熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

ノーベル物理学賞

2014-10-09 19:12:13 | Weblog
スウェーデン王立科学アカデミーは7日、2014年のノーベル物理学賞を、青色発光ダイオード(LED)を開発した名城大学の赤崎勇教授(85)と名古屋大学の天野浩教授(54)、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授(60)の3人に贈ると発表しました。

3人の開発した技術が実用化に結び付き、「第4世代の光」として、LEDが広く社会に普及する礎を築いたことが評価されたそうです。

記者会見で同賞の選考委員は「人類のより良い生活につながる発明に賞を与えるとしたアルフレッド・ノーベルの思いにまさに合致する」と称えました。

日本人として誇らしいですね。

中村修二さんといえば、職務発明訴訟で発明の対価200億円の東京地裁判決を得た人としても有名ですね。

当時の東京地裁判決については、企業関係者、学者の間では評判が悪く、三村裁判長もかなり叩かれたようです。

私は、至極当然な判決だという見解を持っていましたので、企業関係者と議論すると白い目で見られていたことを覚えています。

青色発光ダイオードで利益を上げたのは、発明者よりも開発者、製造関係者等等の企業全体の力があったからだという意見が強いのですが、そもそも発明が創出されなければ、その後の開発、製造、販売の努力もできないことを忘れているようです。

先ず発明があって、その後に開発、製造、販売があるということを再確認したほうが良いのではないでしょうか。

職務発明を法人帰属とすることを柱とする特許法35条の改正が議論されていますが、中村修二さんのノーベル賞授賞が議論に影響を与えることになるのでしょうか。

発明者の意見が正しく反映される改正内容になれば良いのですが。








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