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鈴木則文監督『トラック野郎 御意見無用』その2

2018-12-03 03:54:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 「くるまや」で、やけ酒を飲む桃次郎。そこへドラゴンとヨーコが現れる。「金で体を売るなんて。金なら俺が払ってやる」「勘違いだよ」。笑う一同。カウンターの向こうで泣くヨーコへ近づこうとして、カウンターを越えて粉まみれになる桃次郎。「ヨーコさん、すまん。一度出した金だ。男の顔を立ててくれ」ドラゴン「引っ込みどころだぞ」「いつもいい格好しやがって」。ドラゴンも酒をラッパ飲みし、「これで五分だ」と言って、桃次郎と壮絶なケンカを始める。破壊される店。「私バカよね~♪」の歌。ドラゴンに「お兄ちゃん、やめて」と言うお京。ドラゴン「この男は一本、筋が通ってる。みっちゃん、早く結婚しろ」お京「桃さんなんか好きじゃなかと」と言って走り去る。
 浜辺にトラックを停め、ふんどし姿で海に入る桃次郎。ジョナサンも入り、水遊び、相撲をして仲直りする。トラックに帰ると、「お父ちゃんがお遣いに行ってる」という少女がいる。それは「寺島由美」という名の捨て子だったことが置手紙で分かる。ジョナサン「7人も8人も一緒だ。俺が引き取る」。(中略)
 仙吉「お京さん、どうしてトラックのドライバーに?」「18歳で結婚し、2年後トラックを買ったけど、タイヤを直している時にジャッキが外れて、夫は死んだの。借金してやっと買った車。うちの人の分までと女の意地でやってきたけど、やっぱり女だけんね。次の仕事が終わったら、九州に帰る」。(中略)
 くるまや。夜。雨。仙吉はスピーカーがオンになっているのに気付かず、お京へのプロボーズの練習をやる。くるまやに入ってきた仙吉は「よっ、色男」などと囃し立てられる。桃次郎「黙れ! 女に惚れて何が恥ずかしい? そうだろう? お京ちゃん」。泣く仙吉。お京と桃次郎は見つめ合うが、お京は去る。
 桃次郎のライターを捨てる。そしてスピーカーで「仙吉さん、今のお話、喜んでお受けします」。拍手。「よかったな。一番星。行ってやれって」。
 握手する桃次郎とお京。「幸せにな」「あんたも早くいいお嫁さん見つけんしゃい」。
 “恋の走行”のパネル。助手席にヨーコ。(中略)
 ヨーコ「ありがとう。送ってくれて助かったわ」。尾行すると豪邸に入っていくヨーコ。桃次郎「やっぱりただもんじゃねえ」。
 テレビでねぶたを見る松下家。(中略)由実が踊り始め、「お父ちゃん」と言う。ジョナサン「青森の子だ」桃次郎「親父が見つかるかも」。
 ねぶたに来た桃次郎とジョナサンと由実。男「由実でねえか?」。
 「寺山正吉」の墓。「トンネル工事の発破に巻き込まれて。元は長距離トラック仲間だったが、免停で仕事を奪われ、病気の母もいて。成績を上げたい警官に免停を食った。(中略)」
 桃次郎「スピード違反や積載オーバーをしなければ食っていけない」。(中略)
 ジョナサン、積載違反の検問所にトラックごと突っ込む。
 包帯姿のジョナサン「えへへへ。大丈夫だよ」。陣痛を起こす妻。「救急車を!」「ここが病院です」。出産する妻。
 ジョナサンの妻、桃次郎に「あんたも早く子を作んなさい」「畑がないと」。ヨーコ来る。「いい畑だ」(中略)。
 夜、ヨーコの元にアキラ現れる。「どうしてここへ?(中略)」「人を轢き殺して6千万。相手は大金持ち。持っている金を払ったが、そんなはした金、銀座の一晩分にもならないと言われて。明日出るマグロ船に乗る。もう日本に帰ってこないつもりだ。君の人生を変えてしまって謝る。新しく出直して、いい人を見つけて」「苦しいから逃げるなんて卑怯よ」「俺はそういう男だ」。
 花を手にしてヨーコにプロポーズする練習をする桃次郎。
 ヨーコ、背を向け思いにふけている。桃次郎来ると、ヨーコ去り、泣き崩れる。「どうしたんだ?」「私を抱いて。好きなようにして」「何があったんだ?」ヨーコ慟哭「私もうどうなったっていい。私、好きな人がいた。その人、今日日本からいなくなる。もう一生会えない」「どういう男だ、そいつは?」「中学の同級生。私が看護学校に行っていた時、自動車の修理をしていた。それが居眠り運転で社長を轢き殺した。一生懸命払ったが、『そんな金、銀座の一晩分にもならない』と言われて以来、払う気がなくなって修理工場も辞めた」「責められない。そいつもトラック野郎か。(花を川に捨て)そいつのところへ行ってやれ」「もう間に合わない」「俺が間に合わせてやる」。時速100キロを超えてパトカーや検問を突破し、林の中の道では枝で電飾が割れ、トラックも泥だらけに。
 「2時間半。新記録だ。泣くんじゃない。嫌われるぞ」「アキラ、行っちゃだめ。ちゃんと見つめて生きていかなきゃ」。桃次郎去る。ヨーコ追いかけるが、途中であきらめる。
 ジョナサンのトラックをひっぱって海沿いの道を走る桃次郎のトラックの姿で、映画は終わる。

 見事な「活劇」でした。

 →サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S. 今から約30年前、東京都江東区で最寄りの駅が東陽町だった「早友」東陽町教室の教室長、および木場駅が最寄りの駅だった「清新塾」のやはり教室長だった伊藤達夫先生、また、当時の生徒の皆さん、これを見たら是非下記までお知らせください。黒山先生、福長先生と私が、首を長くして待っています。(また伊藤先生の情報をお持ちの方も是非お知らせください。連絡先は「m-goto@ceres.dti.ne.jp」です。よろしくお願いいたします。)