昨日、NHK・BS2で放映された「コンバット」に、亡くなった妻と娘の亡霊と暮らすフランス人の役で、「刑事コジャック」で有名になったテリー・サバラスがゲスト出演していました。「みな、死んでしまった」と言いながら死んでいく彼の姿を見て、思わず涙してしまいました。
さて、打海文三さんの'94年作品「時には懺悔を」を読みました。
個人で探偵事務所を経営する佐竹は、元上司に頼まれて、探偵スクールの実習生・聡子と、元同僚の米本の事務所に盗聴器を仕掛けに行きますが、そこで米本が刺されて死んでいるのを発見します。二人は現場にあったビデオテープと、匿名の女性による調査依頼票を手がかりに、幼い重度の障害児を持つ父・明野に行き当たり、その男が米本の殺害現場に居合わせたことを突き止めます。二人は明野の部屋を盗聴し、明野の親子が海水浴に行った時に、米本に調査を依頼した匿名の女性と接触したのを確認し、その女性に目標を切り替えます。そしてその女性・民恵の幼い息子の失踪した時期と、明野の息子が生まれた時期がほぼ同じであること、その時明野と民恵が近くに住んでいたことが分かり、その当時の民恵の夫の話から、彼らの息子が病院で誘拐されたことを知ります。また、当時の民恵を知る人から、民恵が始めは重度の障害を持つ息子の育児に積極的であったのが、誘拐の前あたりになると、死んだ方が息子は幸せになれるかもと考えるようになっていったことを聞き出します。そして最終的に佐竹たちは、明野と民恵に直接話を聞き、子供がほしかったができなかった明野が、民恵の息子を病院から誘拐するも、すぐ重度の障害児と気付き、民恵に返そうとしたにもかかわらず、民恵から拒否され、しょうがなしに子供を引き取ったが、そのうち情が湧いて現在に到ったということが分かり、また、米本を殺したのは、米本の息子であることが判明するのでした。最終的に民恵は息子を引き取る決心をし、明野は誘拐の罪で逮捕され、聡子は女性の味方となる探偵社を立ち上げるところで、話は終わります。
主人公が時折見せる「上から目線」が気になり、文体も堅く、障害者を見る目が率直というよりえげつない感じがして、あまり好感が持てませんでしたが、この本の前に呼んだ「灰姫 鏡の国のスパイ」よりは読みやすいものでした。饒舌な書き方をしているので、根気のない私のような方は飛ばし読みも一つの手かもしれません。細部にわたる描写が好きな方にはオススメです。
さて、打海文三さんの'94年作品「時には懺悔を」を読みました。
個人で探偵事務所を経営する佐竹は、元上司に頼まれて、探偵スクールの実習生・聡子と、元同僚の米本の事務所に盗聴器を仕掛けに行きますが、そこで米本が刺されて死んでいるのを発見します。二人は現場にあったビデオテープと、匿名の女性による調査依頼票を手がかりに、幼い重度の障害児を持つ父・明野に行き当たり、その男が米本の殺害現場に居合わせたことを突き止めます。二人は明野の部屋を盗聴し、明野の親子が海水浴に行った時に、米本に調査を依頼した匿名の女性と接触したのを確認し、その女性に目標を切り替えます。そしてその女性・民恵の幼い息子の失踪した時期と、明野の息子が生まれた時期がほぼ同じであること、その時明野と民恵が近くに住んでいたことが分かり、その当時の民恵の夫の話から、彼らの息子が病院で誘拐されたことを知ります。また、当時の民恵を知る人から、民恵が始めは重度の障害を持つ息子の育児に積極的であったのが、誘拐の前あたりになると、死んだ方が息子は幸せになれるかもと考えるようになっていったことを聞き出します。そして最終的に佐竹たちは、明野と民恵に直接話を聞き、子供がほしかったができなかった明野が、民恵の息子を病院から誘拐するも、すぐ重度の障害児と気付き、民恵に返そうとしたにもかかわらず、民恵から拒否され、しょうがなしに子供を引き取ったが、そのうち情が湧いて現在に到ったということが分かり、また、米本を殺したのは、米本の息子であることが判明するのでした。最終的に民恵は息子を引き取る決心をし、明野は誘拐の罪で逮捕され、聡子は女性の味方となる探偵社を立ち上げるところで、話は終わります。
主人公が時折見せる「上から目線」が気になり、文体も堅く、障害者を見る目が率直というよりえげつない感じがして、あまり好感が持てませんでしたが、この本の前に呼んだ「灰姫 鏡の国のスパイ」よりは読みやすいものでした。饒舌な書き方をしているので、根気のない私のような方は飛ばし読みも一つの手かもしれません。細部にわたる描写が好きな方にはオススメです。