また昨日の続きです。
コーイチはマンションに駆けつけると、ペンを取り、首長竜を描きます。溶け出す街。アツミが現れます。「やっと会えたね。首長竜? 完璧じゃない。もう大丈夫ね」「マンガ家は俺だったのか」「コーイチは今ベッドにいる。昏睡状態で。コーイチ、1年前のこと覚えてる?」「思い出した。連載が全然うまくいかなくて、堤防の上を酔って歩いてて、君にもらった後無くしたペンダントに似た物が水面に見えて、手を伸ばしたら足が滑って」「自殺じゃなかったんだ。よかった」「眠ってるのはアツミだと思ってた。でも良かった。アツミが元気で」「私はコーイチの気持ち分かってた。だから諦めないって信じられた」「泣いてるの?」「ううん、だってコーイチ前とちっとも変わってないから。良かった。もう一度会えて」。無意識のコーイチの手を握るアツミ。「そうか、もう長くないのか」。アツミ、コーイチに抱きつき「絶対回復する」「俺もマンガの続き描かなきゃならないし。(マンガに少年が描かれている)俺、すごく怖い」「私がずっと一緒にいてあげる」。サイジングが終わります。アツミは内容を医師に報告し、医師は成功だと言って、拍手します。アツミ「彼の意識ははっきりしてます」医師「だが体が」「私、まだ話すことがあります」「最悪の事態は必ず回避します」「なぜ立場が逆転したのですか? これが最後に?」「いいえ、コーイチ君ももう一度会いたいと思っているはずです」。
コーイチの未発表原稿は初期の作品であることが分かり、編集長はすぐに出版の手はずを整え、アツミに気を使い、コーイチの追悼特集は当分取り止めると言います。アツミは万が一のことがあったら、すぐに連絡すると編集長に言うと、青木がコーイチの連載の題名の文字を並び替えると“モリオ”になることを発見し、連載の真犯人はやっぱりモリオだったのかと言います。
夜、相原は昏睡状態のコーイチに「今晩は、聞こえますか? 今日はアツミさんの話をしましょう。久しぶりに本当の彼女に会えて懐かしかったでしょ。何か言いたいことがあるんですか? ふね? 船が見える? その船に乗りますか? 乗ってみてください。誰がいるの?(警告音)すぐ船を降りて! まだ早すぎたわ」。
相原「そろそろ心臓が限界に来てます」アツミ「すぐサイジングさせてください」医師「脳死に近い」。コーイチの指が動く。「きっと私に伝えたいことがあるんです」「30分が限度ですよ」。
海岸にアツミ。黄色いヒモにカプセル。コーイチをモリオがはたいています。コーイチ「そうか、思い出した。モリオの奴、東京から来た俺に敵意をむき出しにして」アツミ「私とコーイチが仲良くなったのが許せなかったのかなあ。あの頃、島の男子は赤い旗にどれだけ近づけるか競っていた」。海でもみあうコーイチとモリオ。モリオの足に旗のヒモがからまります。「あの時モリオは流されて、俺たちは何もできなかった。全部首長竜のせいにした」「ほら、私があげたペンダント、タツノオトシゴの。空に映したら首長竜に見えた」「やっと気が楽になった。君のおかげだ」。コーイチの姿が消えます。サイジングが終わり、コーイチは心肺停止になります。「もう一度お願いします。彼を呼び戻します」相原「もう一度やりましょう」。船に乗るコーイチ。モリオも乗っています。アツミは船を追い、柵を乗り越えようとして落ちます。「モリオ、悪いけど俺戻る」。蘇生するコーイチ。相原「アツミさん、やり遂げたんだ」。アツミとコーイチの前に首長竜が現れます。「コーイチはずっとモリオのことで苦しんでたの」。首長竜は去ります。リゾートの廃墟。「俺たちはやっぱり取り返しのつかないことをしたんだ。ここからは抜けだせない」。廃墟の床が抜け、首長竜が現れます。コーイチを何度も床に叩きつける首長竜。「モリオ、これがほしいんでしょ? あげるからさっさと行ってちょうだい」。首長竜はペンダントを奪い、姿を消します。まだ生きているコーイチ。
「ずっと俺の意識の中にアツミがいた気がする。これからもずっとそうだよ」。看病するアツミ。陽が射し、コーイチは目を覚まします。
彩度を極力抑えた白黒に近い画面、スクリーン・プロセス、フィロソフィカル・ゾンビが魅力的でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
