原中勝征編「私たちはなぜTPPに反対するのか」を読みました。
TPP交渉は、その内容が秘密にされているため(これが最も問題ですが)、正確に理解している人はいませんね。
この本には、政府・財界のマスコミを駆使した大宣伝に惑わされることなく、地道に調査分析した内容が記載されています。
TPP交渉は、関税の話題が多いのですが、本当に問題となるのは非関税(知的財産権、医療、安全性、ISD条項、投資、保険等)分野です。
特にISD条項は、恐ろしい条項で、国家主権を侵害する可能性が高いものです。
何しろ大企業が国家を訴えて、法律さえも変更しうるというとんでもない代物です。
この本を読んで参考になったのは、マレーシアの取り組みと米韓FTAの交渉内容と影響ですね。
米韓FTAは、不平等条約そのもので、例えば、序文に「韓国企業がアメリカに投資する場合、アメリカ法が適用されるが、アメリカ企業が韓国に投資する場合は、米韓FTAが適用される」というものです。
このような不平等性が、あらゆる条項に盛り込まれており、その結果、韓国の利益が侵害され、サムソン以外は全敗というヒドイ状況になったいます。
韓国がアメリカと距離を置き、中国に接近する理由もわかりますね。
TPPの交渉内容は、一刻も早く公表すべきですが、難しいでしょうね。
TPPは条約ですから国会承認が必要で、その時になってTPPの不平等性が明らかになるでしょうが、日本政府の隠蔽体質には呆れるばかりです。
ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
特許・知的財産 ブログランキングへ
弁理士 ブログランキングへ
TPP交渉は、その内容が秘密にされているため(これが最も問題ですが)、正確に理解している人はいませんね。
この本には、政府・財界のマスコミを駆使した大宣伝に惑わされることなく、地道に調査分析した内容が記載されています。
TPP交渉は、関税の話題が多いのですが、本当に問題となるのは非関税(知的財産権、医療、安全性、ISD条項、投資、保険等)分野です。
特にISD条項は、恐ろしい条項で、国家主権を侵害する可能性が高いものです。
何しろ大企業が国家を訴えて、法律さえも変更しうるというとんでもない代物です。
この本を読んで参考になったのは、マレーシアの取り組みと米韓FTAの交渉内容と影響ですね。
米韓FTAは、不平等条約そのもので、例えば、序文に「韓国企業がアメリカに投資する場合、アメリカ法が適用されるが、アメリカ企業が韓国に投資する場合は、米韓FTAが適用される」というものです。
このような不平等性が、あらゆる条項に盛り込まれており、その結果、韓国の利益が侵害され、サムソン以外は全敗というヒドイ状況になったいます。
韓国がアメリカと距離を置き、中国に接近する理由もわかりますね。
TPPの交渉内容は、一刻も早く公表すべきですが、難しいでしょうね。
TPPは条約ですから国会承認が必要で、その時になってTPPの不平等性が明らかになるでしょうが、日本政府の隠蔽体質には呆れるばかりです。
ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
特許・知的財産 ブログランキングへ
弁理士 ブログランキングへ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます