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三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』

2006-08-09 17:06:39 | ノンジャンル
 今日の朝刊にダニエル・シュミットの死亡記事が掲載されていました。享年64歳。ガンによる死だそうです。ダニエル・シュミットといえば、最初にアテネフランセ文化センターで「ラ・パロマ」を観た時の衝撃は忘れられません。御冥福をお祈りいたします。

 さて、今日は山田詠美さんの本の紹介はひと休みして、先程直木賞を取った三浦しをん氏の「まほろ駅前多田便利軒」です。まほろ駅というのは、東京都町田駅のことなのですが、そうすると駅の南西には赤線地帯があることになり、実際もそうなのか分かりませんが、とにかく町田であることは間違いありません。
 離婚したあと一人で住宅兼事務所で便利屋を営む主人公と、彼の高校の同級生で変わり者の男が、様々な便利屋の仕事をこなしながら、様々なトラブルに巻き込まれるという話です。話自体は面白いのですが、私は今いち乗れませんでした。というのは、主人公が全然魅力的な人物ではないからで、計算高く、官僚的で、夢もないこの男なんかよりも、彼から罵倒され続ける高校時代の同級生の方が、ずっと面白く、ずっと魅力的なキャラクターでした。
 三浦さんの本は「むかしのはなし」も読んでいるのですが、どうも私の好みに合わないようです。他の本はどうなのでしょうか?