のカグヤ:公式HP(2022/3/4更新分)より】
ファンタストクラブ内木村牧場在厩のセントアイヴスは、角馬場での準備運動後、屋内ダートコースでハッキングキャンター3800mを消化。週2回、屋根付き坂路でハロン14~16秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。
◇川嶋担当のコメント 「火曜日に併走で3F15-14-14、土曜日に単走で15-15を中心としたメニューをこなしてくれています。普段の歩きなどを見るとまだトモの緩さが窺えますが、調教時は真っ直ぐ駆け上がってくれますし、乗り込みを続けていく中で少しずつ踏み込みが良くなってきました。この調子で飼葉をよく食べさせて強めの調教を課していけば、よりしっかりした走りへと変化を見せてくれることでしょう」
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15-15以上を週2回、コンスタントに乗り込めているようですし、その中で馬体が減ったりテンションが上がったりもないようなので、このままどんどん進めていけそうな雰囲気です。
次回(または次々回)近況の頃には屋外坂路が開放になり、本格的なスピード調教が始まるだろうと思います。その時に向けて、トモの強化も少しずつ成果が出ているようなので、『さらなるペースアップが楽しみ』と言って良さそうです。
まだ3月ですから、調子の良し悪しに一喜一憂するのは(時期的には)だいぶ先の話なのですが、ファンタスト木村さんに移動してからずっと順調に来ていますからね。20年産世代の出資馬7頭の中にはゆっくり始動している馬も多いので、セントアイヴスには、できれば夏デビューを意識して欲しいところです(^^)
【ファンタストクラブ内木村牧場在厩のセントアイヴス:公式HP(2022/3/4更新分)より】