コーイチはマンションに駆けつけると、ペンを取り、首長竜を描きます。溶け出す街。アツミが現れます。「やっと会えたね。首長竜? 完璧じゃない。もう大丈夫ね」「マンガ家は俺だったのか」「コーイチは今ベッドにいる。昏睡状態で。コーイチ、1年前のこと覚えてる?」「思い出した。連載が全然うまくいかなくて、堤防の上を酔って歩いてて、君にもらった後無くしたペンダントに似た物が水面に見えて、手を伸ばしたら足が滑って」「自殺じゃなかったんだ。よかった」「眠ってるのはアツミだと思ってた。でも良かった。アツミが元気で」「私はコーイチの気持ち分かってた。だから諦めないって信じられた」「泣いてるの?」「ううん、だってコーイチ前とちっとも変わってないから。良かった。もう一度会えて」。無意識のコーイチの手を握るアツミ。「そうか、もう長くないのか」。アツミ、コーイチに抱きつき「絶対回復する」「俺もマンガの続き描かなきゃならないし。(マンガに少年が描かれている)俺、すごく怖い」「私がずっと一緒にいてあげる」。サイジングが終わります。アツミは内容を医師に報告し、医師は成功だと言って、拍手します。アツミ「彼の意識ははっきりしてます」医師「だが体が」「私、まだ話すことがあります」「最悪の事態は必ず回避します」「なぜ立場が逆転したのですか? これが最後に?」「いいえ、コーイチ君ももう一度会いたいと思っているはずです」。
コーイチの未発表原稿は初期の作品であることが分かり、編集長はすぐに出版の手はずを整え、アツミに気を使い、コーイチの追悼特集は当分取り止めると言います。アツミは万が一のことがあったら、すぐに連絡すると編集長に言うと、青木がコーイチの連載の題名の文字を並び替えると“モリオ”になることを発見し、連載の真犯人はやっぱりモリオだったのかと言います。
夜、相原は昏睡状態のコーイチに「今晩は、聞こえますか? 今日はアツミさんの話をしましょう。久しぶりに本当の彼女に会えて懐かしかったでしょ。何か言いたいことがあるんですか? ふね? 船が見える? その船に乗りますか? 乗ってみてください。誰がいるの?(警告音)すぐ船を降りて! まだ早すぎたわ」。
相原「そろそろ心臓が限界に来てます」アツミ「すぐサイジングさせてください」医師「脳死に近い」。コーイチの指が動く。「きっと私に伝えたいことがあるんです」「30分が限度ですよ」。
海岸にアツミ。黄色いヒモにカプセル。コーイチをモリオがはたいています。コーイチ「そうか、思い出した。モリオの奴、東京から来た俺に敵意をむき出しにして」アツミ「私とコーイチが仲良くなったのが許せなかったのかなあ。あの頃、島の男子は赤い旗にどれだけ近づけるか競っていた」。海でもみあうコーイチとモリオ。モリオの足に旗のヒモがからまります。「あの時モリオは流されて、俺たちは何もできなかった。全部首長竜のせいにした」「ほら、私があげたペンダント、タツノオトシゴの。空に映したら首長竜に見えた」「やっと気が楽になった。君のおかげだ」。コーイチの姿が消えます。サイジングが終わり、コーイチは心肺停止になります。「もう一度お願いします。彼を呼び戻します」相原「もう一度やりましょう」。船に乗るコーイチ。モリオも乗っています。アツミは船を追い、柵を乗り越えようとして落ちます。「モリオ、悪いけど俺戻る」。蘇生するコーイチ。相原「アツミさん、やり遂げたんだ」。アツミとコーイチの前に首長竜が現れます。「コーイチはずっとモリオのことで苦しんでたの」。首長竜は去ります。リゾートの廃墟。「俺たちはやっぱり取り返しのつかないことをしたんだ。ここからは抜けだせない」。廃墟の床が抜け、首長竜が現れます。コーイチを何度も床に叩きつける首長竜。「モリオ、これがほしいんでしょ? あげるからさっさと行ってちょうだい」。首長竜はペンダントを奪い、姿を消します。まだ生きているコーイチ。
「ずっと俺の意識の中にアツミがいた気がする。これからもずっとそうだよ」。看病するアツミ。陽が射し、コーイチは目を覚まします。
彩度を極力抑えた白黒に近い画面、スクリーン・プロセス、フィロソフィカル・ゾンビが魅力的でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)