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瀬尾まいこ『強運の持ち主』

2006-07-13 17:29:06 | ノンジャンル
 瀬尾まいこさんの最新作「強運の持ち主」を読みました。
 主人公は短大を出て、事務用品を扱う会社で営業の仕事をしていましたが、上司との折り合いが悪く会社を辞め、求人チラシでたまたま目に止まった「一人でできる仕事だから、わずらわしい人間関係もなし」というキャッチコピーに引かれ、占いの会社(?)に入った主人公が、営業で養った話術をもとに人気となり、ショッッピングセンターの一角のスペースを借りて一人立ちするところから始まります。何度も訪ねてくる男の子、義理の父と仲良くする術を何度も聞きに来る女子高生、人のおしまいが見えてしまうというので、無理矢理アシスタントになってしまう関西系の大学生、アシスタントとして採用したのはいいが、トラブルを次々に起こす子供を持つ独身女性。そして、占ったところあまりの強運なのにびっくりし、一緒に相談に来た女性とむりやり別れさせ、今同棲しているサラリーマンの彼。
 今まで呼んだ瀬尾さんの作品よりもユーモラスで、でも最後はやっぱり良い文章で締める、という、今回も読んで良かったと思える小説でした。
次回作が今から愉しみです。なお、詳細を知りたい方は「Favorite Novels」の「瀬尾まいこ」のところに書いておきましたので、そちらをご覧ください。