実は、パン教室まで開いていた私でしたが、ここ3年はスランプに陥っておりました。
それはビゴというパンの巨匠に出会ったからでした。
ビゴの教室に通うまではずっと私以上に美味しいパンを作る人間はいないと勝手に思っておりましたが、ビゴの作るパンを食べるようになってからはそれが大きな間違いだと思うようになりました。
そのあと、3年以上教室へ通うたびに、だんだんと私の作るパンはどうあるべきか悩むようになり、素材にこだわることは間違ってないですし、米粉を使って作るパンも作っていますが、どんどんスランプに陥りました。
差し上げた方は喜んでくださるわけでありがたいのですが、家庭という環境では、業務用の優秀なオーブンもなく、焼き上がりもうまくいきません。
プロに対抗するつもりは全くありませんが、私はこれからどういうパンをつくったらよいのかがわからず悩みました。
しかし、この夏、ご高齢の方が多い環境ですごす中で、自分なりパン作りの方向性が見えてきました。
きっかけはお仏飯。仏壇から下げてくると固くなっています。これをおかゆにしてパン生地に練りこみました。
高齢者が多いのでアンチエイジング、食べやすさ対策もしたい、、ココナッツオイルを油脂に、生地は、歯でちぎれないものではなく、さくっとしたもの、栄養も考慮して、自家製のトマトや、かぼちゃを練りこむ。
これは私にしか作ることができないもの。その時にある食材を取り合わせる一期一会のパンになります。そして食べる人の好みに合わせて、味も工夫できます。
棒のついたウインナーは、親戚の4年生の子と一緒に、お楽しみで作りました。ワインに合うおつまみとして、トマトを練りこんでグリッシーニも作ってみました。
毎回同じ味にはならないからこそ意味のあるパンこそが、私の作るパンでした。
と言っても昨日は、途中ではかりが故障してしまい。アバウトな計量になってしまいました。
砂糖小さじ一は3グラム。塩小さじ一は6グラムという情報をたよりにつくったのが、2枚目の画像のかぼちゃパンでした。胡桃を入れると絶品になりました。
ビゴからは、まだまだ教わりたいことは沢山ありますので、これからもお教室は通わせていただこうと思いますが、以前とは違うアプローチをしていくことができそうです。