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永井龍男『回想の芥川・直木賞』

2006-07-15 17:35:50 | ノンジャンル
 奥田英朗さんが好きな永井龍男氏の「回想の芥川・直木賞」を途中まで読みました。永井氏は芥川・直木賞の第一回から関わってこられた人で、その選考の過程を後世に伝えるために書いた本のようでした。
 まず、文芸春秋を作ったのは菊池寛氏だったことを初めて知りました。また芥川・直木賞を始めたのも菊池寛氏だったことも初めて知りました。そして芥川・直木賞が始められるまでの経緯が述べられた後、第一回からの選考委員の選評が次々に掲載されていくのですが、第一回を最後まで読み終わる前に、私は読む気力が萎えてしまいました。
 この本を普通に最初から最後まで読む人っているんでしょうか? 選評、選評の嵐で、知ってる作品が出てくれば、また違うんでしょうが、知らない作品の選評を読んでも面白くも何ともありません。自分が思い入れのある芥川・直木賞を受賞した本がどのように選ばれたのか、を知るにはいいのかもしれません。
 著者自身が書いていますが、記録としてとらえるべき本なのだと思いました。