昨日、WOWOWライブで、平成中村座の『め組の喧嘩』を見ました。中村勘三郎さん主演で、橋之助さん、勘九郎さんが助演、ラストは本物の三社祭の神輿が浅草の仲見世の人たちに担がれて登場するという、感動的な芝居でした。次回は是非、私がファンである勘九郎さんの見せ場が多い芝居を期待したいと思います。
さて、昨日の続きです。
昔の知人から三流プロデューサーの仕事を紹介され、撮影を7日であげてほしいと言われたデイビッドは、その場で台本を変えながら早撮りしていきますが、彼が党員だと分かると配給会社が妨害してくると思ったプロデューサーは、彼をすぐにクビにします。
デイビッドは改めてグラフに会いに行き、まだ決断できないと言いますが、グラフは決意を求め、数週間の間に召喚されるだろうと言います。するとバニーがやって来て、弁護士を雇わず1人で委員会に出席し、非党員と署名した後、大学時代にロシア人救済集会に誘われて行ったことがあることを話し、委員会に偽証罪にすると脅され、それが嫌なら“ちょっとだけ”協力しろと言われたので、君の名を挙げさせてくれとデイビッドに頼みます。それを聞いたデイビッドは勝手にしろと言い、バニーを追い返した後、泣くルースを抱きしめます。ザナックはデイビッドを呼び出し、いい台本が手に入ったのですぐに準備にかかれと言い、グラフがワシントンで待っていると告げます。台本を渡され、映画人として撮影所で手厚く遇されたことで、映画屋としての自分を強く意識する一方、それでも証言をするかどうか迷うデイビッド。
「非米活動委員会 公開喚問」の字幕。ルースとともに現れたデイビッドは、グラフとともに証言台に座り、自分は非党員であることを証言し、'39年の集会について尋ねられると、それは当時民主党や共和党の集会と同じように合法的な集会であり、自分は数回参加しただけで、その後、論争を臨んで追放されたと語ります。その集会場所が誰の家だったかを尋ねられたデイビッドは、証言を拒否し、証言を促すグラフを罵ると、グラフは弁護士を解任されたと言って、委員会を去ります。自分に関すること以外は証言しないと言うデイビッド。原爆の無条件廃止運動の集会の写真に彼が写っていることを指摘した委員会は、彼がハリウッド平和協議会代表としてそこに参加していたことも述べ、FBI長官のフーバーがその組織はソ連の手先だと述べていることも指摘します。そして昨年の9月21日に自宅で共産党集会を開いていただろうと言い、その出席者の名前を述べるように委員会が詰め寄ると、デイビッドはそれは自分が欧州から帰ってきた時のサプライズ・パーティだったと述べますが、委員会はラリーの証言を証拠にデイビッドを追い詰めます。ラリーを罵倒するデイビッド。委員会は'39年の写真にルースも写っていることを指摘し、教師の世界から彼女を追放すべきだと言い出します。ドロシーのことも共産党員と決めつけて侮辱する委員会に対し、彼女は立派な妻であり母であって、死者に鞭打つ委員会は恥を知れとデイビッドは言います。委員会の卑怯なやり方を声高に非難するデイビッドは強制的に委員会から退廷させられますが、その後に委員会の証言台に登ったバニーも証言を拒否すると言い、集会の自由を主張し始めます。それを聞きながら、裁判所の廊下を出口へと進むデイビッドとルースの姿を俯瞰でとらえながら、「ハリウッドのブラックリストに載せられて、数多くの人々の人生とキャリアが破滅した。メリル夫妻のような立場を取った者は、懲役刑を受け、友と生活の糧を失い、20年近くの苦難を強いられた。信念のために過酷な犠牲を払った彼らが、汚名をそそぎ、社会に復帰したのは、実に1970年になってからである」との字幕が流れ、映画は終わります。
ホークスがザナックに怒られたり、ジョセフ・ロージーを思わせるジョーが登場したり、『紳士は金髪がお好き』の撮影風景や試写室が出てきたりと、実際のモデルが多く出て来て、楽しめました。三流映画の監督をデイビッドがする時、彼を中心として360度カメラが回る移動撮影がなされるのは、『五線譜のラブレター』でも見られたものでした。最後のデ・ニーロと委員会の論戦も、迫力あるものだったと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto
