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日本語版新聞紹介

当神社の領内で乱暴や放火、軍用金や兵糧米を徴収することを軍勢に禁じた禁制です。乱の直後に神社が光秀に銭を贈った記録もあり、当時の緊迫した様子が伝わります

2020-11-24 | 東アジアの文化と歴史を学ぶ会

    しんぶん赤旗、 きょうの潮流

      

 鴨川のほとりで古都の歴史を刻んできた上賀茂(かみがも)神社。そこである戦国武将の書状が特別公開されています。達筆で均整がとれた文体からはイメージと異なる姿が浮かんできます

▼織田信長を討った5日後に出したとされる明智光秀の文書。当神社の領内で乱暴や放火、軍用金や兵糧米を徴収することを軍勢に禁じた禁制です。乱の直後に神社が光秀に銭を贈った記録もあり、当時の緊迫した様子が伝わります

▼今年の大河ドラマの主人公でもある光秀。これまで謀反人や逆賊といった悪者の印象が強かったですが、研究がすすみ見直されています。教養高く医学にも通じ、足利将軍家に重用された。礼儀正しく部下思い、領民からの評判も上々。そんな人物像がみえてきました

▼光秀といえば日本史最大の謎の一つとされる本能寺の変です。怨恨(えんこん)や野望、単独や黒幕、信長の暴走阻止や四国問題…。さまざまな説がとりあげられてきましたが、どれも決め手を欠き、いくつもの動機が重なったと説く史家も

▼戦国の時代は英雄扱いされてきた信長、秀吉、家康の天下取りを中心に描かれてきました。しかしその周りの人々や民との関係にも視野をひろげ、何を導き出すか。歴史の大事な検証でしょう

▼光秀を特集した雑誌『現代思想』の対談のなかでドラマの時代考証を務めた小和田哲男さんが語っていました。「歴史は鏡。そこに過去を映して未来を照らす。未来のために過去がある。その過去を明らかにせずに未来の指針をつくることはできない」

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人生のすべての空間を白く覆ったマスク。参加した写真家たちは「いつ終わるか分からないこの諸場面が、2020年の日常で終わることを切に願いながら、この作業を世に残した」

2020-11-24 | コロナから命を守るために

[フォト]マスク人類、今や顔すら失ってしまうのか

登録:2020-11-23 05:10 修正:2020-11-23 09:38
 
「COVID19-マスク」写真展 
 
誰もいない教室で子どもたちを待つ教師 
療養所の外から母を見つめる娘 
写真家が切り取った「コロナの日常」
 
 
10月4日、京畿道坡州市。社会的距離措置レベル2が適用されていた時期の妻と夫。白いマスクで不安と不便さを、黒い闇で社会的距離を表現した=ペク・ホンギ//ハンギョレ新聞社

新型コロナウイルスは、我々の日常をマスク無しでは生きられないようにしてしまった。誰もが初めて経験するその日常を、40人あまりの写真家が記録した。都市と農村、家と学校、病院と葬列など、人生のすべての空間を白く覆ったマスク。参加した写真家たちは「いつ終わるか分からないこの諸場面が、2020年の日常で終わることを切に願いながら、この作業を世に残した」と語る。

 「今日からコロナのために家族の立ち入りを禁止します」

 療養所のガラス越しに何とか手を振ってくれた母、涙が流れて歯がゆかった。…散歩に出てきた子どもに会った。マスクをしてよちよち歩きする子どもの姿は可愛かったが、すぐに悲しくなった。すまない気持ちになった。

 …久しぶりに学校に子どもたちがやって来た。見違えるようだった。…新しい学年になって数カ月しての初登校。間隔をあけて座らなければならず、体温をチェックした。コロナで変わってしまった学校。

 
 
8月1日、京畿道一山のフゴク聖堂。教会のミサにやって来る人は普段の4分の1にも満たなかった。ミサの前に目を閉じて祈る姿が美しかった=カン・ヨンシル//ハンギョレ新聞社

