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山崎貴監督『ジュブナイル』

2009-01-17 15:48:13 | ノンジャンル
 WOWOWで、山崎貴監督・脚本・VFX・コンセプチュアルデザインの「ジュブナイル」を見ました。
 2000年夏。キャンプ先で祐介はボール状の、テトラと名乗るロボットを見つけ、家に持ち帰ります。その頃地球に巨大な宇宙船が接近し、そこから地球に降り立った宇宙人は、祐介の女友達の岬の姉・ノリコに化け、深夜の電気屋でテレビをつけ、人間に関する情報を収集します。テトラは自分を作り直し、インターネットを使いたいと言い出したので、祐介と岬ら3人の仲間は、コンピュータオタクの神崎(香取慎吾)からプレステ2のアダプタを盗もうとして神崎に見つかり、実は神崎が優秀な物理の研究者でもあり、タイムマシンを開発中であることを知り、彼の作った瞬間移動装置で山の中へ物を移動させる実験に付き合わされます。祐介らはテトラを神崎に見せ、皆でテトラのことを調べると、どこから来たのかという質問にプロテクトがなされていることが分かります。祐介が家に帰ると、テトラはプレステ2でロボットの映像を見せ、祐介がガンゲリオンと名付けたそのロボットの操作方法をプレステ2を使って練習させます。ノリコに化けた宇宙人は、ノリコと神崎を襲い、テトラは祐介の元を去ります。神崎を訪ねた祐介らは、神崎に化けた宇宙人に襲われますが、岬が液体窒素をかけて凍らせることに成功します。一方、大平洋では海をそのまま瞬間移動させる巨大な装置が発見されます。神崎は情報を得るために、うっかり宇宙人を解凍してしまい、宇宙人は岬を人質に取って、祐介らにテトラを探すことを命じます。テトラはロボット工学研究所から部品を調達して、巨大なガンゲリオンを完成させ、祐介らの元に戻り、祐介はガンゲリオンに乗って、岬が持っていた携帯のGPS機能で位置を割り出し、岬の元に向かいますが、宇宙人は岬のホログラムを使って、ガンゲリオンをだまし討ちします。ガンゲリオンはその攻撃に耐えますが、死闘の末に祐介は宇宙人に捕らえられてしまいます。岬は宇宙人の瞬間移動装置のスイッチをうっかり押し、その結果宇宙人のマザーシップに大量の水が流れ込んだので、宇宙人は海の水を奪うことをあきらめて帰還することにし、祐介らもガンゲリオンのおかげで助かります。しかし、マザーシップは去る前にテトラを攻撃し、テトラは破壊されます。神崎は、まだ開発されていないディスクに記憶が保存されているため、テトラを修理するとその記憶も失われてしまうと言います。祐介は仲間らに励まされて、将来テトラを修理する技術を手に入れる決意をします。そして2020年。大人になった祐介(吉岡秀隆)は、テトラの持っていたディスクが発明されたことを知り、おそらくまもなく作られるだろうテトラ型ロボットに、テトラのディスクをはめ込めばテトラは復活すると、恋人になった岬に語りますが、そこでテトラは実は自分が過去の自分へタイムマシンを使って送ったものであることに気付きます。神崎からもタイムマシンがまもなく完成するという連絡を受け、テトラを6ヶ月以内に完成させてくれと言われます。そして神崎、ノリコそして祐介ら4人の仲間が見守る中、テトラは20年前にタイムマシンで送られていくのでした。
 始めの方は子供だましのストーリーだなと思って見ていたのですが、ラストのテトラが時を遡って送られていくシーンでは、思わず胸を熱くしてしまいました。エンディングタイトルで見られる、メイキングの中の出演者たちのリラックスした笑顔を見ていると、やはり山崎監督は特殊撮影だけの人ではなく、本当に人間が好きな人なんだなと思いました。吉岡さんの微妙に揺れる声も、エモーショナルな要素を加えているのかもしれません。子供の映画が好きな人には、特にオススメです。