どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

『ぼくの浅草案内』(小沢昭一著)

2025年01月06日 | 日記

世の中の多くの人が仕事始めの月曜日 

天気はイマイチ

しかも東京は 気温は上がるという予報に反してちっとも上がらず

太陽は出ない 気温は低いでは それでなくても始めるような仕事の無い私が動くわけがない

というわけで 外に出たのもリサイクルゴミを捨てるための一回だけ

 

先日買った『ぼくの浅草案内』(小沢昭一)を読見始める

1978年に講談社から単行本で出版され 2001年に筑摩書房で文庫本として復刊された(ちなみに私の買ったのは文庫版で 2006年の第4刷)

坪内祐三の解説によれば 文庫版が出る数年前に古書店で買った時は 定価の2倍以上だったという

 

文庫版が出た頃でもまだ 小沢昭一の案内する浅草を見ることはできただろう

暇に任せてGoogleの地図を見ながら本を片手に浅草散歩をしてみれば さすがに50年近くも経過している今 大きく変わっている

情報量は多いけれど それ自体の価値は低い

それでもなお読ませるのは 作者の街を見る目が面白いからだ

川という川を暗渠にしてしまったことを「バカが寄ってたかって埋めつくし」と批判したり まだ残されている情緒に郷愁を覚える作者の視線が 失ったものが何かを教えてくれる

変化に善し悪しの判断は無用だとしても それでもなお残っているものはあるのかないのか そしてそれは何なのか

本を片手に それを探して歩くのも面白いかもしれない

浅草好きが高じた小沢昭一のお墓は 墨田区の興福寺にあるそうだ

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