今日の山田詠美作品は「トラッシュ」です。
ほとんどアル中の男と彼の息子との同棲生活の中で、主人公は男を愛しているのですが、彼はかたくなに幸せを拒絶し、主人公を絶望させます。ある時は、別の女を抱いてから帰宅し、ある時は泥酔状態で帰宅し、ベッドにたどりつくまでに失禁し、嘔吐します。友人からも、あんな男と別れた方がいい、とさんざんアドバイスされますが、その男にこだわる主人公。でもそんな主人公がついに恋におちる相手が現れます。彼女はアル中の男とその息子との決別を決意し、新しい恋人との生活を始めます。
と、簡単に書くとこういう内容なのですが、なんとページ数が550ページを超える大作。したがって、主人公の心情描写が丹念に書かれ、登場人物も多岐に渡り、様々な人間模様が描かれています。
前作の「チューイングガム」で結婚へと至る道筋が描かれていたので、
次は結婚生活を内容としたものかな、と思っていたのですが、見事に裏切られました。あえて結婚にこだわれば、愛しあっていても結婚に至ることのできないカップルというものが、この世には存在するということを見せられた小説でもありました。別れたいのに別れられない恋人をお持ちの方には、オススメの小説かもしれません。
ほとんどアル中の男と彼の息子との同棲生活の中で、主人公は男を愛しているのですが、彼はかたくなに幸せを拒絶し、主人公を絶望させます。ある時は、別の女を抱いてから帰宅し、ある時は泥酔状態で帰宅し、ベッドにたどりつくまでに失禁し、嘔吐します。友人からも、あんな男と別れた方がいい、とさんざんアドバイスされますが、その男にこだわる主人公。でもそんな主人公がついに恋におちる相手が現れます。彼女はアル中の男とその息子との決別を決意し、新しい恋人との生活を始めます。
と、簡単に書くとこういう内容なのですが、なんとページ数が550ページを超える大作。したがって、主人公の心情描写が丹念に書かれ、登場人物も多岐に渡り、様々な人間模様が描かれています。
前作の「チューイングガム」で結婚へと至る道筋が描かれていたので、
次は結婚生活を内容としたものかな、と思っていたのですが、見事に裏切られました。あえて結婚にこだわれば、愛しあっていても結婚に至ることのできないカップルというものが、この世には存在するということを見せられた小説でもありました。別れたいのに別れられない恋人をお持ちの方には、オススメの小説かもしれません。