
今日は24節季の夏至にあたる。梅雨のさなかに夏至を迎えることが多い。一年で一番昼の長い日、これから本格的な夏になる。つい先日まで、新緑を愛でていたような気がするが、山の緑は深い青を加え、新緑とは違った大人の美を見るような気がする。ビルの前には、幽かなカスミ草が咲くが、この季節に一番美しい色になる。
陶淵明の詩にこの季節を詠んだ名詩が残っている
藹藹たり堂前の林
中夏に清陰を貯う
凱風時に因りて来たり
回颷我が襟を開く
梅雨の大雨がなければ、この季節が一番爽やかな日々である。淵明も、庭をめぐって吹いてくる爽やかな風を懐に入れて、楽しんでいる。