鹿児島県知事が、
女性は数学が苦手だから、三角関数のように卒業してから役に立たない勉強をさせるよりは、草花の名前を覚えた方が良い。
というような内容の発言をして、女性差別だと批判されている。
なんでこういう認識なのだろうか?と不思議に感じる。
だいたい三角関数というのは知っている方が絶対役に立つに決まっている。
お役所とか政治家のひとは必要ないかもしれないけれど
主婦業に携わる人は、手芸(パッチワーク、洋裁)にも使うことができる。
そもそも数学は男女を問わず必要な学問であると私は思っている。数学は、数式や図をつかって問題解くのではなく、表現したいことをあたまで整理するテクニックを学ぶものである。
記号や文字は、表現方法にすぎないのだ。
サインカーブ、コサインカーブはグラフに描くととても美しい。
これは、デザインにも応用できる。今は、PCがあるので、ソフトがあり自由自在に描くことが可能なのだ。
数学の知識を身につけていることが前提となり、そのあと、それぞれが興味をもつ分野へ進み、応用することができる。
わかりやすいものは、物理、化学、地学、生物などの理科。あとは社会科学系、たとえば経済学や統計学など。
さきほどの主婦業の基本、家庭科の分野、そしてデザインにも必要なこともある。
知事さんという人はエリートで、学力の高く知識のあるひとが多いのに、見方が偏っていて残念に感じる。その県の教育の推進もになっているのに、知事の考えをそのまま実践したらどうなっていくのだろうか?心配になる。
数学はどのひとにも大切な知識の一つとわたしは思う。試験があるから難しいのだけれど、趣味ならとても楽しい世界である。それを子供さん方に伝えてあげてほしいといつも思っている。
数学は、ギリシャ時代からずっと現代までずっと世界中で分野も多岐にわたり研究がなされてきて、まだまだ解明できていない命題もある。とてもやりがいのある世界。
差別というより、数学というものをなめとると思うので、それに一番怒りを感じている私なのだ。