さて、昨日の続きです。
昔の知人から三流プロデューサーの仕事を紹介され、撮影を7日であげてほしいと言われたデイビッドは、その場で台本を変えながら早撮りしていきますが、彼が党員だと分かると配給会社が妨害してくると思ったプロデューサーは、彼をすぐにクビにします。
デイビッドは改めてグラフに会いに行き、まだ決断できないと言いますが、グラフは決意を求め、数週間の間に召喚されるだろうと言います。するとバニーがやって来て、弁護士を雇わず1人で委員会に出席し、非党員と署名した後、大学時代にロシア人救済集会に誘われて行ったことがあることを話し、委員会に偽証罪にすると脅され、それが嫌なら“ちょっとだけ”協力しろと言われたので、君の名を挙げさせてくれとデイビッドに頼みます。それを聞いたデイビッドは勝手にしろと言い、バニーを追い返した後、泣くルースを抱きしめます。ザナックはデイビッドを呼び出し、いい台本が手に入ったのですぐに準備にかかれと言い、グラフがワシントンで待っていると告げます。台本を渡され、映画人として撮影所で手厚く遇されたことで、映画屋としての自分を強く意識する一方、それでも証言をするかどうか迷うデイビッド。
「非米活動委員会 公開喚問」の字幕。ルースとともに現れたデイビッドは、グラフとともに証言台に座り、自分は非党員であることを証言し、'39年の集会について尋ねられると、それは当時民主党や共和党の集会と同じように合法的な集会であり、自分は数回参加しただけで、その後、論争を臨んで追放されたと語ります。その集会場所が誰の家だったかを尋ねられたデイビッドは、証言を拒否し、証言を促すグラフを罵ると、グラフは弁護士を解任されたと言って、委員会を去ります。自分に関すること以外は証言しないと言うデイビッド。原爆の無条件廃止運動の集会の写真に彼が写っていることを指摘した委員会は、彼がハリウッド平和協議会代表としてそこに参加していたことも述べ、FBI長官のフーバーがその組織はソ連の手先だと述べていることも指摘します。そして昨年の9月21日に自宅で共産党集会を開いていただろうと言い、その出席者の名前を述べるように委員会が詰め寄ると、デイビッドはそれは自分が欧州から帰ってきた時のサプライズ・パーティだったと述べますが、委員会はラリーの証言を証拠にデイビッドを追い詰めます。ラリーを罵倒するデイビッド。委員会は'39年の写真にルースも写っていることを指摘し、教師の世界から彼女を追放すべきだと言い出します。ドロシーのことも共産党員と決めつけて侮辱する委員会に対し、彼女は立派な妻であり母であって、死者に鞭打つ委員会は恥を知れとデイビッドは言います。委員会の卑怯なやり方を声高に非難するデイビッドは強制的に委員会から退廷させられますが、その後に委員会の証言台に登ったバニーも証言を拒否すると言い、集会の自由を主張し始めます。それを聞きながら、裁判所の廊下を出口へと進むデイビッドとルースの姿を俯瞰でとらえながら、「ハリウッドのブラックリストに載せられて、数多くの人々の人生とキャリアが破滅した。メリル夫妻のような立場を取った者は、懲役刑を受け、友と生活の糧を失い、20年近くの苦難を強いられた。信念のために過酷な犠牲を払った彼らが、汚名をそそぎ、社会に復帰したのは、実に1970年になってからである」との字幕が流れ、映画は終わります。
ホークスがザナックに怒られたり、ジョセフ・ロージーを思わせるジョーが登場したり、『紳士は金髪がお好き』の撮影風景や試写室が出てきたりと、実際のモデルが多く出て来て、楽しめました。三流映画の監督をデイビッドがする時、彼を中心として360度カメラが回る移動撮影がなされるのは、『五線譜のラブレター』でも見られたものでした。最後のデ・ニーロと委員会の論戦も、迫力あるものだったと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto