常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ジャガイモの花

2018年06月05日 | 日記


ジャガイモの花が咲く頃、北海道は一番いい季節を迎える。厳しい季節が過ぎ、農家でも忙しい日を終え、ほっと一息つける時期でもある。北海道で生まれた私にとっても、この季節は懐かしい思い出がたくさんある。多くの兄弟がいたが、一緒に遊ぶのはこんな季節のたそがれどきであった。ひと息つくとは言っても、幼い弟と遊べるのは、仕事が終わる日没前であった。夕飯の準備をしている姉たちは、いつまでも外で遊んでいる男兄弟を叱る役目であった。手足を洗って、家に入れと言われても、遊ぶ時間がもったいなくて、暗くなってから、食事につくのが習いであった。

ジャガイモの花を見る度に、そんな楽しい時間を思い出す。遊びと言っても、手作りのシーソーや野球道具を使う野球の真似事である。貧しい家であったので、道具は全て手作りであった。そんな道具を使って、時間を忘れて遊ぶ夕暮れ。堀口大学の詩「夕暮れの時はよい時」を思いだす。

夕暮れの時はよい時。
かぎりなくやさしいひと時。

それは季節にかかはらぬ、
冬ならば暖炉のかたはら、
夏ならば大樹の木かげ、
それはいつも神秘に満ち、
それはいつも人の心を誘ふ、



今日の一品。冷しゃぶサラダ。病院食を見て真似をしてみた。冷蔵庫に残っていた豚肉とレタスを使ったが、本当に簡単にできた。肉を茹でる際に工夫がいる。大匙2杯の酒と小さじ2杯の塩、それに臭み消しの、固いネギを入れた湯で一瞬、肉をしゃぶしゃぶして盛り付けるだけ。意外に行ける。冷えたビールのあてに最高だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする