微生物が生産する有機化合物の研究でノーベル医学生理学賞に選ばれた大村智さんは、大学卒業後に定時制の高校教諭を経て研究者となりましたが、芸術にも造詣が深く、女子美術大の理事長を務めるなど、異色の経歴を持っています。
自らの研究成果から得た収益を基に、病院や美術館を建設するなどの社会貢献も実践してきた私心のない人ですね。
大村さんは、地元山梨大を卒業後、いったん東京都内の定時制工業高校の教諭として働き始めますが、研究者の道へ進むことを決意し、東京理科大の大学院に進学しました。
「昼間は勉強、夜に授業、土日は実験」という生活を送ったという苦労人でもあります。
大学院修了後に助手として戻った山梨大で、ワイン酵母によって一夜のうちにブドウ糖がアルコールに変わる様子に、微生物研究が秘める可能性を確信し、1965年に北里研究所に移り、抗生物質の研究に打ち込みました。
1971年から客員教授として米国に1年余り留学し、研究費を得るために、大手製薬会社メルク社との共同研究を開始し、79年に「エバーメクチン」を発見しました。
ここから得た多額の特許使用料を基に、1989年、埼玉県北本市に北里研究所の付属病院を建設、2007年には、自身が収集してきた絵画などを公開するため、地元韮崎市に韮崎大村美術館を設立したということですから、地元や勤務先への恩返しを忘れない方なのですね。
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「昼間は勉強、夜に授業、土日は実験」という生活を送ったという苦労人でもあります。
大学院修了後に助手として戻った山梨大で、ワイン酵母によって一夜のうちにブドウ糖がアルコールに変わる様子に、微生物研究が秘める可能性を確信し、1965年に北里研究所に移り、抗生物質の研究に打ち込みました。
1971年から客員教授として米国に1年余り留学し、研究費を得るために、大手製薬会社メルク社との共同研究を開始し、79年に「エバーメクチン」を発見しました。
ここから得た多額の特許使用料を基に、1989年、埼玉県北本市に北里研究所の付属病院を建設、2007年には、自身が収集してきた絵画などを公開するため、地元韮崎市に韮崎大村美術館を設立したということですから、地元や勤務先への恩返しを忘れない方なのですね。
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