熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

本当に国民主権といえるのか

2019-08-09 22:47:52 | 政治
学校法人森友学園への国有地売却と財務省の公文書改ざん問題で、元財務省幹部らが再び不起訴となりました。

捜査は尽くされたのか、国民への説明は十分なのか、怒りや疑問の声が相次いでいるのは当然でしね。

公文書の改ざんを主導したとされる佐川宣寿・元財務省理財局長らを告発した阪口徳雄弁護士らは大阪市北区で会見を開き、「再度の不起訴処分は極めて遺憾。非常に怒りを持っている」と、検察への憤りをあらわにしたそうですが、私も全く同感です。

阪口弁護士は、財務省を強制捜査しなかった点について「組織的な犯罪は、強制捜査抜きには真相の解明はできない。捜査しようという気迫が感じられなかった」と嘆いていました。

同じく佐川元局長らを告発していた上脇博之・神戸学院大教授も取材に対し、「権力犯罪の真相を解明するため、起訴すべきだった。これが不起訴であれば、簡単に公文書の改ざんや廃棄ができるようになる」と話していましたが、その通りですね。

国有地取引の舞台となった地元で早くからこの問題を追及してきた大阪府豊中市の木村真市議は「悔しいし、納得できない。政権への忖度(そんたく)があったのかもしれない」と話していました。

木村氏は、財務省近畿財務局の職員(氏名不詳)を大阪地検に告発し、検察審査会の議決後も起訴を申し入れました。

学園への国有地売却額などを一時不開示とした国に損害賠償を求める訴訟を起こして一部勝訴し、大阪高裁に控訴しており「財務省担当者の出廷を求めるなどして、国有地取引の背景に何があったのか真相を解明したい」と力を込めていました。

佐川元局長らを告発し、最高検に厳正な捜査の指導を求めていた醍醐聡・東大名誉教授らも、
「参院選が終わったこのタイミングで不起訴処分の決定を発表したのは、安倍首相夫妻が深く関与した本件を、出来レースの国策捜査で幕引きしようとするものにほかならず、検察に対する国民の信頼を失墜させる」などと批判していました。

現在の日本の状況は、国民主権とはとても言えず、安倍政権主権の忖度国家になってしまいました。

独裁者の末路は悲惨なものになることを祈るしかないのか。

情けないの一言です。




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