自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件の渦中に、自民、公明両党が推薦した3期目の現職が敗れた前橋市長選は、全国的にも「自民にとって最悪のタイミング」(群馬県内自民党関係者)で与党を直撃し、その後も波紋が広がっています。
次期衆院選も念頭に、自民県連幹部は投開票が進む4日や翌5日などに小渕優子会長とこまめに連絡を取り、組織の引き締めを図る方針を確認したそうです。
自民にとって県内は、4人の首相を輩出し、衆院全5小選挙区、参院の群馬選挙区で2議席を独占する盤石地盤とされてきたが、選挙戦中に「異変」は起きていました。
最終日の3日、市郊外であった現職の山本龍氏(64)の演説で、応援に駆け付けた中曽根康隆衆院議員に、支持者が「裏金はどうなっている。派閥幹部が豪遊に裏金を使ったんじゃないか」と話しかける場面があったそうです。
裏金事件への言及を避けてきた山本氏も同日夕の演説では「東京ではいろいろな騒ぎがあるが、政治はカネじゃない。自分はやるべきことをやる」と釈明せざるを得ませんでした。
新人の小川晶氏(41)と山本氏の両陣営は、投票率が高ければ無党派層に強いとみられる小川氏に有利、低ければ組織票を固めた山本氏に有利とみていました。
しかし、投票率は過去4番目に低い39・39%ながら、小川氏が早々に当選を確実にし、自民県連幹部は「組織票が崩れた」と嘆いていました。
自民党の支持者も自民党を応援しないと決めたようです。
今後、補選が行われますが、自民党離れが進み、「山が動く」予感がしますね。
ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。