熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

ノーベル賞

2015-10-05 19:58:00 | Weblog
今年のノーベル賞の発表が今日から始まりました。

初日から嬉しいお知らせです。

今年のノーベル医学生理学賞は、大村智・北里大特別栄誉教授(80)が受賞することになりました。

業績は「寄生虫による感染症の治療法に関する発見」です。

大村さんは、熱帯地方で流行する感染症「オンコセルカ症」の特効薬を開発。多くの患者を失明から救いました。

日本のノーベル賞受賞は、昨年、青色発光ダイオードの発明で受賞した物理学賞の3氏に続き23人目となるそうです。

医学生理学賞は利根川進・マサチューセッツ工科大教授、山中伸弥・京都大教授に続いて3人目で、授賞式は12月10日にストックホルムで行われます。

オンコセルカ症は線虫による感染症で、アフリカや南米などの主に熱帯地域で流行しています。

線虫を媒介するブユがヒトを刺すことで感染し、患者の2割が失明する恐れがあるとされています。

大村さんは北里研究所室長だった1974年、静岡県内のゴルフ場の土壌を採取し、線虫を殺す効果がある菌を見つけ、これをエバーメクチンと名付け、製薬企業メルクとの共同で発表しました。

エバーメクチンの分子構造の一部を変えて効果を高め、抗寄生虫薬イベルメクチンの開発しました。
 
イベルメクチンは当初、ウシやブタなど動物の治療薬として販売したが、その後、ヒトのオンコセルカ症にも効果があり、失明を防げることが分かり、WHOは、現在、オンコセルカ症の排除計画を進めており、現在、世界で年間1億人以上に無償投与を続けています。

ノーベル賞は、明日から物理学賞、化学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の受賞者が発表されます。

日本人研究者が何人受賞するのか、楽しみですね。

個人的には、村上春樹さんがノーベル文学賞を受賞してほしいのですが、毎年候補になっているのに受賞を逃していますので、あまり騒がずに静かに吉報を待つことにしましょう。





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