三年前から、興味を持って調べ始めた江戸時代に盛んだった和算。詳しく調べて展示しているという一関市立博物館についに行くことができました。上は算盤と算木です。5次までの方程式を表すことができますし、この盤を使うと平方根も開けます。
一関市は、1700年代に関孝和以降、数々の和算家を輩出して来た地のようです。一関出身の千葉胤秀が算法新書を書き上げ博物館でも展示してあります。難問を解くことに江戸時代の庶民も夢中になっていたようです。問題ができると算額にして神社に奉納していたのです。それがこれ
この博物館は和算に挑戦!という取り組みをしていて、毎年、和算書から問題をピックアップして、初級、中級、上級の問題を出しています。全国から多数解答が寄せられているのです。それを集めた和算に挑戦という問題と解答集はすでに売り切れになっておりました。
和算書に書かれてある問題をわかりやすく紹介してありました。私がもっとも苦手なのは、計子術(ままこじゅつ)です。
2色の玉を混在させて並べて、最初から数えて、決められた数のところにある玉を除いていくものです。最後に自分が残るようにするには、どこにいたら良いのでしょうか。というものです。和算書・塵劫記に継母が自分の子供に財産を相続させるために仕組んだ話が書かれてあります。
円をつかった図形問題が多いように感じますが、問題は多岐にわたっています。
そして、驚いたのは和算だけではありませんでした。一関の大槻家は代々優秀な学者を出していますが、際立ったのは二人。
一人は大槻玄沢という人です。杉田玄白に弟子入りした優秀な蘭学者でした。
面白い資料が展示されていました。
六物新志には、日本では知られていないものが紹介されています。
特にオランダ料理は、面白いです。すみませんピンボケ
最後に、大槻文彦氏も一関市出身です。
言海という国語辞典を編纂した方でした。思いがけず立派な人に触れることができました。
今日の日本の頭脳はこうした、方々によって、高められていたのですね。感動いたしました。