 …マスクの不便さは、コロナが我々に与えた最も軽い刑罰なのかもしれない。…マスクは兜で、防護服は鎧だった。彼らは現代戦の最前線に立つ戦士のようだった。…コロナウイルスの最前線へと向かう。警戒心と恐怖に向き合う。…映画などで見たようなシーンだった。人類は今や顔すら失ってしまうのだろうか。…目に見えないウイルスが全地球を脅かし、誰もがマスクの後ろで息を殺す。…どれも白い顔だ。それでもお互いが誰か分かる。本当に不思議な経験だ。

 
 
9月10日、世界自殺予防デーの「人への愛、命への愛、夜道を歩く」。二重に顔を隠した姿が戦場へと向かう将のように悲壮に見える=キム・ヘリ//ハンギョレ新聞社

 …アップカミング・ファッション(Upcoming fashion)。マスクがなければ、ドアの外に出ることすらできない世の中。…命のフィルターを着ける。今日殺した私の息があなたの命となるように。 …もどかしいけれど、これもまた過ぎ去るだろうから。…人と人との境界から相変わらず温情はにじみ出る。

 …コロナで見舞いにも行けぬまま、友は天国へと引っ越した。…数日前、知人の急逝の知らせを受けた。コロナによる死だった。ひとり隔離された病室で死闘を繰り広げ、どれほど恐ろしかったろうか。家族も最期を看取ることはできなかった。彼女に最後の挨拶をする。…済州4・3抗争の現場の椿の下でセウォル号の傘を持ち、脱原発リュックを背負い黄色いリボンのマスクをつけた人は、他人に映し出された自分。

 
 
2020年11月13日、京畿道楊平。コロナ禍中に秋の収穫を終えた老夫婦の三輪車での外出。マスクが不便で寒くもなったが、どんな自家用車もうらやましくはないだろう=カン・ジェフン//ハンギョレ新聞社
 
 
10月13日、京畿道一山の5日市。市場で売り物の手入れをする合間を縫って、お婆さんたちはマスクを持ち上げて一息ついた=キム・グァンジュ//ハンギョレ新聞社

 …単にMERSみたいなものだろうと、特に疑うこともなく受け取っていた。しかし10カ月が過ぎてさらに驚愕するのは、いまだにいつ終わるか分からないという恐怖感だ。…地球が発する警告を無視した対価がこんなにも大きいとは。…招かれざる客! うまく避ければ済むだろうと思っていた新型コロナ。緊急災害警報を伝えるショートメッセージは止まらない。不吉だ!…過ぎ去った日常こそ、最も大いなる祝福であったことを思い知らされた2020年。日常生活深くへと浸透し、私たちのあらゆる行動を制止しているコロナ禍、恐ろしい。もっと頑張って耐えよう。

 
 
10月3日、ソウル大。ソウル大学で博士課程在学中のバングラデシュ人カルジャマンの家族。常にマスクをつけることが日常となった最近、一生ヒジャブをかぶらなければならないイスラム女性の心を推し量ってみる=パク・テソン//ハンギョレ新聞社
 
 
7月4日、慶尚北道栄州の紹修書院。韓国の書院のユネスコ世界遺産登録1周年を迎え、紹修書院で捧げられた「祭祀」。空色の礼服を着、黒笠をかぶった士人たちもマスクをしている=シム・ヤンジン//ハンギョレ新聞社

 これらは、「フォトチョン」(カン・ジェフン写真学校出身の写真家集団)の2020年の写真展「COVID19-マスク」の参加者たちの作業後記だ。文と写真をつなぐテーマは「マスク」。誰もいない学校で子どもたちを待つ教師、療養所でガラス越しに母親に手を振る娘、ボランティアをする活動家、休校中の高校生、選別診療所に取材に来た写真記者など、様々な職業、様々な年代の写真家たちが、コロナウイルス・パンデミックに直面する市民や防疫に努める人々の日常を記録した。これらの写真は、24日から30日までソウル鍾路区貫勲洞(チョンノグ・クァンフンドン)の耕仁美術館で展示される。

カン・ジェフン|写真家 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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