チェ・ムンスン江原道知事「20211年冬季アジア競技大会を南北共同で開催しよう」
チェ・ムンスン江原道知事
「平昌施設の事後活用、南北交流・協力」
平昌五輪を契機に南北交流の糸口…
江原道はすでにサッカー交流でムード造成
北朝鮮応援団招請晩餐会では口々に「統一」の声
チェ・ムンスン江原道知事が「平昌(ピョンチャン)五輪の競技場を活用し、冬季アジア競技大会南北共同開催を検討する」と明らかにしたが、その背景に関心が集まっている。
江原道は2021年第9回冬季アジア競技大会を南北で共催することを検討していると18日明らかにした。これに先立って、チェ・ムンスン江原道知事は17日に開いた記者懇談会で「平昌五輪の後、既存施設の活用度を高め、南北交流と和合を継続する方案の一つとして冬季アジア競技大会の南北共同開催を検討している」として「平昌五輪後に具体的な準備に着手する」と話した。
競技場所は平昌冬季五輪施設と北朝鮮の元山(ウォンサン)馬息嶺(マシンニョン)スキー場を活用する方案を検討している。馬息嶺スキー場は、先月31日南北スキー団の共同訓練でコースの長さ・難易度・雪質などで合格点を受けた。
チェ知事は「平昌五輪を契機に南北交流の土台が用意され、朝鮮半島の緊張緩和に向けた政府と国際社会の意志も明らかになっただけに雰囲気は充分だ」として「政府と協議して開催にともなう実質分析を経て推進する」と明らかにした。冬季アジア競技大会は昨年2月に日本の札幌で第8回大会が開かれたが、次の開催地は決まっていない。
チェ知事がこういう提案をした背景は、平昌五輪で南北単一チームと共同応援などスポーツで南北交流の糸口を開いたためとみられる。そのうえ江原道は青少年サッカーチーム、プロサッカーチーム江原FCを通した南北サッカー交流も着実に続けてきている。
平昌五輪が熱くなる中で、南北スポーツ交流に寄与している共同応援団は「オリンピック公式雰囲気メーカー」として位置づけられている。17日夜、江原道江陵のあるホテルでは、チェ・ムンスン知事の招請で北朝鮮応援団・記者団250人、キム・ドンイル江原道議会議長など江原道関係者が参加する歓迎晩餐会が開かれた。
チェ知事は歓迎の挨拶で「北側の応援団が平昌五輪で大きな活力になっている。この席は遠い将来、大事な歴史として残るだろう。(南北共同応援は)統一の種子であり、皆さんは統一の先鋒として記録されるだろう。この雰囲気はオリンピック以後にも続くだろう」と話した。オ・ヨンチョル北朝鮮応援団長は「血は水より濃い。北と南が力を合わせていくならば、自主統一の大通路も必ず開かれるだろう。今回の大会が民族の和解と団結、平和と統一に寄与する意味深い祝典として幕を下ろすことを願う」として、乾杯を提案した。
8日に訪韓して応援・吹奏楽公演、展示観覧など多様な日程を過ごしている応援団・楽団も晩餐会場で話に花を咲かせた。ある応援団員は「北と南が応援する時、私たちは一つという気がした」と話し、別の応援団員も「北と南が一つになって応援したので、で統一の熱い風が吹いたようだ。一緒に「私たちは一つだ。統一された祖国で会おう」と叫んだ時が最もうれしかった」と話した。
北朝鮮の吹奏楽団員80人余りは15日の江陵オリンピックパーク公演に続き、17日には平昌市民1000人余りの前で野外公演を披露した。吹奏楽団は「うれしいです」、「クェジナチンチンナネ」のような韓国の観客にもなじみ深い曲を演奏した。周辺に立ち並んだ北側の応援団員は、組になって踊ったり列車ごっこをするように前の人の肩をつかんで公演会場を回って盛り上げた。これに先立って、吹奏楽団はハンギョレ統一文化財団の主催で3月18日まで尚志大関嶺高校で開かれている「高麗皇宮開城満月台特別展」を観覧した。この展示は、北朝鮮の開城(ケソン)高麗皇宮跡である満月台で行った南北共同発掘調査の成果を基に開いた特別展示だ。