〈平昌五輪〉総聯同胞応援団が開会式に参加
「統一の新たな扉が開かれた」
【平昌発=鄭尚丘】“私たち在日同胞応援団も歴史の証人となった――”
9日、「行動する平和」をテーマに行われた平昌冬季オリンピック開会式を、総聯中央の裵益柱副議長を団長とする総聯同胞応援団(第1次)が平昌オリンピックスタジアムで観覧した。
在日同胞応援団のメンバーたちは、凍り付くような寒さの中でも、北南の選手たちの合同入場に対する期待感を胸に、いまかいまかと「歴史的瞬間」を待ちわびた。
軽快な選手入場曲が止まると、「アリラン」の調べが、場内に響き渡った。入場行進の最期を飾る91番目、北南選手たちの入場だった。同胞応援団は、一斉に席から立ち上がると、統一旗を振り、声がかれるほどの熱狂的な応援を3万5千席の一角から送った。北と南の選手たちも、その声援に、両手を上げ、拍手で応えた。また、南の同胞と海外から訪れた観覧者たちは、北南の選手とともに、在日同胞応援団に向けても、祝福の拍手を送った。
「統一の新たな扉が開かれた」「統一の未来が見えるようだ」
同胞たちの頬には幾筋もの熱い涙が伝い、声にならないほどの感激と興奮が充満した。
続く、全世界が驚嘆した女子アイスホッケー単一チームの北南選手による聖火リレーも、同胞応援団の心を強く揺さぶった。
この日、聖火台の左側上段には北側応援団が、右下段には同胞応援団が席を取ったことにより、聖火をつなぐ南のパク・チョンア選手と北のチョン・スヒョン選手は、思いがけず、両サイドから同胞愛のこもった熱狂的な声援を受ける形となった。共に聖火台への階段を駆け上がる北南選手の姿は、まさに統一した明るい未来だった。
北南選手の合同入場は、世界に朝鮮民族は一つであることを力強く示し、北南選手たちによって点火された聖火は、同胞たちの胸に、統一に対する新たな熱意と希望を与えてくれた。
(朝鮮新報)