どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

どのような道を どのような風に吹かれ

2009年06月29日 | 日記
旅をしようと思うとき 私は日本地図を広げる

書店で売られている あるいは 駅においてある時刻表の一番大きなやつ

ほんの時々だが あれを買うことがあって 巻頭にある地図の部分だけを切り取り 旅に行く時も持参する

私の言う日本地図とは これのことである


PCでは 路線経路も詳細な地図も簡単に見ることができるが それだけではどうもイメージが湧かないのだ

旅の目的地がはっきりと決まっている時は(特に誰でも知っている都市ならば) それだけでも充分だろうが

私のように 半ば徘徊に近い旅ともなるとそれでは物足らない

途中下車を考えたり 乗り換えてちょっと此処まで足をのばすか などと試行錯誤するのにも

実際に旅に出た時に 自分を乗せた電車がどんな土地を抜けて走っているのかを知るのにも

大袈裟に言えば 自分の所在と土地との関係性を感じるためにも 

コンパクトでありながらもなかなか便利なのである


夏の休暇は9日間

旅の期間も費用も さほど考慮には入れていないという 貧乏労働者の私にとっては贅沢な話

何せ 年に一度のバカンス(規模はセコいけど^^)


徘徊好きの人間はけっこう多くて そんな方のブログもよく拝見する

車を移動手段に使っている人には やはり見る物の量で負けてしまうなと感じる

何しろこちらは 本数の少ない電車やバスを利用し それが難しい場合は徒歩という有様なのだから

そうして 経験できるものよりも経験できないもの 選択肢から削ぎ落とされたもののほうに目が向き始めてしまう


だが やがて思い出す

旅の意味とか 実はロスタイムなんてものは無いということや 

そもそも人生そのものが選択の連続であり 失うことは得ることでもあるということなんかを

溢れる情報と満ち足りることを知らぬ欲望とで 盲目になりかけたことを反省する


今年の夏は 炎天下 どのような道を どのような風に吹かれ どれだけの汗を流しながら歩くのだろう

想像するだけの今の時間も また充分楽しい
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