山田詠美『チューイングガム』

　今日の朝日新聞の夕刊に、コロンビアでの不注意運転の原因の第二位が「美女に見とれて」である、と書いてありました。タクシー運転手だと40％で１位になるそうです。コロンビアの運転手いわく「きれいな女性がいたら見つめるのは、コロンビアの男の義務だ」。コロンビアというと麻薬の国のイメージが強いですが、女性は美しい人が多いんですね。

　ということで、今日の山田詠美作品は「チューイングガム」です。詠美さんが私生活でも結婚に至る日々に書かれたこの小説は、その私生活をなぞるように、主人公の二人は結婚への道を歩んで行きます。ということで自伝的な作品なんですね。
　それまでの小説では結婚の「け」の字も出てこなかった詠美作品で、ついにというか、とうとうというか、結婚を扱う小説が出てきたことは画期的です。また、その内容も理想的な結婚の仕方はこうであると教えられているようで、少なくとも私はこの小説を自分の結婚に役立てようと思っています。この作品は重要な作品だと思ったので、「Favorite Novels」の「山田詠美」のところに、もっと詳しい作品紹介をアップしておきました。興味のある方、ぜひご覧ください。