WOWOWで、冨樫森監督の'06年作品「天使の卵」を見ました。
中学で国語教師をしているナツキ(沢尻エリカ)は、同級生で画家志望だったアユタに出会いますが、彼は土木作業員をしていました。「4年前」の字幕。大学生のナツキは、浪人中の恋人アユタの家に遊びに行きます。アユタの父は精神病院に10年以上も入院しています。そしてアユタは満員電車の中で一緒になった女性(小西真奈美)に一目惚れしますが、その女性は父の担当になった医師のハルヒでした。彼女は結婚していて、妹がナツキだと言います。アユタはどんどんハルヒにのめり込んでいきますが、ハルヒは人を好きになるのは前の夫が最後だと言います。そんな中アユタの父は仮退院しますが、まもなく飛び降り自殺をしてしまい、責任を感じたハルヒは姿を消します。アユタは彼女が身を隠した寺をナツキから聞き出し、ハルヒに会いに行くと、ハルヒは前夫も飛び降り自殺した話をし、自分には人は救えないと言いますが、アユタは自分はハルヒに救ってもらったと言い、元気づけます。アユタが家に帰ると、母が馴染みの男と寝ていたので、帰っていたハルヒをマンションに訪ね、今度はアユタが慰められ、二人は結ばれます。ハルヒは職場に復帰し、美大に受かったアユタは彼女と晴れて愛し合いますが、そこへナツキが現れて「一生恨んでやる」と言って去り、アユタは必死になってハルヒを慰めます。妊娠したハルヒは痛み止めでアレルギーの発作を起こし、ナツキはアユタを捜しまわりますが、見つけた時には既にハルヒは死んでいました。ハルヒが逃げていた寺へアユタも逃げて行きますが、ナツキがハルヒが死の直前まで幸せそうだったことを話すと、アユタはハルヒの絵を描くことを決意します。絵を描くアユタの姿に、天国のハルヒに語りかけるナツキのナレーションがかぶさって、映画は終わります。
冨樫監督とは、お互い大学生だった頃に一回一緒に飲んだことがあり、どんな映画かは気になっていました。今回沢尻エリカ出演作ということで見ましたが、正直言ってガッカリしました。登場人物は少しもリアルでなく、わざとらしいシーンばかりで、見てて恥ずかしくなるような演出のオンパレードでした。原作がひどいことがあるのかもしれませんが、終わりそうで中々終わらないストーリーにもイライラさせられました。ただ、絵画を描いていくシーンはブレッソンの映画を見ているようで、とても興味がひかれました。この部分に焦点を当てて映画を作れば、まったく違った面白い映画になったと思います。
さて、沢尻エリカ出演作を本作も含めて何本か見てきましたが、彼女はまだこれという映画に巡り会っていないような気がします。代表作が主演でない「パッチギ!」というのは、あまりにも淋しすぎます。早く復帰してほしいと思う今日この頃です。それに比べ、小西真奈美という人は、出演する映画の質に関係なく存在感のある人だと思います。これからも注目です。
中学で国語教師をしているナツキ(沢尻エリカ)は、同級生で画家志望だったアユタに出会いますが、彼は土木作業員をしていました。「4年前」の字幕。大学生のナツキは、浪人中の恋人アユタの家に遊びに行きます。アユタの父は精神病院に10年以上も入院しています。そしてアユタは満員電車の中で一緒になった女性(小西真奈美)に一目惚れしますが、その女性は父の担当になった医師のハルヒでした。彼女は結婚していて、妹がナツキだと言います。アユタはどんどんハルヒにのめり込んでいきますが、ハルヒは人を好きになるのは前の夫が最後だと言います。そんな中アユタの父は仮退院しますが、まもなく飛び降り自殺をしてしまい、責任を感じたハルヒは姿を消します。アユタは彼女が身を隠した寺をナツキから聞き出し、ハルヒに会いに行くと、ハルヒは前夫も飛び降り自殺した話をし、自分には人は救えないと言いますが、アユタは自分はハルヒに救ってもらったと言い、元気づけます。アユタが家に帰ると、母が馴染みの男と寝ていたので、帰っていたハルヒをマンションに訪ね、今度はアユタが慰められ、二人は結ばれます。ハルヒは職場に復帰し、美大に受かったアユタは彼女と晴れて愛し合いますが、そこへナツキが現れて「一生恨んでやる」と言って去り、アユタは必死になってハルヒを慰めます。妊娠したハルヒは痛み止めでアレルギーの発作を起こし、ナツキはアユタを捜しまわりますが、見つけた時には既にハルヒは死んでいました。ハルヒが逃げていた寺へアユタも逃げて行きますが、ナツキがハルヒが死の直前まで幸せそうだったことを話すと、アユタはハルヒの絵を描くことを決意します。絵を描くアユタの姿に、天国のハルヒに語りかけるナツキのナレーションがかぶさって、映画は終わります。
冨樫監督とは、お互い大学生だった頃に一回一緒に飲んだことがあり、どんな映画かは気になっていました。今回沢尻エリカ出演作ということで見ましたが、正直言ってガッカリしました。登場人物は少しもリアルでなく、わざとらしいシーンばかりで、見てて恥ずかしくなるような演出のオンパレードでした。原作がひどいことがあるのかもしれませんが、終わりそうで中々終わらないストーリーにもイライラさせられました。ただ、絵画を描いていくシーンはブレッソンの映画を見ているようで、とても興味がひかれました。この部分に焦点を当てて映画を作れば、まったく違った面白い映画になったと思います。
さて、沢尻エリカ出演作を本作も含めて何本か見てきましたが、彼女はまだこれという映画に巡り会っていないような気がします。代表作が主演でない「パッチギ!」というのは、あまりにも淋しすぎます。早く復帰してほしいと思う今日この頃です。それに比べ、小西真奈美という人は、出演する映画の質に関係なく存在感のある人だと思います。これからも注目です。