図書館に行かず 新聞も購読しておらず 書店にも足繁く通うこともしなくなると わずかにラジオで紹介されるもの以外 新刊本についての情報にはとんと疎くなり 今では「読みたい本リスト」を作ることもなくなっている
そんな中 最近気になる本を見つけたので 昨日そのうちの1冊を借りてきた
『百歳までの読書術』津野海太郎著
幸い 私が出かけた図書館には置いてあった
序文のあとの初っ端が「本を捨てない人たち」
本の重みで床が抜けた人 本の山の中で息絶えた人 蔵書のために家を建て 書庫を借りという人も少なくないことはすでによく知っていたし 特に所有者が逝去されたあと 残された家人がせいせいするとばかりにそれらを整理したという 切ない話も聞いたことがある
私自身 蔵書と呼べるような代物では無かったけれども それでも随分と始末をしてきて 今はこれで良かったと思っている
何しろ 自分の屍さえ自分で始末できないのに 捨てるしかないような本を人様に整理させるなんて あまりに申し訳なさすぎるもんね
津野海太郎の近著には『最後の読書』というのもあって これは新潮社のWEBマガジンで読むことができる
https://kangaeruhito.jp/articlecat/lastreading
老人の読書について 私もその域に近づきつつあるものとして 今から知っておくのも悪くない