熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

国民から信頼されない政府は何を言ってもダメ

2020-03-08 19:59:42 | 政治
新型コロナウイルスによる感染拡大を阻止するために国民に大きな負担をお願いする場合、それが成功するか否かは政府に対する国民の信頼が鍵になります。

国民が政府を信頼していないと、政府が何を言っても無駄でしょうね。

福島原発の汚染水を海に放出することも東電と国に対する地域住民、漁業関係者、国民の信頼が鍵になるのですが、これが完全に裏切られました。

これまで政府と東電は、一般向けにはALPSなどでトリチウム以外の核種は除去しており、「トリチウム水」には他の核種は検出限界以下、または基準以下しか含まれていないと説明してきました。  

そのためあらゆるPA活動や公聴会が「トリチウム水の海洋放出」への理解を求めるものでした。

ところが、河北新報での報道では、その「トリチウム水」から、告知濃度限度を超えるヨウ素129が2017年の1年間で60回検出されたこと、さらにルテニウム106、テクネチウム99を加えると2017年だけで65回、告知濃度限度を超えていたことがわかりました。

加えてその後、ストロンチウム90の告知濃度限度超過もわかりました。  

さらにヨウ素129とルテニウム106は、昨年から今年にかけての84回の分析のうち45回と過半数で告知濃度限度を超えていたと報じられています。

 これまで東電は、ルテニウムを除き、トリチウム水ではトリチウム以外の核種は検出限界以下であると説明し、公聴会は「トリチウム水」にはトリチウム以外の核種は含まれない(検出限界以下である)ことを大前提として行われました。  

その結果、公聴会当日は海洋放出への反対意見が相次ぎ、大荒れとなりました。  

結局、公聴会2日目が締め切りだった市民への意見募集は延長されるなど、PAとしては惨憺たる結果に終わっています。

これで完全に東電と国に対する信頼が損なわれました。

東電はミスだと謝罪していますが、そうですかね。

おそらく政府も知っていたでしょう。

住民や漁業関係者、国民に分からないようにタンクに貯蔵している汚染処理水を海洋放していたのではないでしょうか。

考えると恐ろしいですね。

安倍政権の対応は、都合の悪いことは隠す、分かってしまうと証拠の書類やデータは処分したとして、内部告発などで証拠が見つかると、官僚の責任にする等で逃げ切りを図ろうとします。

滅茶苦茶な解釈変更で、定年延長して、自分の言いなりになる検事総長を誕生させようとするのも、将来の刑事告発に備えたものでしょうね。

こんな姑息な総理大臣を信頼するはずがない。

内閣支持率がゼロ%にならないことが不思議です。



ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。

特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする