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映画『イン・ザ・プール』

2006-07-09 16:19:49 | ノンジャンル
 奥田英朗氏作品の映画化「イン・ザ・プール」をWOWOWで見ました。原作の五章のうち、水泳中毒になる「イン・ザ・プール」と、勃起したままになってしまう「勃ちっ放し」と、火元のチェックを何度もしないと気が済まない「いてもたっても」の3遍が取り上げられていました。
 この本を映画化する場合、主人公の伊良部一郎にどんな役者を当てるかがポイントになると思っていましたが、見事に期待を裏切られました。太っていて、童顔で、高い声で「いらっしゃ~い」と言える人が私の中の最低限の条件でしたが、映画では中肉中背で無精髭を生やしたただのおっさんでした。したがって、台詞も当然不自然なものになり、演劇っぽくなってしまっていました。看護婦のマユミにいたっては、肉感的でも無く陰でパンクをやってそうでも無い、痩せた魅力のない女性が演じていて、これもバツ。「イン・ザ・プール」の主人公も若すぎるし、「いてもたっても」もいい大人が強迫症に翻弄されるのが面白いのに、若い女性になってしまっているし、原作のいいところがほとんど消されていました。
 かといって映画自体として見た時面白いかというと、これまた少しも面白くありませんでした。原作の面白さに引かれて、これからこの映画を見ようとしてる方、止めた方がいいと思います。
 連日のマイナスコメントで、スミマセン。