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岡田茉莉子『女優 岡田茉莉子』その2

2012-11-09 04:11:00 | ノンジャンル
 昨日図書館で山田詠美さんの『ジェントルマン』がやっと借りられることになったと思ったら、朝刊でその作品に野間文学賞が授与されたと報道されていました。最近、こうした偶然に恵まれ続けています。

 さて、昨日の続きです。
・「(映画デビューした)そのころは、まだテレビもない時代だったから、『思春期』の出演料で、私ははじめてレコードプレーヤーを買い、ジャズが聴けるようになった。もっとも好きだったナット・キング・コールの歌を聴くのが楽しみだった。」
※ちなみに、私の父も音楽好きで、母と結婚した当時、部屋の中にあったものは、必要最低限の家具以外では、レコードプレーヤーだけだったそうです。週唯一の休みである日曜日の午前中にはよく、そのレコードプレーヤーで、ベートーベンの『田園』などをかけていたのを覚えています。また、これまたちなみに、私もナット・キング・コールの歌が好きで、中でも『モナリサ』と『スターダスト』が特にお気に入りです。

・「映画『風と共に去りぬ』では、こうした楽しい思い出もある。
 ヴィヴィアン・リーに私が似ているから、映画の彼女のようなメーキャップをし、同じような衣装を着た私の写真を、映画雑誌のグラビアに載せたいという。
 こうしたアイデアは、『映画の友』の編集長、淀川長治さんと、同誌編集部にいらした映画評論家の小森和子さん、おふたりの発案だった。こうしたことがご縁で、私は銀座に出た折りには、その編集部に立ち寄り、おふたりと映画について、たのしくおしゃべりさせていただけるようになった。」
※小森和子さんについては「(映画評論家、というより映画ファンのタレントの)小森のおばちゃま」というイメージしかなかったので、岡田さんのこの文章で小森さんの出自を勉強させていただきました。

・岡田さんは1959年に、当時の松竹の三大巨匠(小津安二郎と渋谷實、木下恵介)の作品(具体的には渋谷實作品と木下恵介作品)に初めて出演することになります。
※ちなみに、1959年は私の生まれた年です。

・(新婚旅行の)「バス旅行による次の都市は、ヴェネチアであった。ゴンドラに乗り換え、はじめて水の都を訪れた。このときの大運河の風景とサン・マルコ広場の印象が忘れられず、その後、4度も訪れるほど、私の憧れる街となった。
※ちなみに、私もヴェネチアは憧れの街です。デイヴィッド・リーンの『旅情』や、ジョセフ・ロージーの『エヴァの匂い』を始めとして、私にとって、数々の映画的記憶にあふれた町です。

・(新婚旅行での)「フォンテーヌブローへの日帰りの旅行、ロワール川沿いのお城、シャンボールやシュノンソーへの日帰り旅行をしただけで、あとはパリの街を楽しんだ。」
※ちなみに、私も長年実現させたいと思っている旅が、このような旅です。(私の場合は、これにジャック・ドゥミゆかりのナントと、観光地であるモンサンミシェルへの日帰り旅行が付属したりするのですが‥‥。)

・(新婚旅行で)「ロンドンより飛行機で、スコットランドの古都エジンバラに飛び、それからはバス旅行で湖水地方をめぐり、シェイクスピアの故郷、ストラットフォード・アポン・エイヴォンでは、深夜までかかって、『ヘンリー5世』を劇場で見た。」
※ちなみに、これも私が長年夢見ている旅です。(またまた明日へ続きます‥‥)

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/