どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

人とは面白いもの

2005年12月12日 | 日記
4歳の誕生日を迎える前にピアノを習い始めた 姉の後を追ったのだ

ソルフェージュや聴音もあった

厳しかった だが先生の教えを守ろうとした

此処はテンポよく 此処はゆったりと 柔らかく 力強く 守ることは山ほどあり 最後は暗譜で出来上がり

だがどうしても最初から最後まで 自分の納得したようには弾けない

小学校に入り 悪童が遊びの誘いに来る 彼らを庭に待たせて 私はレッスンである

強いられた訳ではない 確かにそうしたい自分がいた

1時間経っても上手くいかない 必ず何処かで間違い 最初から弾き直す

段々自分の不甲斐無さに腹が立ち 泣けてくる

早くから始めたせいで聴音は3歳も年上の人と一緒だ

その力は同じでも書く音符はきたない

余裕の無いレッスンだった

ある日 それは8歳の冬のことだったが 私は立てないと言った

あまり覚えてはいない だがイッパイイッパイでもう止めたい気分だった記憶はある

どうもピアノのレッスンがいけないらしい そう親が気が付いて 私もそう言ったのだと思うが それでやめた

あんなに一生懸命だったのに何故と先生は訝しがった

スパルタも良い だが人を見て法を説けだ

煽てて伸びる人間 叱って伸びる人間 まだ若い先生には其処まで見抜けなかった

姉はというと 片手に漫画本を持ちながらのピアノのレッスン

寄り道ばかりで ピアノはいつ弾くのかと母に叱られ それでも暢気なものだった

其の姉は音楽高校へと進み 音大へも行った

まこと 人とは面白いものである
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ビラ配り

2005年12月12日 | 日記
寒い一日だった だが風は無く優等生の冬の一日だった

駅の改札を出るといつものようにビラ配りの若者がいる

寒いだろうなと思うが 彼の差し出すチラシを受け取りはしない

小さな葛藤がある

受け取ってあげることが彼にとっては親切

だがそれは読まれずに捨てられる運命のもの

読む気の無いものを受け取ること そしてそれをゴミにしてしまうこと

それに抵抗があって 折角だけど要らないよって

自宅にも会社のポストにもさまざまなチラシが投げ込まれる

これは受け取り拒否のしようが無い

時々シャンプーやリンスの試供品が入っていることもある

黙って受け取る 季節外れのクリスマス・プレゼントかなと思って

政治には疎い私の言う事だから よく知らずに書くけれど…

立川の自衛隊の官舎にビラをまいて裁判になっているらしい

一審は「刑事罰を科すほどの違法性は無い」と判断

控訴審判決では逆転有罪となったらしい

関係者以外立ち入り禁止の表示があったことを考慮してだという

ビラの内容は 自衛隊イラク派遣に反対のものだった

これがシャンプーヤリンスのおまけ付きだったら

あるいは新装開店の料理店の半額チケット付きチラシだったら

気温は低いが晴天の まさに優等生の冬の一日 そんなことを思った


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