今回の参議院選挙で重度身障者が国会議員になったことに関して、世界でも例を見ないこの快挙と大喜びしていらっしゃる人がいて私は一人冷めています。
私の大切な友人のお一人がやはり重病で療養中なのですが、私はその方を議場に送ろうとは思いません。それよりも、健やかな環境で、一日でも長く、苦痛なく、幸せに過ごしてほしいと思うからです。その方が、世の中を良くしようと働きたいと強く希望されるのならどんなことがあっても応援するとは思います。ただその時であっても、実際に立候補するのは、その方のお身内や友人に代弁者になってもらうことが可能ならそちらを熱望すると思います。だってできるだけ長く生きていてほしいからです。私が一番辛い時に優しく声をかけてくださった大事な人なのですから。
日本がそうした重度の身障者を国会に送ったことが本当に快挙なのでしょうか?もしかしたら、もっと福祉が行き届いた国なのであれば、重度の身障者は立候補しなくてもご自身の考えを政治に反映することができていたり、代弁者と言われる方が、意見を代弁してくださったりしているのではないかと思うからです。
重病のご本人が立候補される状況を産んだということは、よほど日本の政治が民主主義を脅かすほど危機的状況でそれををどうにかしたいという強い思いだったかもしれません。ご自身の生命をかけておられると思うと、つらくなるのです。
治療と療養が必要な人を議場に送るようなことにならない政治の実現の方が大切なのだと逆に思ってしまうのです。
日本がかなりの危機的な状況であるなら、おそらく議場を改装して、バリアフリーにすることもしないはずなので、まだ日本は法治国家としてはまともなのだと少し安堵しました。
ただそんな理由で、この度の快挙と言われる記事を手放しで喜ぶことができない私がここにおります。重い病気のことを私なりに理解しているつもりです。少しでも長く生きていたら、良い治療法が見つかって、快方に向かうと思うからです。
東北旅行から戻った翌日、母がショートステイ先で転倒いたしました。手術してリハビリの治療に入ります。皆様に励ましの言葉をいただいて、これから母を支えて、どうにか元どおり歩けるようにしたいと思います。
やる気になっている私が風邪でダウン。発熱と、喉の痛み咳に見舞われております。
手術は水曜日なのでそれまでは集中治療室におります。面会時間は十五分程度。母にはしばらく会いに行けませんが、なんとか体を回復させて、頑張ります。
画像は、苦し紛れに作った、焼きカレー。それ以外にはリゾットを作って食べています。