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鈴木則文監督『トラック野郎 一番星北へ帰る』その1

2018-12-24 12:49:00 | ノンジャンル
 WOWOWシネマで、鈴木則文監督・共同脚本の1978年作品『トラック野郎 一番星北へ帰る』を見ました。
 婦人警官、桃次郎(菅原文太)のトラックを停める。「緊急取り締まり中なのよ」と言って助手席に乗って来る。「なんだ、砂利パンじゃねえか」「この恰好評判いいのよ」。スピーカーから聞こえるあえぎ声。
 「Big99」とペイントしたトラックとバイクの集団に囲まれる桃次郎。
 やもめのジョナサン(愛川欽也)の妻(春川ますみ)「あんた、久しぶり。玉子もう一つ。一週間ぶりね」。スキヤキ。「玉三郎(せんだみつお)、桃次郎の分を取っておけ」。
 玉三郎、ジョナサンの妻に金融会社への投資話をもちかけ、へそくりを出させる。
 食当たりで寝込む桃次郎。ジョナサンの妻「早く嫁さん、もらわないと。私が日本一の花嫁を見つけてあげる」。
 “三陸・宮古港”の字幕。「大漁だ。25トンもある」「代車必要ねえ。俺は七十七(つくも)ジョージだ」(黒沢年男)。「その代わり、割増で頼むぜ」。
 ネズミ捕り。鬼代官の異名を持つ赤塚警官(田中邦衛)。桃次郎「法律違反してねえぞ」。赤塚の同僚「現行犯でないと逮捕できません」。悔しがる赤塚。
 ジョナサン目覚める。「桃さん、時間だ」。婦人警官を見て「今日もいい砂利パンだな」とスカートをめくり、パンツを脱がす。「公務執行妨害よ」。
 警察。話を聞き、赤塚「それだけで拘留には十分だ」。ふてくされる桃次郎に「何だ、その態度は? 松島さん、あんたも元警官なら普段からちゃんと教育してくれよ」。ジョナサン、一升瓶を2つ持ち、「これで釈放してやってくれ」「桜の代紋背負ってるにはだらしないな」赤塚「反省しろ」「できるか」「24時間の拘留!」。
 “ドライブインみちのく”の看板。桃次郎の出所祝いで乾杯するトラック仲間。真室川(谷村昌彦)、ジョナサンにサラ金60万の保証人になってもらう。鮎子「父ちゃん、夜食」「親孝行な娘だな」。新沼謙治は鮎子に捧げる歌を歌い出す。嫉妬する玉三郎。カウンターではジョージがバーボンを注文。「あいつ、荷運びを荒らしてる奴だ」桃次郎「てめえ、何の恨みで?」「アメリカ式よ」と犬を桃次郎に投げる。びっくりした桃次郎は犬を投げ返す。「まだ話がついてないぞ。キザ野郎」。
 “ハワイアンセンター”。ジョナサンの妻「見合いの相手、御手洗近子さんて言うのよ。気立てのいい子」。
 裸で記念写真を写すジョナサンの一家。
 子供に道端で小便させる桃次郎。自分も始める。「いけませんよ、こんなところで」。注意した女性(大谷直子)に桃次郎一目惚れ。自分が小便をしているのも忘れる。「公衆道徳がなっとらん。よく注意しておきます」ジョナサンの妻「桃さん、御手洗さん、来たわよ」「見合いは止めた」。
 見合い。近子の父(嵐菅寿郎)「こちらは付添人の北見静代さん(大谷直子)です」「桃次郎は今着替え中です」近子「ちょっとトイレへ」父「近子は26で今まで13回も見合いして、オールドミスになるのではと心配しています」桃次郎、現われ、静代を見て、父と握手し、「とっくに気に入っています。結婚を許してもらえますか? 清らかな付き合いから始めさせてもらいます。とりあえずお散歩でも」ジョナサン「違うんだよ」父「無礼者! 帰ろう」ジョナサンの妻「桃さん、私のメンツはどうなるの?」ジョナサン「もう絶交だ」。
 雨。夜。物思いにふける桃次郎。
 “花巻”の字幕。青空の下、リンゴを採る娘たち。模型飛行機がトラックにぶつかり、それを轢いてしまう桃次郎。飛行機を飛ばしていた少年はリンゴを桃次郎の頭にぶつけ、トラックから降りてきた桃次郎の指を咬む。
 リンゴを積む桃次郎。「毎日500箱お願いします」桃次郎「やっぱり魚の方が性に合ってる」「送り票を」。静代が送り票を桃次郎に渡す。「これは久しぶりです。(指を咬んだ少年に)こら、謝れ」「申し訳ありません。マコト!」「母ちゃん」「これはご子息でしたか。失礼しました」。「静代さんは未亡人だ。去年中学の先生をしていた旦那が遭難したんだ」桃次郎「是非リンゴの定期便をさせてください」。
 ジョナサン「真室川が蒸発した。215万の保証人になっちゃった。とにかく利息だけでも。2万7千円」取りたて屋(成田三樹夫)「4日分の利子にしかならない」妻「なんで人の保証人なんかに。自分の保証人にもなれないくせに。玉ちゃん、こないだのお金は?」玉三郎「持ち逃げされた。担保だった俺のトラックも人手に。きのうから何も食べてない」。
 静代とジョージがもつれるのを見た桃次郎「静代さんを強姦するなんて許さない」「違うよ」「じゃあ和姦か?」「ただ台を踏み外したのを助けてただけだ。僕は失礼」(中略)「あの野郎」「主人の幼友達なの」「マコト君にお詫びを」と模型飛行機を渡そうとするが、マコトは投げ捨てる。(明日へ続きます……)