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ュ・ヨンチェ会長(77)は30日午前、全羅南道羅州市(ナジュシ)の羅州歴史公園で開かれた「東学農民軍犠牲者を追悼する謝罪の碑」除幕式で、「悲しい家族史」を淡々と打ち明けた。

2023-10-31 | 3・1独立運動の伝統を受け継いで
 

韓日市民が力を合わせて「東学農民軍犠牲謝罪碑」を建立

登録:2023-10-31 06:26 修正:2023-10-31 07:29
 
30日午前、全羅南道羅州歴史公園で除幕式
 
 
30日午前、全羅南道羅州市の羅州歴史公園(竹林洞60-33)で開かれた「東学農民軍犠牲者を追悼する謝罪の碑」の除幕式で、出席者たちが拍手をしている=チョン・デハ記者//ハンギョレ新聞社

 「曾祖父も羅州の多侍面(タシミョン)で東学戦闘に参加し亡くなりましたが、遺体は見つかりませんでした」

 全国東学農民革命遺族会のチュ・ヨンチェ会長(77)は30日午前、全羅南道羅州市(ナジュシ)の羅州歴史公園で開かれた「東学農民軍犠牲者を追悼する謝罪の碑」除幕式で、「悲しい家族史」を淡々と打ち明けた。チュ会長は「羅州謝罪碑は韓国と日本の『東学』市民の苦労と願いの結晶」だとし、「羅州謝罪碑の現場は韓日の平和と和解の原点であり、北東アジアと世界平和の聖地として位置づけられるだろう」と語った。

 
 
30日午前、羅州歴史公園で除幕式の後に公開された「東学農民軍犠牲者を追悼する謝罪の碑」=チョン・デハ記者//ハンギョレ新聞社

 東学農民革命の勃発から129年を迎える今年、韓日両国の市民が東学農民軍犠牲者を追悼する謝罪碑を建立し、除幕式を開催した。羅州市と謝罪碑建立推進委員会主催で開かれたこの日の行事には、日本側の東学紀行参加者約30人と韓国側の参加者、シン・ジョンフン国会議員、ユン・ビョンテ羅州市長など、韓日両国の市民100人余りが出席した。出席者たちは同日、東学農民革命軍の魂をたたえる研究を行い、前日亡くなった故中塚明・謝罪碑建立日本側共同推進委員長(日本奈良大学名誉教授、享年94)を追悼する黙祷を捧げた。

 
 
30日午前、全羅南道羅州市羅州歴史公園で開かれた「東学農民軍犠牲者を追悼する謝罪の碑」除幕式で参加者たちが一緒に記念撮影を行った=チョン・デハ記者//ハンギョレ新聞社

 黙祷に続き、東学農民軍の魂を呼び起こす行事が続いた。会場には1894年11月から翌年3月まで羅州で日本軍に虐殺された農民軍の接主(地方組織の責任者)級の指導者29人の名前が一人ずつ順番に呼ばれた。羅州牧郷土文化研究会のナ・チョンス会長が書いた「東学農民革命軍の魂を呼ぶ詩」を、詩朗読家のキム・テジョン氏が悲しみを込めて詠みあげた。「霊光(ヨングァン)で逮捕され羅州に押送された大接主ノ・ミョンオン、咸平(ハムピョン)で逮捕され羅州に押送された接主キム・ドクホン、務安(ムアン)で逮捕され羅州に押送された接主チェ・ジャンヒョンなどの英霊よ!」

 
 
30日、羅州謝罪碑の除幕式でナ・グムジャ名人がサルプリ(厄払い)の舞を踊っている=チョン・デハ記者//ハンギョレ新聞社

 羅州謝罪碑は、2006年から韓日東学紀行に参加してきた日本歴史学界の学者や市民と韓国市民が募金した費用で建てられたという点で意味が大きい。ナ・ドンファン接主(東学の教区の責任者)の曾孫ナ・テギュンさん(69)は「日本市民が(韓国市民と)力を合わせて東学農民軍の魂を癒す謝罪碑を建てた現場に来られて感無量だ」と語った。謝罪碑の建設に力を注いだ北海道大学の井上勝生名誉教授(80)は同日、「民族と国家を越えて日本が起こした『非道な戦争』の実状を解明し、それを後世に伝えることが重要だと思う」と述べた。

チョン・デハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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日本の歴史歪曲を批判し、「日本の良心」とも呼ばれた奈良女子大学の中塚明名誉教授(写真)が29日死去した。享年94。

2023-10-31 | 3・1独立運動の伝統を受け継いで
 

景福宮の不法占領を明らかにした「日本の良心」中塚明教授死去

登録:2023-10-31 06:29 修正:2023-10-31 07:44
 
日本の朝鮮侵略史研究の権威 
日本軍による景福宮占領の真実を明らかに 
羅州東学謝罪碑の建立を導く 
「日本、植民地支配の違法性を認めるべき」
 
 
2022年10月17日、ソウル仁寺洞のある飲食店で取材に応じた故中塚明・奈良女子大学名誉教授//ハンギョレ新聞社

 日本の歴史歪曲を批判し、「日本の良心」とも呼ばれた奈良女子大学の中塚明名誉教授(写真)が29日死去した。享年94。

 故人と親交の深い円光大学のパク・メンス名誉教授は30日、肺がんで闘病してきた中塚教授が前日亡くなったことを遺族から聞いたと明らかにした。

 大阪出身で京都大学史学科を卒業し、日本近代史を専攻した故人は、1960年代から日清戦争をはじめとする近代日本の朝鮮侵略史研究に力を入れ、多くの研究成果をあげた。故人が1997年に出した『歴史の偽造をただす―戦史から消された日本軍の「朝鮮王宮占領」』は、1894年に日本軍が行った景福宮不法占領の真実を詳細に記録した日清戦争の「戦史草案」を探し出し、日本軍の景福宮不法占領の真実を100年ぶりに明らかにした力作として評価される。井上勝生教授やパク・メンス教授との共著『東学農民戦争と日本-もう一つの日清戦争』は、日本が国際法と朝鮮の国内法に違反してまで鎮圧部隊を送り込み、東学農民軍を残酷に虐殺した事実を明らかにした。故人はこのような研究成果を評価され、2014年に高敞(コチャン)東学農民革命記念事業会が与える第7回緑豆大賞を受賞した。

 故人は2006年から「韓日市民が一緒に東学農民軍の戦跡地を訪ねる紀行」(韓日東学紀行)の日本側の企画者として、計17回の韓日東学紀行を実現させた。30日、日本の紀行団も出席した中、全羅南道羅州(ナジュ)で除幕式が行われた「羅州東学農民軍犠牲者を追悼する謝罪の碑」建立にも積極的に取り組んだ。1993年に奈良女子大学教授を定年退職した故人は、2全羅南道の道立図書館が建てられた2012年、東アジア近代史研究資料1万5千点を寄贈した。

 昨年93歳という高齢で韓国を訪れた中塚氏に、韓日関係をどのように解決すべきか尋ねたところ、このように答えた。「朝鮮半島の植民地支配が合法的だったという日本政府の認識が変わらない限り、この問題は解決できません。日本は違法な植民地支配を認め、謝罪しなければなりません」

カン・ソンマン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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