どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

貧乏旅行記 番外編

2005年09月19日 | 日記
知る人ぞ知る 酔っ払いです! 念の為言っておきます

朝帰宅してから 眠ってしまおうかとも思ったのですが 雑用が待ってはくれません

タフがモットーですから 頑張らねばなるまい

というわけで 一日忙しく過ごし今の時間になりました

旅から戻って色々思うところありです

自然に触れたくて旅に出ました

残業は多く ここ数年は母の病気もあり 旅に出る機会は無いままに

でも時間が無いというのは言い訳だし 体力だってまだまだのはず

残念なことに母は 今年の初めに黄泉の国へと旅立ってしまったし

大袈裟に言えば 体力と気力への挑戦でした

仕事は決して休まない 無遅刻無欠勤が私の倫理です

そこでこの恵まれた連休を利用しようと決めました

熊野古道に決定したのは 偶然です

南方熊楠も知っていましたし 熊野詣のことも

友達と話していて 海と山と温泉が楽しめる処に行こうと

此処で知った頼もしい友が 熊野はどうかと勧めてくれました

私にとっては初体験の土地です 歴史も深い

決めました!

このカフェでそれを知った方々から 暖かい助言やコメントを頂きました

感謝です!

昔 山形県の庄内に惚れて 7年程 毎夏に遊びに行ったことがあります

東京生まれの東京育ちにとっては 自然は宝です

東京で働いて やがては自分の故郷に帰る人 羨ましい限りです

私には帰る故郷はありません

でも こうして旅に出て 東京に戻ると 此処が自分の故郷 居場所なのだと感じます

どこであれ 帰る場所があるというのは素晴らしいことです

それが都会であれ 田舎であれ それは関係無いこと

帰る場所があるからこそ 旅は愉しいのです

昔は旅の終わりに一抹の寂しさを覚えたものです

今は違う 旅を十分愉しみ 自分の日常もまた愉しい

いつの間にか そんな風になっていました

旅は行って善し 帰ってまた善しです

旅をすると 都会には無い不便さを感じることはあります

電車の本数の無さには びっくりで 一本逃したら後は無い

時刻表とは常に真面目に付き合わないと大変です

でも 人は皆親切で 地図を片手に立ち止まっているだけで 何処に行きたいの?

声をかけてくれます!

郷土愛というのか お国自慢というのか そういう暖かさを感じます

それは素晴らしいものです

誰もが優しい

勿論 地方ならではの窮屈さもあるでしょう

それでも 故郷はやっぱり素敵なのです

私の故郷は東京です 素敵です 此処が私の故郷 居場所なのです

明日からは仕事です 日常が始まります

でも 自然を満喫した自分は 其れまでの自分とは ほんのチョッピリですが違います

ありがとう!この旅で関わった全ての人に感謝を。

明日からも また愉しく過ごしましょう!
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貧乏旅行記 #3

