どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

ただただ エールを送るのみ

2014年06月24日 | 日記
そこそこ前のことになるが 昨年の夏ごろから見かけるようになったホームレスの女性のことを何度か書いてきた

通勤の時 いつでもそこを通ると限ったわけではないし 彼女も通勤者が増える頃にはその場所から消えてしまうので 見かけなくなってからあの冬を無事に越したのだろうかと密かに心配していた

桜の開花が人々の関心事になる頃のこと

彼女がいつも身を横たえて眠る半畳ほどのビルの入り口のスペースに 自転車が置かれているのを見た

壁には 侵入者お断りの張り紙

自転車は侵入者避けだということが ありありと見えた

それを非難する気持ちは更々無い

今まで知らなかったのか それとも目を瞑ってきたのだろうか 


それから先の彼女は どこに新しい安住の地を見つけたのだろうか 

小さな路地に目をやったりしたが わからなかった

そうして一か月ほど経った頃か 公共施設の敷地にあるベンチに腰をかけて 朝食をとっている彼女を見かけた

知らない人が見たらホームレスだとは思わないだろう

細い体ではあるが見苦しくは無い服装で どこかで買ったのであろうパンと横にはペットボトル

嬉しかった


新緑が眩しくなり 落葉樹にもすっかり葉が茂った頃から今日にいたるまで まだ会ってはいない

私が気にかけたところで 何がどう変わるわけでもなく 彼女は彼女でたくましく生きていくだろうと思う

同情心も ましてやむろん優越感など微塵も無い

ただただ エールを送るのみ

コメント (8)
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