後藤康夫さん他が書かれた「いま福島で考える 震災原発問題と社会科学の責任」を読みました。
この本は、東日本大震災と福島原発事故が起きてから1年後の2021年3月24日から25日に、福島市で複数の経済学系学会の共催で行われた市民参加型のシンポジウムの記録です。
震災、原発事故への関心が薄らいでいく中で、このような本を読むことは意義がありますね。
南相馬市の桜井市長は、震災当時の状況と現在の状況を写真で紹介しています。
衝撃的な写真ですね。
当時の街中は人一人いない状況で、正に「死の町」だったそうです。
経済産業大臣が「死の町」発言で辞任しましたが、市長によるとマスコミに対して非常に怒りを持っていて、「本当の事を言って叩かれるのは何事だ」と述べています。
南相馬市にマスコミが入ってきたのは6月以降で、現場位に来ないで好き勝手なことを行っているマスコミに怒り心頭だったそうです。
この意見には、私も賛成です。
ドイツ政府エネルギー問題倫理委員会のミランダ・シュラーズさんは、「原子力は他のどのエネルギーとも比較できないような特異なリスクの集合を有していて、日本のような最高の技術を持ってしても想像不可能な惨事を防止することはできないことを示している。ドイツでは、日本のような地震・津波のリスクは少ないが、他の予見されない惨事やテロ攻撃などは排除できない。原子力を自分たちの今日日の便宜のために使用しながら、核廃棄物の処理を将来の世代に委ねることは大きな倫理問題が発生する」と述べています。
全く同感です。
最後に、原子力発電に反対する根拠として以下の4点を挙げています。
①人類にとって対処不可能なくらい長期にわたって放射線を出し続けるプルトニュウムを生み出す。
②原子力発電の「経済性」は発電原価のごまかしの上に成り立っていた。
③事故が起きたとき人間が近寄れなくなる。
④逐次改良することで安全性がはかれる性質の科学技術ではない。
私も同感です。
ご一読をお薦めします。
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この本は、東日本大震災と福島原発事故が起きてから1年後の2021年3月24日から25日に、福島市で複数の経済学系学会の共催で行われた市民参加型のシンポジウムの記録です。
震災、原発事故への関心が薄らいでいく中で、このような本を読むことは意義がありますね。
南相馬市の桜井市長は、震災当時の状況と現在の状況を写真で紹介しています。
衝撃的な写真ですね。
当時の街中は人一人いない状況で、正に「死の町」だったそうです。
経済産業大臣が「死の町」発言で辞任しましたが、市長によるとマスコミに対して非常に怒りを持っていて、「本当の事を言って叩かれるのは何事だ」と述べています。
南相馬市にマスコミが入ってきたのは6月以降で、現場位に来ないで好き勝手なことを行っているマスコミに怒り心頭だったそうです。
この意見には、私も賛成です。
ドイツ政府エネルギー問題倫理委員会のミランダ・シュラーズさんは、「原子力は他のどのエネルギーとも比較できないような特異なリスクの集合を有していて、日本のような最高の技術を持ってしても想像不可能な惨事を防止することはできないことを示している。ドイツでは、日本のような地震・津波のリスクは少ないが、他の予見されない惨事やテロ攻撃などは排除できない。原子力を自分たちの今日日の便宜のために使用しながら、核廃棄物の処理を将来の世代に委ねることは大きな倫理問題が発生する」と述べています。
全く同感です。
最後に、原子力発電に反対する根拠として以下の4点を挙げています。
①人類にとって対処不可能なくらい長期にわたって放射線を出し続けるプルトニュウムを生み出す。
②原子力発電の「経済性」は発電原価のごまかしの上に成り立っていた。
③事故が起きたとき人間が近寄れなくなる。
④逐次改良することで安全性がはかれる性質の科学技術ではない。
私も同感です。
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