2005年09月19日 | 日記
那智で下車 と 友が言う 泊まるところの情報をすべて置いてきてしまったと

ここでまた頼りにするは観光案内所

民宿の名前を言うと それは勝浦ではないかと…

電話をして調べてくれました 確かに勝浦にありました

あれまぁ~ですが 仕方ありません

そこに丁度タクシーの運転手さんが居合わせていて 連れて行ってもらいました

なんとか宿も確保 町はお祭りの前夜だそうで 山伏のような格好をした若者たちが 口上を…

内容はわかりませんでしたけれど 面白そうでした

まずはお風呂でさっぱりとしたい

民宿も温泉ということでしたが できれば露天風呂へ入りたい 幸い近くにありました

それから街へ食事をしに

マグロとクジラのお店へ行きました

勿論美味しい~~ここまでなんとか順調です

お腹がイッパイになれば 睡魔が襲ってきます 

長距離バスで一夜を明かした者には 布団の上で寝られるだけで幸せというもの

東京では滅多にないことですが 9時前に寝てしまいました

翌朝は晴天 朝の海を見に行き 町内の足湯に浸かりました のんびりと平和です

朝食を済ませ お土産も買ったところで 電車で新宮へ行く事にしました

徐福公園と蓬莱山を見たかったのですが 弥生式竪穴住居なんて物まで見ることができました

燻しているのか煙がでています

併設している民族資料館の人が ススキ葺きのこの住居を 毎日乾燥させるのだと説明してくれました

ボランティアでしょうか そんな気がしました

中もどうぞと案内してくれた おっ、意外に広い!弥生時代の人生も悪くなかったかもね~

想像に基づく設計図もちゃんとあります

東京の人はよくこの資料館を見て行って下さるわ~ と喜んでくれている

これは見ないわけにはいかない 何もなくったって構いやしない 説明のお礼です

このあと熊野川も見に行きました

川向こうに 昨日とは違った色合いの山々が連なってみえます

さて 今度は波音の聞こえる海辺の散策です

再び勝浦に行き 海水浴場へと下ります

綺麗な海と浜辺です

寄せては返る波音と潮風 靴を通して足の裏まで感じる砂を掴む感触と音

こんなものが懐かしく いとおしくて 此処まで来てしまったのだ

駅でタクシーの運転手さんに声をかけられました 

何処から来たか 何を見たか だったらこれを見逃すなと

大きなお世話とは思いませんでした 我が子を自慢する親のようです

可愛い我が子を見せたくてしようが無いのでしょう

補陀洛山寺を見ないでどうする 梛の木の葉は 家内安全・縁結びにご利益が云々

友と二人 縁無き話に苦笑するばかり

でも 彼の口調の面白さにここは一つ見ておきましょう

駅前の温泉にも入りました

海岸と海が見渡せます おっ 線路も列車も目の前!これ…見えますね~見せましょうか!

脱線事故になるって!見とれて?…これ以上冗談はやめましょう それこそ脱線です

さてそろそろお昼 また勝浦に戻ってお魚を堪能しましょう
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貧乏旅行記 #2

2005年09月19日 | 日記
終着駅は紀伊勝浦 ここでまず観光案内所へ直行 

下手なガイドブックよりずっと素晴らしいパンフレットが ずらりと揃っています しかもタダ!

貧乏な我々には 涙・涙の嬉しき優れものです

JRのフリー切符には バスが無料になる引換券もついています これもニコニコもの

もうバスが出るところだからあれに乗って下さいと言われ 慌てて走る 走る

どうもこの旅は時間に余裕が無いようで いつも綱渡りの感ありです

今日は那智大社と青岸渡寺・那智の大滝がメインです このあたりは予習してきました エヘン!

熊野古道は沢山のコースがあるのですが 残念ながら奥に入る時間はありません 

それでも夫婦杉から始まる大門坂の石段を上ることにしました

天気は生憎 曇り空から霧雨のような雨になり 苔むす石段が一層滑り易く 一段一段 丁寧に足を運びます

遠くの山々にガスがかかっているのが 幻想的で神々しい気さえしてきます 

貧乏は 人に何でも有難く思わせるようです 

決して楽ではなかった古の人の熊野詣に想いを馳せつつも 上で何が食べられるのかも気になるところ

ここが凡人の凡人たる所以でしょうね

羽黒山に登った時は かなりきつかった覚えがあるのですが

あそこには もう駄目~って言いたくなる地点 でもあと少しと判ってほっとする地点

そんな辺りに茶屋がありました 人の心をくすぐって休まずにはいられない気分にさせる 商売上手!

此処はそれに較べたら遥かに楽なもの ですがその頃から10キロ程太った友は 辛そうでした

私?私は変わらぬ体重を維持していますからへいちゃら それに貧乏故 日頃歩いてばかりですから

深い杉の木立の中を登りつめると 開けた視界の先には目指す那智大社…ではなく お食事処~

っというわけで めはり寿司と葛餅を頂きました

雨は霧雨から小粒へと変わり 傘をささずにはいられなくなってきました

秘宝館なるものがあり 入場料(拝観料?)が必要のようです

面白ければ見たいのですが 何があるかも判らず入るわけにはいきません 貧乏の掟です

そこでガラス越しに中を覗いてみました すると受付の女性が慌てて飛んできて言うのには…

その線から入っちゃぁ いけないよ!って いや そんな言い方はしなかったけれど

でも ま その様ことを…見世物小屋だって 例えウソでも何があるかは教えてくれるでしょ?

そんなに覗かれたくなかったら ガラス貼りをやめるか 展示物の詳細くらい教えてくれてもいいのに

ま こんな子供じみた事して叱られた私ですが 貧乏だからこんなのへいちゃら

ささ 大滝見に行きましょ!133メートルは日本一の落差ですからね

絶景を望める場所に行くのには 通行料(拝観料?)が必要ですが これはケチらない 

価値があるものには ちゃんと代価を!小さなお札付きで得した気分です

不老不死だったか不老長寿だったか忘れましたが お水を頂けます

それを受ける小さな盃(小皿のようなもの)が一枚100円 記念の品になりますね

これは買いました 御香を炊くのに丁度良いかも なんて不謹慎でしょうか

眼前の滝は 途中の岩肌に当たるところがダイナミックです 

水飛沫が顔に当たります ということにして 本当は雨なのか滝の水なのかは 謎のまま

でも良い方に受け取るのが幸せへの道 貧乏人の掟です

バスを待つ間 ビールを頂きました 遠くの山々が水墨画のようです 最高の酒の肴です

さ バスの時間!下山しましょう 俗世間まで 




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貧乏旅行記 #1

2005年09月19日 | 日記
貧乏旅行と銘打ったのは なんといっても時間の無さからで それなのに無謀にも行き先は熊野古道

山と海と温泉と…美味しい食べ物ということで 決定!

3泊4日と言えば聞こえは良いが 夜行バスの車中泊が2泊という 超エコノミー

16日は 私でなければ駄目な仕事があるとかなんとかといった同僚の冗談を聞き捨てて 定時に帰宅

東京で友と待ち合わせ 軽くビールで乾杯 夜行バスは初体験でワクワク ドキドキです

金曜の夜のせいでしょうか 東京脱出まで時間のかかることといったら…

うつらうつらしながら 足柄山でまず休憩タイム 身体を伸ばしたくなって降りてみました

車中の淀んだ空気から開放されて 気分爽快

それにしても なかなか熟睡できるものじゃないと体験してわかりました

かといって 本を読めるわけでもないし 外を眺めても 対向車のライトが眩しいだけ

少し寝ては目が覚め 首は痛くなるし 曲げっぱなしの足は伸びたがるし

それでもダラダラと寝たり起きたりして なんとか夜明けになりました

6時過ぎ名古屋に到着 すぐみどりの窓口へと直行 熊野古道のフリー切符を買う為です

指定席も無事確保し いきあたりばったりの旅にしては なんとかクリアできているのが不思議なくらい

次は朝食 きしめんに決定 出来上がるまで不浄の館へ行ってくるね~と

長い列を待って やっと入ったら…え~~ペーパーが無い~~まさか名古屋駅の…に

荷物は店に置いて タオルしか持って来なかったので すごすごと戻りました

電車は南紀1号 これでお昼近くに紀伊勝浦に到着予定というから 3時間以上の列車の旅です

改めて新幹線がいかに速いか また紀伊半島がいかに大きいか思い知りました

車窓からの景色に おおはしゃぎです 車内販売でビールを買って 山が見えた 海が見えたと…

天気は次第に曇りがちになり 山の向こうは晴天の様なのに こちらはちょっと怪しげな雰囲気

とにかくバスとは違って 快適な乗り心地にご満悦な二人には それはまた先のこと

こうして遠足は いよいよ始まったのです!



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