漢検ファミリー企業から献金
民主・前原副代表ら返還へ
民主党の前原誠司副代表ら京都府選出の三議員は一日、不明朗な運営が問題となっている財団法人日本漢字能力検定協会(京都市)の前副理事長が代表のファミリー企業などから受け取った献金を、近く返還すると文書で発表しました。
ほかの二人は、福山哲郎、松井孝治両参院議員。ただ、三議員とも受領した献金の総額や返還額については一切明らかにしませんでした。
本紙が調べた政治資金収支報告書によると、二○○七年までに、大久保浩前副理事長が代表を務める情報処理会社「日本統計事務センター」から、前原 副代表が支部長を務める民主党京都府第二区総支部に計百二十二万円、福山議員が支部長の同府参院選挙区第二総支部に計約五百二十万円、松井議員が支部長の 同選挙区第三総支部に五十万円の献金がありました。
このほか、前副理事長個人から福山議員の支部に〇四年に百万円、後援会に○五年に五十万円の献金もありました。
三人は連名で「公益法人のあり方が問題となっていることにかんがみ、けじめを付ける」としています。
本紙は三月二日付で報道した際、三氏らに「献金の原資は、受検料ともいえますが、返還などの考えは」と問い合わせましたが、回答がありませんでした。
■関連キーワード